村田真/原久子 |
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2/25〜2/28 |
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海をこえた出会い
1/10〜3/4 府中市美術館[東京] |
江戸時代にきわめて少ない情報から手探りで描いた洋風画と、明治期に情報をむさぼるように吸収して築き上げた洋画。どちらも油彩画を真似ようとしながら試行錯誤し、とくに前者は似ても似つかぬものに変容してしまっているところが最大の魅力だ。司馬江漢、亜欧堂田善から、黒田清輝、青木繁まで、チャールズ・ワーグマン、ジャン・ポール・ロランス、ラファエル・コランなど日本人に影響を与えた西洋の画家の作品を含めて、ほとんどが府中市美術館の所蔵品であるところが驚き。
[2月25日(日) 村田真] |
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手塚愛子「気配の縫合──名前の前に」
1/10〜4/22 府中市美術館公開制作室[東京] |
織物の糸をほどいたり刺繍したりする手際はタダモノではないとにらんでいたが、はたして数年前になぜか岩国で酒席をともにしたことがあるらしいと判明。今回はスタジオの壁をおおうように織物を張りめぐらせ、国籍不明の文様を部分的に刺繍している。テキスタイルからではなく、絵画から入ってきたことがよくわかる仕事ぶり。
[2月25日(日) 村田真] |
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Lab☆Motion展関連企画PIKA PIKA ワークショップ by TOCHKA
2/25 トーキョーワンダーサイト本郷[東京] |
Lab☆Motion展に出品しているTOCHKA(トーチカ)がワークショップを行なった。告知にも対象は子どもから大人まで、となっていたが、実際に60歳代とおぼしきご年配の方から、幼児までが参加。懐中電灯などの光る物で宙に絵や字を描いてその軌跡を画像のなかに定着させていく。L.A.からやってきたイラストレーション等を手がけるユニットKozyndanが公開制作して描いた書き割り風の巨大落描きを使い、参加者をグループ分けして制作した。文化庁メディア芸術祭2006・アニメーション部門優秀賞を獲った受賞作《PIKA PIKA》を、みんなでいっしょに体験しながら作る面白さがあって、大人たちのパワー炸裂。参加してくれた若干2名の子ども(しかも村田真さんちの姉弟)は、もうドンビキでした。
[2月25日(日) 原久子] |
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「新進アーティストの発見in あいち」美術部門展示
2/27〜3/11 愛知芸術文化センター[愛知] |
昨年秋に選考を五十嵐太郎さんなど、4人の方と担当した公募展が始まった。愛知芸術文化センターのギャラリー空間を4カ所とそれ以外の6カ所はパブリックスペースを使った展示。それぞれアーティスト側が場所を指定してプランが提出されたものであるがゆえ、場所とのマッチングは作品の面白さを引き出し、とても良い結果となったように思う。人が入れるカメラオブスキュラ的な暗箱が11階の全長約60メートルの展望回廊に15個設置され、名古屋の市街地の風景を中にとりこむなど、面白い試みをした鵜飼昭年をはじめとして、個性的な作品がそろった。全体としてテーマは無かったものの、展覧会としてもまとまりのいいものになった。愛知県としてこうしたプランの公募というのは第1回めの試みであったが、よいスタートが切れた。
[2月27日(火) 原久子] |
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ワンダーシード2007
2/28〜3/18 トーキョーワンダーサイト渋谷[東京] |
10号までの絵画、版画、写真など小品を公募し、入選作品を販売するという若手作家のサポートプログラム。今年の応募点数は356点、うち入選は97点という。ひととおり見てまわったけれど、残念ながら1点も引っかかってこない。なんでこんなに訴求力がないんだろう。みんな他人ごとのように絵を描いてないか?
[2月28日(水) 村田真] |
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