村田真/原久子 |
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4/19-4/23 |
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「ディズニー・アート展」記者発表会
4/19 ウォルト・ディズニー・ジャパン[東京] |
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昨年なぜか千葉大学でディズニー・アニメのオリジナル画約200点が見つかり、それにディズニー本社のコレクションを加えた計550点で「ディズニー・アート展」が開かれることになった(7/15~9/24、東京都現代美術館)。ここ数年、夏はスタジオ・ジブリをはじめとするアニメやマンガ展でガキの遊び場になっていた現代美術館だが、今年は本家本元ディズニーの登場というわけだ。記者発表のあとでオリジナル画を見せてもらったけど、それが「アート」かどうかは別にして、驚くほどていねいに描かれているのはたしか。ぼく自身かつてディズニー・アニメにあこがれ、逆に当時の日本のアニメがいかに手抜きしているか、子供心にも嘆かわしく思ったものだ。それにしても、なんで千葉大学でオリジナル画が発見されたのかというと、1960年に日本を巡回した「動画芸術ウォルト・ディズニー展」の出品作品が国立近代美術館に寄贈され、その後アニメ研究の進んでいた千葉大学工学部に移管されたまま、学内でもほとんど忘れ去られていたのだという。著作権ビジネスに目を光らす現在からは信じられないほどズサンというか、のどかな時代だったのね。
[4月19日(水) 村田真] |
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Wandering Wind
4/19~5/7 遊工房アートスペース[東京] |
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日本とトルコの現代美術交流展の一環なのだが、今回はイスタンブールで行なわれたエサシトモコ、中瀬康志、渡辺好明の3人展の帰国展なので、ぜんぜんトルコ色がない。でも中瀬と渡辺はトルコ人でも通用しそう(顔が)。オープニングパーティーに鎌倉から彦坂尚嘉さんが訪れたので驚いたが、その彦坂さんがエサシと歌謡バンドを組んで替え歌を歌い始めたからもっと驚いた。世の中にはぼくの理解できないことがたくさんある。
[4月19日(水) 村田真] |
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シンガポール・ビエンナーレ/光州ビエンナーレ/上海ビエンナーレ 合同記者発表
4/21 国際交流基金国際会議場[東京] |
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今年9月は、4日にシンガポール・ビエンナーレ、5日に上海ビエンナーレ、8日に光州ビエンナーレが一般公開される。そのディレクターを集めた記者発表。東アジアを北上するこの3つのビエンナーレ、まるで申し合わせたように、というより、もろ申し合わせて同時期開催にしたのは、だれかが日本のアートな小金持ち対象のツアーを組んで、ひともうけたくらんでいるからに違いない。でなければなんで反日感情の強いこれらの国の国際展の記者発表を、わざわざ東京で開かなければならないのかね? とかいいながら、市内の教会や寺院、廃屋、ストリート、公共住宅などを舞台に繰り広げる第1回シンガポール・ビエンナーレは、まんまと行ってみたいという気にさせられた。
[4月21日(金) 村田真] |
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狩野哲郎+澤登恭子
4/21~5/14 TAP
2006サテライトギャラリー[茨城] |
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はるばる取手へ。TAP 2006サテライトギャラリーは、駅前のショッピングプラザ5階の空きスペースにしつらえた2つの仮設ギャラリーで、TAP(取手アートプロジェクト)のスタッフによって運営されている。狩野はギャラリーの片隅の床の隙間に雑草の種をまき、上から照明を当てて育てている。今日は初日なのでまだ芽を出したばかりで、まことにそっけない。澤登は、バスタブのなかでバラ色のロウを指先で固めて花びらをつくるビデオと、そのインスタレーション。実に華やかで艶っぽい。まるで正反対にも思えるふたつの個展だが、どちらも植物がテーマ。なるほど春なのね。
[4月21日(金) 村田真] |
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第2回A to Zサロン@岡山
4/22 リットシティービル2階「ひかりの広場」[岡山] |
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駅前のガラス張りの豪華な建物で、「YOSHITOMO NARA +graf A to Z 」(7/29~10/22)をプレゼンテーションする機会が得られたのは、同じ建物にある岡山市デジタルミュージアムが共催であったため。A
to Zは、「展覧会」という呼び方が相応しくない複雑な構成で、巡回はしないたった世界で1箇所だけのプロジェクト。また予算集めからすべてが手作りの催しであるために、各地で「サロン」という名称のプレゼンを行なって、開催中の動員、出資金・協賛金を募る呼びかけをしている。倉敷科学芸術大学の学生や職員の齊藤さんが岡山での実施に、こちらもボランティアで尽力された。
[4月22日(土) 原久子] |
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第3回A to Zサロン@広島
4/23 広島市まちづくり市民交流プラザ[広島] |
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「A to Zサロン」山陽ツアーは続く。奈良美智ファンだろうか、会場を埋めたのはほとんど女性。YOSHITOMO
NARA +graf A to Zのプロジェクト内容や、奈良美智+grafがこれまでにつくった小屋にまつわるストーリーを宮村周子(ライター&編集者)が熱く語る。広島で2002年に巡回した個展「I
don't mind if you forget me」にも関わられた岡本芳枝さん(現在、広島国際アニメーションフェスティバル事務局)が、同展の準備の際、展示のために作った白い壁を奈良さんに汚しておいて欲しいと頼まれたエピソードなどを披露(岡本さんはこの広島会場のコーディネートもボランティアでやってくださった広島のゴッドマザーでもある)。
いつもは新幹線を降りると広島市現代美術館と駅との往復だけなのだが、原爆ドームから広島平和記念資料館へと散策。資料館でずっしりと重いモノを背負わされ、美術館へ行く時間がなくなった。しかし、広島の美大生やアーティストの卵にも資料を見せていただき、最後には美味しく広島風お好み焼きを堪能して帰阪。
[4月23日(日) 原久子] |
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鷹野隆大「イン・マイ・ルーム」
3/17~4/23 ナディッフ[東京] |
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横浜トリエンナーレ2005(なんだかなつかしい)のドキュメントの出版記念イベントに駆けつけたら、第31回木村伊兵衛賞受賞作家の個展をやっていた。顔を見ると女だけど、体は男というオカマ写真。というわけではないの?
[4月23日(日) 村田真] |
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