村田真/原久子 |
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アラビアンナイト大博覧会
12/22〜1/31 国際交流基金フォーラム[東京] |
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たまたま古本屋で『千一夜物語(マルドリュス版)』全10巻を安く手に入れた私には興味深い企画だけど、一般的になぜいま「アラビアンナイト」なの? アラブ世界の理解? と、カタログを見たら「ガラン訳『千一夜』出版300年記念」とあった。しかし、あれれ? カタログの発行は2004年7月になってるぞ。しかもよく見たらカタログのタイトルは『アラビアンナイト博物館』だし、主催も国立民族学博物館になってるではないか。どうやらこれ、民博でやった展覧会の焼き直しらしいのだ。どうりで唐突感は否めないわけだ。でもまあ、ある意味日本からもっとも遠い世界の話だから貴重な展示だよね。欲をいえば、もうちょっとこの奇想天外な物語に踏み込んでほしかった。
[1月11日(水) 村田真] |
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松本春崇「鏡の格子、四色の絵画」
1/11〜28 なびす画廊[東京] |
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未開人は5つ以上を「たくさん」と数えるらしいが、松本春崇は4つのものを見ると目眩がするそうだ。別に数えられないからではなく、4という現象に過剰反応するらしい。ここ数年は、画面に十字形の格子を入れて上下左右に4分割し、デモクリトスの唱えたという黒、白、赤、黄(緑)の4原色で格子の部分だけ左右を反転させた鏡面世界を描いている。まともそうだが、なんかヘンである。
[1月11日(水) 村田真] |
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山本裕子
1/10〜21 ギャラリー21+葉[東京] |
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3つの壁面に赤、青緑、黄色の3点のタブローがかかり、その前にひとつずつ鉄の彫刻が置かれている。タブローをよく見ると、それぞれ「見」「聞」「話」という漢字が読み取れ、それに対応して彫刻も「LOOK」「HEAR」「SPEAK」というアルファベットで構成されていることがわかる。しかしここまでわかるともうゲームオーバー感覚で、作品に対する興味が失われるのが難点。 [1月11日(水) 村田真] |
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浜田涼 展
1/10〜21 藍画廊[東京] |
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ボケた写真の上にすりガラスが張ってある。見るほうの頭も最近ボケてきたのでちょうどいいわい。って前にも書いたような気がする。ほんとにボケてきた。
[1月11日(水) 村田真] |
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高橋靖史 展
1/5〜28 INAXギャラリー2[東京] |
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人体(全身)から型取った石膏を約10センチ四方に切り分けて壁に貼る。すると、アジならぬ人間のヒラキというか、体表の標本みたいなものができる。写真でこれをやったやつはいるけれど、立体(レリーフ)での試みは初めて見た。ほかにも「プラスティネーション」みたいに人体を輪切りにしたり、それを照明に使ったりした作品もある。が、赤い布(シャツ?)を巻いて壁に積み上げた、バラの花に見えるインスタレーションとの関連が不明。
[1月11日(水) 村田真] |
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小山利枝子 展
1/9〜21 アートスペース羅針盤[東京] |
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花の描写から始まったことは確かなようだが、しだいに色彩もストロークも自由に解放され、レオナルドの水流のデッサンを思わせる奔流となった。その着実な歩みは、やがて重力圏を脱して宇宙開闢のビッグバンに行きつきそうな気配だ。
[1月11日(水) 村田真] |
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岡本敦生 展
1/9〜28 ギャラリー山口[東京] |
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高さ120〜150センチほどの石柱が12本。1本1本は独立しているけれど、これらを中心に寄せ集めるとひとつの大きな石のかたまりになるそうだ。ほかにも、石をカチ割っては部分的に磨き、それをまたぴったり組み合わせた彫刻が何点か。石の魔術師だね。
[1月11日(水) 村田真] |
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銅金裕司 beauty music美容音楽
1/10〜21 ASK?[東京] |
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ギャラリーの片隅に強い芳香を放つバラの花、中央になにやら装置ののったテーブルと椅子。席に着き、指示どおり手袋をはめて頬づえをつくと、頬の生体電位を音楽に変換して聞かせてくれる。調和のとれた音楽が奏でられればお肌は健全らしい。ぼくのお肌はピチピチ健全でしたわおほほ。 [1月11日(水) 村田真]
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清河恵美 展
1/10〜2/4 村松画廊[東京] |
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巻物を巻いたようなかたちの支持体に、日本画材で絵巻と現代の情景を描いている。錯視的効果をねらったトリッキーな作品。作者はよく知りませんが、60年代くらいのにおいがする。
[1月11日(水) 村田真]
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