村田真/酒井千穂 |
|
9/5~9/6 |
|
アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―
8/20〜10/20 国立新美術館[東京] |
中国現代美術の20年の軌跡をたどる、ありそうでなかった好企画。作品はポップな絵画ありコンセプチュアルなオブジェあり、パフォーマンスの記録あり写真あり映像ありと、20世紀のモダニズムを一気に食い散らかしたって感じで、見ていて飽きない。出品作家も方力鈞、馬六明、楊福東ら日本で個展を開いたりパフォーマンスしたことのあるなじみ深い顔ぶれだ。しかもそれぞれ個展形式で初期から新作までカバーしているから見ごたえがある。ただし、全部で16組と人数が絞られているうえ、個展形式で整然と作品が並んでいるため、いままさに中国現代美術がそうであるような渾沌感や疾風感や怒濤感に欠けていた。
[9月5日(金) 村田真] |
|
高嶺格「The SUPERCAPACITOR/スーパーキャパシタ」
7/12〜9/20 アラタニウラノ[東京] |
よくわからないが、「スーパーキャパシタ」とは環境に負荷の少ない蓄電装置のことらしい。今回はそのブランド化を試みたプレゼンテーションで、スーパーキャパシタ普及に一役買おうということのようだ。ある意味でアートのもっとも正しい使い方かも。
[9月5日(金) 村田真] |
|
キムスージャ展
8/23〜10/19 資生堂ギャラリー[東京] |
インドのゴアで海に沈む太陽と月を撮った映像と写真。キムスージャだからなにか読みとれるだろうとしばらく見ていたが、はっきりいって退屈なだけ。《針の女》みたいに身体を張った作品なら見るに耐えるのだが。
[9月5日(金) 村田真] |
|
[ミクロマクロモノクロームカラー]秋山幸
8/8〜9/7 マジカルアートルーム[東京] |
極端な薄塗りと厚塗り、絵筆とペインティングナイフ、線描と色面……異なる要素の組合せで破綻スレスレの絶妙な絵を描いている。破綻したような絵もある。若いのにいい度胸だ。
[9月6日(土) 村田真] |
|
[ghostwork]内海陽介
8/8〜9/7 マジカルアートルーム[東京] |
秋山とは対照的に、卓越した描写技術をもちながら分析的でもある。絵画を原理的に解体・再構築しようとしているようにも見える。若いのにいい心がけだ。
[9月6日(土) 村田真] |
|
スティル/モーション:液晶絵画
8/23〜10/13 東京都写真美術館[東京] |
絵を動かしたいなら納得できる動機づけが必要だ。ただ絵が動いたというだけで喜ぶのはサルだけだ。
[9月6日(土) 村田真] |
|
会田誠「ワイはミヅマの岩鬼じゃーい!!」
9/3〜10/4 ミヅマアートギャラリー[東京] |
核爆発のキノコ雲がペニスちゃんキャラになった300号の大作《モコモコ》、「ドーハの悲劇」をブロンズの浮き彫りにしてテレビ画面にはめ込んだ《ドーハ》、達筆な書で松井冬子がどうのこうのとバチ当たりなことを書いた《日本語》、岩波文庫版カント『判断力批判』に1ページずつ落書きしていった《判断力批判批判》など。5階では武蔵美の学生とワークショップしてつくった《モニュメント・フォー・ナッシング》。えげつない発想といいキワドイ技巧といい他の追随を許さない。独走体勢で突っ走ってる。
[9月6日(土) 村田真] |
|
|
Index |
|
|