野町和嘉 写真展「地球巡礼」
20代半ばでサハラを訪れ、過酷な風土を生きる人々の強靭さに圧倒されたことがきっかけとなって、今日までドキュメンタリー写真を撮り続けてきました。訪れた土地の大半はいわゆる辺境の地で、厳しい自然と向き合いながら、人々は自らの文化に強いこだわりを持って生きていました。...
ところがそれらの辺境の地にあっても、昨今、人々の意識は劇的に変わりつつあります。グローバリーゼーションのひとつの局面である、効率、利便性といった共通の価値観にむかって、地球上があたかもアイロン掛けされた一枚のシーツであるかのように急速に、画一化、平準化されつつあるというのが、私の印象です。...
本展覧会は、30年余にわたって撮り続けてきました、“祈りと巡礼”の総集編「PILGRIMAGE」(日本版、「地球巡礼」)より、アンデス、メッカ、インド、ナイル、チベット、サハラ、グレート・リフト・バレーの120点の作品により構成するものです。(野町和嘉)[広報資料より]
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