村田真/原久子 |
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3/26〜4/21 |
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「日展100年」展 記者発表会
3/26 国立新美術館[東京] |
今年は日展の前身である文展(文部省美術展覧会)が創設されて100年。それに合わせて国立新美術館が開館したのかと思ったらそうではなく、昨年開館を予定していたのが単に今年にズレ込んでしまっただけらしい。ともあれ、その国立新美術館で「日展100年」展が開かれるのはめでたい限り。展覧会は、文展時代(1907-18)を第1章とし、以下、帝展(1919-34)、帝展改組・新文展(1935-44)、日展(1946-)と続く4章仕立て。年号を見ればわかるように、日展になってからすでに60年以上、社団法人化(1958)されてからも50年になる。だが、この公募展が美術(史)的に意義をもっていたのはそれ以前、つまり戦前か、せいぜい社団法人化以前の話。そのことは主催者側もよくわかっているようで、歴史の6割を占める日展時代のあつかいは相対的に低い。ちなみに出品は物故作家のみで、最新作は池田遥邨の1980年代の作品だという。
[3月26日(月) 村田真] |
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「東京ミッドタウン」内覧会
3/26 東京ミッドタウン[東京] |
六本木の防衛庁跡地に完成した東京ミッドタウン、30日の一般オープンに先立つ内覧会に行ってみた。夜10時までやってるというので5時半すぎに行ったのだが、サントリー美術館は5時以降は別の招待状がなければ入れないという。なんやそれ? ごっつ感じ悪う。あとで調べてみると、たしかに案内状にそのむね記載があるけれど、おそらく多くの人が門前払いを食わされたに違いない。これでサントリー美術館の印象は地に落ちた。急いで21_21デザインサイトに行ったら、こちらは開いててよかったー。
[3月26日(月) 村田真] |
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堀込幸枝新作展
3/1〜4/15 相模原市民ギャラリー[神奈川] |
なに、これだけ? 電車を乗り継いで初めて訪れた相模原市民ギャラリーの隅っこの小さなスペースに、作品わずか5点。まあスペースが小さくても、点数が少なくても、作品さえよければいいのだが、さらに悪いことにガラスの陳列棚のなかに展示されているので見づらいったらありゃしない。おまけにその日は柄物のシャツを着ていたため、ガラスに反射して微妙な色彩のニュアンスが台なし。DMを見ると、「アートスポット展示 ギャラリースタッフセレクション#17」とあるので、やる気のあるスタッフが狭い場所を有効利用して若手作家を紹介していこうという意欲的な小企画展なのだろう。監視員を張りつける余裕もないのでガラスケースに入れたのかもしれない。でもそれが裏目に出てしまっている。注目すべき作家・作品だけに残念。
[3月27日(火) 村田真] |
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「Install Party」記録展示
3/27〜4/7 TOTAN Gallery[東京] |
Nadegata Instant Party(ナデガタ インスタント パーティー)というユニットの3人のメンバーのひとり野田智子さんが駅まで迎えに来てくれた。会場までの道中にもう桜が咲いていて、アスファルトの道路のうえに落ちている花びらがなんだかシミル。はじめて阿佐ヶ谷の地を踏んだのだが、ここに住みたがる人が多いのがよくわかる。はじめて来たのに、懐かしい。さて本題の展覧会……天井の近くに吊られたバナナをとるために床を作っていくまでのあいだに、毎日ナデガタさん達がパーティを開いたのだが、展示会では、床をあげ終えた会場構成とそのパーティの記録映像を観ることができる。簡単に説明するとそうなのだが。パーティはそれぞれ趣向をこらした内容で、参加者たちが200%楽しんでいる様子が伝わってくる。パーティというよりゲームみたいな感じ。床をあげる作業にはかなり苦労しているが、そこの試行錯誤の痕跡がおもしろい。これまでこのギャラリーで開かれた展覧会の展示の痕跡もいっしょになっているが、そこもまたいい。
[3月27日(火) 原久子] |
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