村田真/原久子 |
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12/23-12/25 |
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笠原出 展[笑う植物画]
12/15〜25 アートコクーン[東京] |
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用賀のマンションの1室に店を開いていたアートコクーンの、これが最後の展覧会。なんでもスマイルにしてしまう笠原は今回、果物をはじめとする植物を笑顔に変えてしまった。
[12月23日(金) 村田真] |
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増田妃早子 展
12/12〜24 Oギャラリーeyes[大阪] |
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増田妃早子はすでに中堅といってもいいキャリアのある作家だが、とても新鮮な作品群を発表していた。《風景》《月の顔》とタイトルのついたそれらの油彩画は、その筆跡が頼りなげでいながら、強い意志を感じさせるものだった。自宅の近所の風景の部分、たしかそんなふうに説明してもらったような記憶があるのだが、空き地の小さな茂みはいっけんグレーに見えるが、青くもある。増田が書いたコメントに「風景は、所有されることを拒む」とあった。だけど、拒まれるからこそ、それを追いかけるのかもしれない。いつも何かを模索しているのだろう。そんな純粋さが心地よかった。
[12月24日(土) 原久子]
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醍醐まさひろ
12/13〜25 海岸通ギャラリー・CASO[大阪] |
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魚眼レンズを覗き見たとき、普段両眼で見る世界とはまったく違う世界が目の前に現れる。見てはいけないものを見てしまったような罪悪感を感じたのは私だけだろうか。そう思えたとたんに、壁に掛けられた絵に、むしろ自分自身がそこに仕掛けられた大きな穴から見られているような気分になってきた。
[12月24日(土) 原久子] |
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「Photographic」
11/29〜12/25 海岸通ギャラリー・CASO[大阪]
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田中朝子、豊富春菜、植松奎二、中原浩大、稲垣元則、大島成己という6名による写真を用いた作品が並ぶ。中原の燕の写真。恐ろしいほどの数の燕、蒼い空の色が不気味に美しい。デュッセルドルフの街をオーバーカッセル側からライン河をはさんで対岸のアルトシュタットを臨む植松の作品からは、写真というフラットな場所に点で大きな力を支えるような、彼がずっと取り組んでいるテーマとの関係を垣間見られる。最終日を翌日に控えていたけれど、寒さを我慢しても来てよかった。
[12月24日(土) 原久子]
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Phatspace and Bus Galleries Project at Arts Aporia, Osaka
12/18〜1/9 築港赤レンガ倉庫[大阪]
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オーストラリアのメルボルンは、美術に限らずアーティストが多く住む。アーティストが自身で運営するスペースも多い。PhatspaceとBus
Galleries もそんな場所らしい。その2カ所を拠点に活動するアーティストの写真と映像作品の展覧会。いまは日本在住で、画廊に勤務していたことのあるというオーストラリア人のLorraineがそれぞれの作家や作品について親切に説明してくれた。そして、映像作品はお薦めのものをどんどんDVDを入れ替えて見せてくれた。レンガ倉庫の中は寒くて凍えそうだったけど、心はアッタカでした。
[12月24日(土) 原久子]
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「船乗りたち」
12/23〜25 京都芸術センターフリースペース[京都]
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BankARTでの公演を見逃したけど、京都でちゃんとひな壇の客席で観られて、こっちのほうがヨカッタのかな……と。丸木を組んで作った筏のような舞台は、まるで四角いシーソーみたいに、いや、ホントは荒波の上を航海する船のように、時折バランスを崩すような仕掛けになっていた。3人の男たちが登場。ストーリーがあるようでないような、航海中の出来事をいろいろ想像してゆける。コレオグラファーで出演者の山下残は、揺れる不安定な舞台のうえでほぼ即興的な身体運動を試みた。
[12月25日(日) 原久子] |
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