村田真/原久子 |
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8/30-9/2 |
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川越悟展
8/25〜9/3 ギャラリー21+葉[東京] |
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床に置かれた4点の木彫のうち、3点は取っ手のように一部が張り出して空間を採り込んでいる。本体の表面は戸谷成雄の木彫のように深く彫り刻まれているが、戸谷さんとは違って木の特性を無視しているため、物質感や存在感が希薄だ。そのうえ表面を白く塗っているので、ますます木である必然性から遠ざかっている。このように、素材の木をムリヤリ組み伏せるのが最近の川越の特徴らしい。短足ガニマタの日本人がバレエを踊るような、あえて困難な道を選んでいるようだ。
[8月30日(土) 村田真] |
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梅佳代展
8/28〜9/4 スパイラルM2Fエスプラナード[東京] |
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子供たちを写した写真がズラリと。これを見てると、つくづくガキというのは醜くて浅ましい反社会的なケダモノだということがわかる。まさに餓鬼。あんなのがもう1匹増えるかと思うと……あーやだやだ。
[8月30日(土) 村田真] |
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たけしの誰でもピカソ大博覧会2003
8/26〜9/7 スパイラルガーデン[東京] |
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北野武をはじめ、クリスチャン・ラッセン、篠原勝之、ジミー大西、千住博、奈良美智、村上隆、明和電機ら、「誰ピカ」の常連らしきゲージツカの作品展。テレビのなかじゃそれなりに元気に映る作品も、こうして実物と対面するとけっこうショボくて見てるほうが恥ずかしくなってくる。ところで高城剛の映像は『パワーズ・オブ・テン』とそっくりでないか。
[8月30日(土) 村田真] |
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越後妻有アートトリエンナーレ2003
7/20〜9/7 越後妻有6市町村[新潟] |
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終了直前の越後妻有へ。前回、展示され、恒久設置になったものも含めるとガイドマップには224カ所のポイントがある。カサグランデ&リンターラ建築事務所(フィンランド)がつくった空間の気持ちよさが個人的にはダントツに印象深いものだった。産業廃棄物が積み上げられていた川辺の土地を、地面に敷いた石やアスファルトなどの素材の違いや、入口から次第に高くなってゆく錆色のついた鉄板で区切ってゆくことで、見事なまでに蘇らせた。そして、スラシ・クソンウォン(タイ)の《銀の蝶々》と名付けられた作品は、蝶々のような形をしたブランコが丘の上に並んでいる。これに揺られると、そのまま空に舞い上がって遠くに見える丘まで飛んでいけそうな浮遊感が味わえる。そして、ハイジにもなれる。これらは、いずれもモノとしての作品を愛でるというより、そこに設えた装置を通して越後妻有の自然を楽しむことのできるものだった。ところで、これだけ広範囲に散らばっている全作品を観た人っているんだろうか?
[9月1日(月)〜3日(水) 原久子] |
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〈私の〉素描選展
5/31〜9/28 三隅町立香月美術館[山口] |
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「シベリヤ・シリーズ」で知られる画家、香月泰男をたずねる旅。まずは香月の生まれ故郷で、生涯のほとんどをすごした山口県三隅町を訪れる。これがまた不便な場所(東京から見れば)。宇部空港からバスで小郡に出て、新幹線で1駅の厚狭で美祢線に乗り換えて日本海側の長門市まで行き、タクシーでようやく到着という6時間の道のりだ。初めに香月家にうかがい、長男の直樹さんにごあいさつ。庭にはシベリアから持ち帰ったサン・ジュアンの豆の木が繁っている。直樹さんの車で美術館に送ってもらい、館長の坂倉秀典氏の話を聞く。香月の教え子だった坂倉さんは師匠の制作を間近で見ていたので、その作品解説は微に入り細をうがつ。
[9月2日(火) 村田真] |
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