村田真/原久子 |
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3/10〜3/14 |
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アーカスプロジェクト2006いばらき──座談会「アーティスト・イン・レジデンスを考える〜アーティストのキャリアと社会〜」
3/10 アーカススタジオ[茨城] |
アーカスでの滞在制作経験のある小泉明郎、稲垣智子と、アーカスでの滞在経験はないが、アメリカ、韓国などでレジデンスに参加した大巻伸嗣の3人のアーティストが、それぞれの作品のプレゼンテーション、レジデンスでの体験談を語る。社会生活を営むって結構ストレスも多いし、どんな職業であろうがたいへんなこと。アーティスト・イン・レジデンスに滞在するというのは、アーティストにとっては、ひとつのプログラムへの参加でもあり、職業として務めることでもあろう。作品を制作してゆくプロセスに対外的な交渉やさまざまな要素が含まれていたが、作品づくりのために何事にもポジティブに取り組む彼らの言葉にはリアリティがあった。
[3月10日(土) 原久子] |
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「そうきたセンター」
3/3〜25 よろずアートセンターはち[愛知] |
元カノーヴァンというギャラリーが現在はカフェ・パルルとして営業、ライブなども行なっている。その上部階に位置するのがよろずアートセンターはち。設立第一回展「そうきたセンター」には、Are You Meaning Company、河村陽介、北山美那子、ノーヴァヤ・リューストラが参加。照明の効果を狙うわけでもなく、蛍光灯の光に照らされた室内は、展覧会場という特別な空気はない、自然と作品がスペース内に馴染んでいることが嬉しい。外側からスタジオのファザードを描いたドローイングと、屋外で起こる近所の人たちとのリラックスしたやりとりなどの光景をビデオでスタジオの内部から撮って上映しているAre You Meaning Companyの作品。世界中のお茶が棚に整然と並ぶ作品はノーヴァヤ・リューストラ。すべてがよろずアートセンターはちの一部として溶け込んでいる。
[3月11日(日) 原久子] |
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現代芸術創造事業──art in the city ドキュメント展
3/3〜11 remo[大阪] |
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上:《Movie Cards project》
下:パラモデルの写真作品とオブジェ |
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すでに展覧会は終了していたが、ちょうど今日が搬出日ということで、観ることができた。ベルリンから来ていた知人も一緒に行ったのだが、彼はすっかりパラモデルの作品が気に入ってしまった様子。将棋センターなど新世界の地元の生活と密着した場所をロケ地に写真作品を制作し、展示していた。これは「art in the city」というプロジェクトの記録展。木村友紀が演出した「皿ヴァリー」の記録も単に映像を上映するのではなく、映像を用いたインスタレーションになっていた。ほかにも街に新しい彩りを加えるフランク・ブラジガンドの制作記録、独自の編集システムを用いて参加者が撮った映像を一緒にいろんな組み合わせで編集してゆく《Movie Cards project》の宮原美佳+杉本達應等が行なったワークショップでの成果を追体験。
[3月13日(火) 原久子] |
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REM SKETCH展『魂戯れの記憶の記録』
3/1〜14 AD&Aギャラリー[大阪] |
大駱駝艦の舞台の記録映像なのだが、独自の撮影・編集方法で完成させている。メディア芸術祭2006のアート部門でも入賞していたので、モニターでの上映はみていたが、高さ4メートルほどもある縦長のスクリーンにリアプロジェクションされた展示は迫力が違う。舞台が現実にもないような不思議な奥行き感や時空をもって浮かび上がっていた。
[3月14日(水) 原久子] |
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栗田咲子展
3/5〜4/7 ギャラリーDen[大阪] |
東京でも展覧会中の栗田だが、会場が違うと同じ作家の作品なのに見え方が違う。タイトルと作品を合わせて楽しみゆっくり時間を過ごす。《ハーモニか?》はなんでここに?って場所にゴリラが潜んでいたりするのだが、グズグズ、ゴロゴロと絵のなかの人物とともに寝転がりたくなる。
[3月14日(水) 原久子] |
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グレゴリー・コルベールAshes and Snow
3/11〜6/24 ノマディック美術館[東京] |
お台場の空き地に使い古しのコンテナを互い違いに積み重ねて壁にし、中央に太いパルプの円柱を建ててちょっとクラッシックな趣にしたノマディック美術館。なかでやってる写真展は見なくてもよいが、坂茂の建物は一見の価値あり。
[3月14日(水) 村田真] |
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