村田真/原久子 |
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3/26〜4/21 |
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マルレーネ・デュマス――ブロークン・ホワイト
4/14〜7/1 東京都現代美術館[東京] |
作品そのものもさることながら、なにより壁の白さを強調した余裕のディスプレイが美しい。絵の主題は死だったり暴力だったりエロスだったり、ちょっともたれるようなものばかりだけど、記者会見に現われた当人は、悪いクスリでもやってんじゃねえかってくらいハイだった。だいじょぶかなあ。
[4月13日(金) 村田真] |
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テリー・ウィンタース
3/31〜4/21 小山登美夫ギャラリー[東京] |
大型ペインティング4点に、グラファイトのドローイングと日本で制作した版画の展示。15年ほど前にアメリカの美術館で見た個展では、顕微鏡でのぞいた生物の細胞のような形態が多かったが、今回はバラの花みたいなパターンが繰り返し現れる。こういうパターンやシステムに頼るのは日本でいう団魂の世代の特徴か。
[4月13日(金) 村田真] |
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ベンジャミン・バトラー Leafless Trees and Sakura
3/31〜4/21 小山登美夫ギャラリー6F[東京] |
こういうのを「いまどきの絵画」っていうんだろうなあ。具象とも抽象ともいえず、どこかユーモラスで、色彩は単純明快、しかも薄塗りだ。今回は樹木の形態を描き、余白を青やピンクの線で埋めている。もろ桜もある。空間恐怖症、オールオーバーネスといった言葉が思い浮かぶが、ポロックや草間彌生のような悲愴感はまったくない。
[4月13日(金) 村田真] |
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エイミー・アドラー
4/13〜5/12 タカ・イシイギャラリー[東京] |
90センチ四方ほどの正方形のキャンヴァスに、チェスを前に考え込む子供たちを黒でサラッと描いたもの8点。こういう描き込んでないキャンヴァスを見るともったいないと感じるのは、貧乏性のせいかしら。
[4月13日(金) 村田真] |
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NAOSHIMA STANDARD 2
2/24〜4/15 直島[香川] |
週末で終わってしまう〜っと慌てて直島へ出かけることにした。東京出張から直接高松経由で到着した知人とともに島内の方々にある展示を遊覧。まず、先行して到着した知人からの携帯メールのナビに従いPING PONG GALLERYで宮本隆司が直島で撮影した大型のピンホール写真を観る。そこから緩やかな坂道を上り、元床屋さんだったという廃屋を使った三宅信太郎の絵画、コラージュ、インスタレーションを観ていると、団体さんがやってきた。かなり島内混み合っている模様。歩いていると外国人に、さっき私が観たばかりの三宅さんの作品の場所を尋ねられる。雑誌などに掲載された写真をみて楽しみにしていたのだが、やはり大竹伸朗の「はいしゃ」(その名の通り、元歯医者さんの診療所兼自宅)は圧巻。かなり長時間ワクワクとした時間をここで過ごす。完成してから未だ観ていなかった須田悦弘の家プロジェクトや、まえにも観ている家プロジェクトも含め、もちろんベネッセミュージアムにも寄って、午後5時半頃の船が出るまでじっくり楽しませてもらった。
[4月13日(金) 原久子] |
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「ケージからの贈り物──ノイズレスに呼応して」
4/3〜15 アートスペース虹[京都] |
京都国立近代美術館で開かれている「ノイズレス」展に合わせて開かれた展覧会は、ジョン・ケージのサウンドの世界のなかに、物故作家の浅野弥衛、山口牧生も含め、これまでアートスペース虹と深く関わってきた伊庭靖子、児玉靖枝らの作品が展示され、ともにひとつの空間をつくった。
[4月14日(土) 原久子] |
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“ノイズレス”鈴木昭男+ロルフ・ユリウス展
4/3〜15 京都国立近代美術館[京都] |
夜間のみ開かれた展覧会は、音を観る会だった。60代の日本人とドイツ人の二人のサウンドアーティストは、静寂のなかにある音を丹念にたぐり寄せて、私たちのまえに集めて展示してくれた。ありがとう。
[4月14日(土) 原久子] |
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