村田真/原久子 |
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3/24-3/28 |
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The First Asian Museum Curator's Conference
2006
3/24〜28 国立国際美術館、東京国立近代美術館[大阪、東京] |
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韓国2館、中国2館、フィリピン1館、マレーシア1館、シンガポール1館、日本3館、国立を中心とした美術館のキュレーターたちが集まって、それぞれの美術館の現況を報告。国立国際美術館建畠館長が座長となって進められた。関西で2日間、東京でもその後視察や会議が3日間もたれた。関西での会議の場面をオブザーバーとして拝聴したに過ぎないので、この集まりがこれからどういった展開となるのかまではリポートできないが、隣国同士であるそれぞれがどのようなネットワークを築き、コラボレーションしてゆく可能性があるのかを探る第一歩として有意義な場であったことは言うまでもない。
[3月24日(金)、25日(土) 原久子] |
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茶会「KATHYのお作法」
3/26 graf
media gm[大阪] |
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過去のパフォーマンスの記録映像を用いたインスタレーションで新たな展開を示したKATHY。お茶会だというので、ダンスはないのかと思っていたら、期待以上にパフォーマンスも大炸裂。フェッタンボンボンというスイーツを作っているユニットが、紅茶とカップケーキを作り、参加者にサーブ。金髪のカツラに、顔には黒いタイツの仮面をいつものようにつけたKATHYの3人が、参加者にまぎれているのだが、彼女たちにはお茶とケーキがない。お菓子のお盆を突いたりしながら、彼女は羨ましそうにモジモジ。参加者が情をかけてお菓子を勧めると遊び始めるKATHY。そうこうしているうちにダンスをはじめ、最後は一人を持ち上げて、まるでジェット機が飛ぶように、すごい勢いで会場を後にして去った。
[3月26日(日) 原久子] |
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爆展Part1
3/27〜4/1 文房堂ギャラリー[東京] |
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美学校・内海信彦絵画表現研究室の中間発表展。師弟関係において弟子が師匠の作風に似るのはしかたがない、というより当然のことなのだが、でも弟子が師匠の域を超えないとなると師匠として喜ぶべきか悲しむべきか。なんて考えてしまいました。もちろん師匠とは違う作風もあったが。
[3月27日(月) 村田真] |
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藤田嗣治 展
3/28〜5/21 東京国立近代美術館[東京] |
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初期から晩年まで、戦争画も含めて約100点の展示は初めてのこと。ある意味で藤田は20世紀の悲喜劇を最大限に体現した希有な画家だけに、人間としての信念、画家としての一貫性、芸術と社会の関係、日本と西洋の落差など考えさせられるところの多い展覧会になっている。1920年代、30年代、40年代、50年代、60年代と、意識したのかどうか知らないけれど、藤田は時代によって見事に異なる見せ場をつくっているが、最大の見せ場はやはり戦争画だろう。時に藤田50代後半、幸か不幸か画業のピークに戦争が重なってしまったわけだ。そういえば、一世代下ながら同じパリ帰りの岡本太郎が万博にめぐりあわせ、太陽の塔をおっ立てたのも50代後半。椹木野衣じゃないけれど、やっぱり「戦争と万博」は美術家にとって大きなテーマだったのね。
[3月27日(月) 村田真] |
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IN COLD LIGHT
3/17〜5/6 Centre
for Contemporary Photography[メルボルン・オーストラリア] |
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第1室〜4室までの会場でそれぞれ異なる展覧会がなされていたが、最も広いメインギャラリーともいうべき第3室で開かれていたのが、8名のアーティストが参加したこの「IN
COLD LIGHT」展。テーマ通り、冷えた空気感を作品のなかに留めた作品が並ぶ。その後も今回のオーストラリア滞在中にいくつかの場所や印刷物で観ることがあったPetrina
Hicksの写真が一番印象に残った。同じ少女を被写体として撮った3枚の写真には、肉体を通した生命感といったものではない超常的なものさえ感じた。
[3月28日(火) 原久子] |
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Alex Davies vs Angelica Mesiti, Matthew
Tumbers vs Gotaro Uematsu, Bennett Miller vs Pete Volich. Curated by Tania Doropoulos.
Grudge Match: Game On
3/6〜4/6 Gertrude
contemporary art spaces (Main gallery)[メルボルン・オーストラリア] |
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写真、映像、インスタレーションなど、異なる形態だが、いずれもなんらかのゲーム性を持つあるいはゲームに関係した内容の作品。やや会場の広さの割に作品数が多かった。もっと広いアリーナに設置して、たくさんのアーティストが参加する運動会みたいにしたほうが面白かったと思う。いまだあくまでも美術作品の展示という枠を抜けず、「作品然」として、洒落の段階。そこから脱出してアーティスト同士の本気のバトルが繰り広げられるなんてことになるといいのだが。
[3月28日(火) 原久子] |
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ヘリ・ドノ個展
3/6〜4/6 Gertrude
contemporary art spaces (Front gallery)[メルボルン・オーストラリア] |
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ヘリ・ドノは、日本でも大きな個展を行なうなど、国際的に活躍するインドネシアのアーティストである。宙に吊り下げられた天使は、「現代」を嘲笑うようにも見える。どういうわけだか私がこの作家の展示を観に行くとき、壊れて動かないことが多い。そして、今回も一部が動かなかった。《The
Broken Angel》というタイトル通りだ。私との相性が悪いのだろうか……でも、会場にいた本人は再会を喜んでくれたので、とりあえず、よかった。
[3月28日(火) 原久子] |
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