村田真/原久子 |
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3/26〜4/21 |
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岡本七太郎企画「ハチミツと極東と美術」展
3/2〜4/21 オオタファインアーツ[東京] |
両側の壁に松林図屏風のコピーや本物の掛軸がかかり、奥へ行くとその壁の隙間から、一方はコロポックルの小さな土器が糸に吊られて、もう一方は縄文土器や弥生土器や太陽の塔が綿雲に乗って運ばれてくる。この画廊の壁の隙間から綿雲に乗って日本美術がやってくるという発想が、理由もなくとてもすばらしく感じられた。
[3月30日(金) 村田真] |
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長塚秀人個展「sq.」
3/2〜31 ヴァイスフェルト[東京] |
被写界深度を極端に浅くして、風景のある1点に焦点を合わせて撮った写真。がけ崩れで遮断された道路の写真など、まるで手づくりのミニチュア風景だ。ところで、木村伊兵衛賞の本城直季とどっちが先だったの?
[3月30日(金) 村田真] |
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アントン・へニング
3/24〜4/28 タロウナス[東京] |
ギャラリーに入ると、正面の壁にかけられた横長の大きな絵が目に飛び込んでくる。ひと筆描きで描いたような蛇行する線に囲まれたスペースをさまざまな色で埋めているのだが、それがステンドグラスのように透明感を帯びてとても美しい。その効果は、絵自体の力もさることながら、壁を濃いグレーに塗り、額縁の上辺に蛍光灯を取りつけて画面を照らし出すというキワどい工夫もあずかっているかもしれない。その画面をナメるように撮影した映像も流している。今月のVOCA賞だ(笑)。
[3月30日(金) 村田真] |
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Kodama Gallery Project 16
3/24〜4/7 児玉画廊|大阪[大阪] |
Kodama Gallery Project 16
3/24〜4/7 児玉画廊|大阪[大阪]
この春、卒業したばかりの作家など、将来の活動が嘱望される4人の若手のグ ループ展。それぞれ、手法は異なるが、今回出品した4名は色が鮮やかで、展 示室全体を遠目に見るとトーンがそろっていた。
[3月31日(土) 原久子] |
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旧中工場アートプロジェクト
4/1〜22 旧中工場プラットホーム、広島市中区吉島学区・吉島東学区各所、旧日本銀行広島支店[広島] |
「ゴミがアートになる!超高品質なホコリ」展、「わたしの庭とみんなの庭」展、そしてサテライト企画として「金庫室のゲルトシャイサー」展(関連企画「どうする?広島の折鶴」)の3企画から構成されたプロジェクト。どれも展覧会としてよくできていたし、作品の質も高かった。なので、旧中工場の「HIGH QUALITY DUST」と書かれているのにも説得力がある。
旧日本銀行の重々しい建物のなかには、貨幣という問題にも触れて展覧会づくりがなされ、場との整合性がある。
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左=旧中工場前のコンテナを利用した受付/右=公園のコンテナは落書きではなく、「わたしの庭とみんなの庭」展出品作 |
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丸橋光生《ビッグ・パンツ・リズム》。団地のなかを歩いていると、こんなパンチラのオブジェと出会う |
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左=鰕澤達夫《ロレンツォ・デ・メディチ──メディチ・プロジェクト》吉島公民館屋上/右=柳幸典《アーティクル9》1994(旧日本銀行内) |
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「わたしの庭とみんなの庭」は、地域の人たちもちゃんと巻き込み、パブリックとプライベートの境界についても、わかりやすく表現された作品があって、オリエンテーリングのように歩かされるが観ていて楽しみやおかしみがあって、とてもまとまっている。総合ディレクターで出品作家でもある柳幸典さんは、次々と囲む人々が多くて声をかけることも現場ではできなかったけど、運営に関わったボランティアさんや学生たちも含めて「お疲れさま!」と言いたくなる作り込みだった。詳しくは影山さんも書かれてます!
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左=あいだだいや作品(旧日本銀行広島支店内) 右=上田博文+竹田直樹作品(旧日本銀行広島支店内)
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[4月1日(日) 原久子] |
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築山有城展『TOOL BOX』
3/21〜4/21 CAP Gallery 海側[兵庫] |
スポーツをテーマにするなどして創作活動をしているアーティストの築山さんの個展。ギャラリースペースにきちんと合わせた作品、ちょっと人を食ったような小ネタというかユーモアのセンスの光る作品もあって見応えありました。
[4月5日(木) 原久子] |
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