村田真/原久子 |
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6/4-6/10 |
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キラキラジェネレーション 三瀬夏之介
6/3〜11 ギャラリーRay[愛知] |
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はじめて覚王山エリアに足を踏み入れる。名古屋ではちょっとした楽しいスポットになっているらしく、地下鉄の駅からギャラリーまでの道のりも賑わっていた。はじめて訪れるギャラリーに入る瞬間というのはけっこう緊張する。この「キラキラジェネレーション」というのは、トップは三瀬夏之介で、その後、山本太郎、船井美佐、岡本真紀と4人がリレーで個展を開く形式をとっている。三瀬は日本画というジャンルで語っていいのかどうかわからないが、「MOTアニュアル2006」にも出品、京都市立芸大出身なのでこれまでにも関西ではよく名前を目にしてきたが、いまや日本画界のホープという扱いを受ける一人となった。彼が描き出す風景にひととき魅入り、もうひとつの会場である日本庭園の立派なカフェに山本、船井、岡本の作品があるというので、移動する。キーワードになっている「キラキラ」は、「光を図形化して描いたもの、もしくは材料として光り輝いているもの、 そして光そのものでもある。それは象徴化されたマークでもあり、形態であり、視覚に直接訴えかける光線そのものである。」(「キラキラジェネレーション」ウェブサイトより)なのだそうだ。キラキラ世代ではない私にはこの言葉と彼らの作品はそんなにしっくりきたわけではない。三瀬の作品は観る機会が多くなってきた、素材はキラキラしている部分が確かにあるが、そういうことなの?
[6月4日(日) 原久子] |
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西田潤展 “絶”
5/20〜6/3 アートコートギャラリー[大阪] |
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最終日に閉廊時間を間違えて行ってしまったのだが、搬出前になんとか見せてもらえた。伝統陶芸の世界では異端と見られていたかもしれないが、国際展などでは次々と評価された西田潤。28歳の若さで突然この世を去ったアーティストの迫りくるような力強い作品のタイトルは《絶》。写真でしか見たことのなかった作品をどうしても近くで確認したかった。釉薬をかけたというより、輝くような色でかたまっている。造形はどこか偶然性に任しているような部分もあるように感じられる。アトリエで倒れて帰らぬ人となったという西田はあの世でも土を触っていそうな気がした。
[6月5日(月) 原久子] |
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ロビン・ロード展
6/6〜7/30 資生堂ギャラリー[東京] |
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ストリート・パフォーマンスに基づく疾走感あふれる映像、写真、ウォールドローイングの展示。映像は静止画像をつないだもの、写真は連続写真、ドローイングは映像にも写真にも登場するので、どれも独立しつつ関連している。ドローイングは意外にうまいし、映像に使われている音もかっこいい。
[6月9日(金) 村田真] |
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石田徹也追悼展
6/1〜13 ギャラリーイセヨシ
6/5〜10 ギャラリーQ
6/5〜15 ガーディアン・ガーデン[東京] |
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人間が飛行機や自動車と合体したり、家具の一部になったり、巨大な虫を背負ったり、不自由でもどかしそうな状態を好んで描き続けてきた。見慣れた日常的イメージを用いながら悪夢のような違和感を呼び起こす効果は、魔術的シュルレアリスムに近い。絵に描いたようなオブセッション、ではなくて、オブセッションを絵に描いたのであり、そのオブセッションとは、絵を描き続けなければならないことだったりするのかもしれない。ただ、とめどなくわきあがるイメージを定着するのに必死で、絵のサイズや画材には無頓着だったのではないか。「絵画」というより「イラストレーション」の印象が強いのはそのせいか。昨年5月、31歳の若さで死去。
[6月9日(金) 村田真] |
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さよならナム・ジュン・パイク展
6/10〜10/9 ワタリウム美術館[東京] |
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今日は続けざまに追悼展だ。今年1月に亡くなったパイクさんは、考えてみればアートとしてはあんまり大したものを残さなかったが、政治とか経済とか文明論的視点を持ち込んでモダンアートをかき混ぜた反フォーマリズムの姿勢は一貫していた。ビデオアートはパイクがやらなくてもだれかがやっていただろうけど、はみ出した白いシャツにねじれたズボン吊りがこれほど似合うのはパイクさんだけだった。
[6月9日(金) 村田真] |
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キッズ・ワークショップ「混じり合う色」 講師:扇千花
6/10 サントリーミュージアム天保山[大阪] |
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シャガール展会期中のワークショップということで、作品との関係性をもったプログラムが実施された。色付きのパルプを色水遊びのように混ぜて各自が自 分でつくった色の紙を完成させた。また、プラスチック板で好きな形の型をつくる紙づくりにも、子どもたちは脇目もふらずもくもくと熱中していた。
[6月10日(土) 原久子] |
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