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展覧会レビュー
村田真/原久子
9/11-9/16
日中ネットワークアート展2005
9/3〜25 京都芸術センター[京都]
障子楽器と呼ばれる参加型の作品は、センサーによって、障子を叩く強弱などがサウンドに変換されるものだった。ちょうどパフォーマンスが目の前ではじまった。リアルな場と、サイバースペースを融合させたインスタレーションであったが、あまり新しい発見が私にはできなくて残念。
[9月11日(日) 原久子]
グローバル・プレイヤーズ 日本とドイツの現代アーティスト
9/12〜24 なびす画廊ギャラリー21+葉藍画廊ギャラリー山口[東京]
「日本におけるドイツ年」の現代美術展。銀座では11画廊が参加し、ドイツの若手作家の作品を紹介しているが、今日は4軒まわったところで時間切れ。これは偏見以外のなにものでもないのだが、ドイツの若手作家といえば頭でっかちで芸術表現のスキルに欠けるのではないかと思っていた。ところが、4軒だけの印象でいえばぜんぜんそんなことはなく、むしろ日本の若手作家より「うまい」くらいだ。まあ全部見てみないとなんともいえませんが。
[9月12日(月) 村田真]
眞田岳彦 展 仮想のマテリアル
9/6〜16 ギャラリー・ル・ベイン[東京]
眞田岳彦 展 仮想のマテリアル
テレ朝通りをちょこっと横に入ってギリシア大使館の隣がコジャレたギャラリー、ル・ベインだ。中庭では、眞田デザインのさまざまなパターンのファブリックが内田繁のイスにかぶせられ、ギャラリー内には、獣毛を使って造形された「ロッポンギザウルス」をはじめとする仮想の動物たちが展示されている。かたちも色もなかなかおもしろい。が、おもしろいだけでなく、それが本物の獣毛であるがゆえに考えさせるものがある。これは「なぜ人は体毛を失い、動植物の表皮や繊維をまとい暮らしてきたのか?」という根源的な問いに対する、ラディカルな答えなのだから。
[9月16日(金) 村田真]
杉本博司 時間の終わり
9/17〜1/9 森美術館[東京]
杉本博司 時間の終わり
これはすごい。完璧。いや、作品も完璧だけど、ディスプレイがまた完璧。もう完璧すぎてつまらないくらい。100点満点ばっかりとるやつがつまらないように。作品についてはなにもいうことがありませんね。ただ、「肖像写真」シリーズのうち1999年に制作された《昭和天皇》の前で、おっさんがふたり「この年にはもう天皇は死んでるだろ」「そういえばおかしいな」と、オープニングに招かれた関係者にあるまじき根源的な疑問を発していたのが印象的だった。はたして彼らの目には杉本博司の写真はどのように映っているのか。《海景》はただの海の写真か、《ジオラマ》はネイチャー・フォトか、《建築》はただのピンぼけ写真か。こういうパタフィジックなおっさんやおばはんを相手にすると、杉本芸術はきわめて無力だ。
[9月16日(金) 村田真]
グローバル・プレイヤーズ 日本とドイツの現代アーティスト
9/17〜10/17 BankART1929、BankART Studio NYK[神奈川]
グローバル・プレイヤーズ 日本とドイツの現代アーティスト
BankART全館を使った日独現代美術展。実は横浜トリエンナーレに合わせて会期を設定したのだが、ハマトリのほうが10日間ほど遅れたのでオープニングがズレてしまったのだ。
[9月16日(金) 村田真]
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