村田真/酒井千穂 |
|
4/2〜4/3 |
|
WE DIDN'T DO IT──UKストリートアートの現在
3/23〜4/6 ラフォーレミュージアム原宿[東京] |
バンクシーをはじめイギリスのグラフィティライターの作品を紹介するというのだが、どうやってグラフィティを美術館で見せるんだ?という興味もあって見に来たら、なんだほとんどが版画じゃねえか。そりゃ壁や道に描いたグラフィティをそのままもってくるわけにはいかないだろうし、グラフィティじゃ食っていけないから版画でもつくって売るしかないんだろうけど。これじゃ「ストリートアートの現在」とはいえないだろう、つーか、その窮状が「ストリートアートの現在」なのか。
[4月2日(水) 村田真] |
|
川俣正「工事中」その後展
3/11〜4/6 ヒルサイドフォーラム[東京] |
東京都現代美術館の個展にあわせ、これまで未公開分も含めてドローイングやマケットを大放出。この日は、1984年にヒルサイドテラスで行なわれたプロジェクト「工事中」と、それに関わった人たちの「その後」を語るシンポジウムが開かれた。参加したのは川俣本人に、「工事中」を仕かけたアートフロントギャラリーの北川フラム、当時川俣のアシスタントだったPHスタジオの池田修、そして司会は村田。川俣は「工事中」の直後ニューヨークに渡ってアートワールドに飛び込み、北川さんは莫大な借金を抱えながら「アパルトヘイト否!」「ファーレ立川」「越後妻有アートトリエンナーレ」と大がかりなプロジェクトをこなし、池田くんはアートフロントギャラリーのディレクターを務めた後、いまじゃBankARTの大ボスだ。変わってないのはぼくだけ。
[4月2日(水) 村田真] |
|
横尾忠則のふたつめの壺
3/7〜4/5 SCAIザ・バスハウス[東京] |
こりゃスゴイ。ケレン味たっぷりというか、ケレン味だけで成り立ってるような絵画。横尾さんももう古希を超えたことだし、そろそろ「暴走老人」の名誉号を冠していいころかも。
[4月3日(木) 村田真] |
|
ヴィヴィッド・マテリアル
3/28〜4/9 東京芸術大学美術学部中央棟2階アトリエ[東京] |
アントニオ・ネグリ来日に備えて企画された若手アーティストの展覧会。だが、見なかった。いったいどこでやってんの? 中央棟の2階に上って探したのだが、それらしき部屋もないし、表示も出てない。もういちど1階に下りたら案内があったので確認したのだが、当該の部屋には鍵がかかり、中止とか不在とかいった表示もない。おまけに春休みなので人もいないからだれにも聞けない。なにかキツネにつままれたような気分。私の勘違いだったのか、あるいはネグリ来日中止がもたらした怠慢だったのか?
[4月3日(木) 村田真] |
|
オペラする彫刻
3/12〜4/20 上野公園入口広場[東京] |
上野公園を突っ切って満開の桜の下をそぞろ歩き、下界に降りる途中に妙な彫刻があった。上野で開催される「東京のオペラの森2008」の演目、チャイコフスキーのオペラ「エフゲニー・オネーギン」にちなんだ彫刻のひとつだそうだが、哀れなことに片腕がもぎとられている。花見の季節、酔客の行き交う上野公園入口に、発泡スチロール製の拙い彫刻を置けば、「破壊してください」といってるのも同然。少なくともその覚悟は必要だった。
[4月3日(木) 村田真] |
|
|
Index |
|
|