村田真/酒井千穂 |
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9/5~9/6 |
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田中功起「夏の終わり」展
9/12〜9/20 BankARTミニギャラリー[神奈川] |
珍しく映像ではなく絵画と写真の展示。映像作品に通じる写真はともかく、初めて見る絵画はちょっと驚いた。100号大のキャンヴァスに人の顔や風景や豆腐やパンを描いているのだが、これがうまい。ちゃんと肖像画、風景画、静物画の古典的分類を踏まえたうえで(豆腐は高橋由一を、パンはフェルメールを意識したか)、それをぶち壊そうとしている。いやまいりました。
[9月13日(土) 村田真] |
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ジ・エコー
9/13〜10/5 ZAIM別館3、4階[神奈川] |
ハマトリにはほとんど出てない日本の若手作家を集めてぶつけた企画。ハマトリにはほとんどなかった絵画がここでは半分近くを占め、とくに政田武史や増田佳江の絵画がとても新鮮だ。全体にハマトリに感じられる冷ややかさがなく、暖かい。なんというか、超然とした作品が少なく、見るものとの距離が近いという感じ。だからナマぬるいともいえる。この温度差は、オフィスを転用したZAIMの空間のせいだけではないだろう。
[9月13日(土) 村田真] |
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三田村光土里@YOKOHAMA
9/13〜11/30 創造空間9001[神奈川] |
旧東横線桜木町駅を改装したアートスペースでの展示。これも会期はハマトリと同じ。文庫本とワイングラスをのせたモビールや「ロンドンブリッジ」の映像は先日見たばかりだが、切符販売機裏で上映されていた映像は初めて見る。内容はどうでもいいけど、スクリーンに花柄の壁紙を貼ったりしているのがうれしい。
[9月13日(土) 村田真] |
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赤坂アートフラワー08
9/10〜10/13 赤坂地区一帯[東京] |
「赤坂にアートの花が開く」とか「赤坂の街が美術館になる」とか「街とアートのコラボレーション」とか。TBSの主催だけに宣伝がハデだが、ハデに打てば打つほど現実とのギャップが広がって取り返しがつかなくなるぞ。だいたい街なかの廃屋に作品を展示するこのテの展覧会、10年前ならホメてやったけど、いまさらな。出品作家もこのテの展覧会の常連が多いし。いまどきやるからにはなにかもうひと工夫ほしかった。当日は子ザル2匹を連れて見に行ったけど、旧赤坂小学校にあった小沢剛の「ふとん山」に入り浸りで、ほかの作品には目もくれない。おやじ的にはもはや見慣れた作品より、島崎の料亭そのもののほうがおもしろかった。帰りに赤坂氷川神社で祭りをやってたのでのぞいてみると、オノ・ヨーコの植木の箱の上にばあちゃんたちが腰かけ、おでんやビールを置いてくつろいでいた。おばあちゃん、それオノ・ヨーコというコーメーなアーティストの作品ですけど。はたして「赤坂の街が美術館になる」のは何世紀後のことか。
[9月14日(日) 村田真] |
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