村田真/原久子 |
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3/19〜3/27 |
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レオナルド・ダ・ヴィンチ──天才の実像
3/20〜6/17 東京国立博物館[東京] |
ウフィツィ美術館の《受胎告知》がやってくる。約30年前の《モナ・リザ》ほどじゃあないけれど、レオナルドの数少ない真筆だし、朝日新聞が応援しているし、『ダ・ヴィンチ・コード』の大ヒットも記憶に新しいし、『ブルータス』にも藤原えりみが書いてるし、100万人は無理としても50万人の動員は間違いなし。そのため、作品の前にジグザグのスロープを設け、列の遠くからでも少しずつ見えるように工夫してある。しかし見ごたえがあるのは、平成館の展示のほう。くれぐれも《受胎告知》だけ見て帰らないように。
[3月19日(月) 村田真]
はじめて日本にやってきたダ・ヴィンチの《受胎告知》。プレス向けの広報もイメージカラーを深紅に統一し、ビジュアル重視の戦略で非常に凝っていた。本物を前にして、展覧会監修者からの解説をじっくりと拝聴。観るポイントを聞いてから近くに寄って観たため、発見の歓びはないが、うなずきながら確認。この展覧会ではこの超目玉作品以外はパネル等を主に用いたダ・ヴィンチの研究の軌跡を伝えるもの。顰蹙を買うかもしれないが、展示順路の最後のほうでは《受胎告知》のことなど忘れてしまいそうになるくらいに、この展示がかなり面白くてダ・ヴィンチの天才ぶりに感銘を受けた。
[3月19日(月) 原久子] |
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ロシア皇帝の至宝展
3/20〜6/17 江戸東京博物館[東京] |
こちらもレオナルド展と同じ会期で、今日が内見会。レオナルドが14:00〜15:30、ロシアが14:30〜16:00なので、上野から急いで両国へ移動。美術ジャーナリストの藤田一人も平行移動。出品作品はきらびやかだが、興味をひいたのはイコンくらい。お、鈴木宗男らしき人物を発見! よくある顔(アホの坂田とか)なので人違いかもしれないが、ロシアだから可能性は高い。どうでもいいけど。
[3月19日(月) 村田真] |
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石山朔──瞑想する色彩
3/19〜30 DICカラースクエア[東京] |
みんなでVOCA展を見たあと、日本橋の朔さんの個展会場へ。500号の大作も数点あるが、パステル画が中心の展示。やっぱり色彩がものをいう絵画だけあって、BankARTのようなハードな空間より、天井が低いとはいえ展示専用の空間のほうがよく見える。
[3月24日(土) 村田真] |
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ZAIM de FESTA
3/23〜4/1 ZAIM[横浜] |
ZAIMのオープンスタジオと関連イベント。別館4階では入居者のフランシス真悟と曽谷朝絵の2人展、地下では鬼頭健吾、本間純、ティファニー・チュンらが出品する「ハッピーアワー」を開催。なんだかまるでお祭りみたい。いやお祭りなんですよ。
[3月24日(土) 村田真] |
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バー*ダビデ
3/26 remo[大阪] |
不定期的に開催されるのだが、ログズギャラリーはどこからこんなものを掘り出してきたのかと驚くようなレアもの映像を集めている。傾向はないような、あるような。入場料とるわけではないので、合法的に友人がつどってビデオ鑑賞する感じ。この限りないゆるさが嬉しい。
[3月26日(月) 原久子] |
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「+hand」 恊働スタジオプログラム若手交流ワークショップ
3/25〜3/31 トーキョーワンダーサイト青山[東京] |
美術、建築、ファッション、アニメーションなどジャンルを問わず集まった作り手たち。大学院生も含むこの15人は、日本だけでなく韓国、中国、スウエーデン、イタリア等から参加している。スタジオを訪問すると、3人ずつのグループに分かれて作業をはじめていたが、机を囲んでノートに文字をぎっしり書いてコンセプトをつめているチームもあれば、すでにガンガン絵を描き始めているチームも。作品がどうなったのか気になって、プレゼンテーションの日にもう一度訪ねてみる。国際色豊かなチューターがついて講評会となっている。だれも英語を母国語とする人がいないのに、共用語が英語になっていたことに問題があったのかもしれないが、チューターたちの言葉のほうがむしろ曖昧で力を持たず、視覚化あるいは行為として実践された作品のほうが強かった。
[3月27日(火)、29日(木) 原久子] |
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