展覧会レビュー 03年10月

村田真／原久子

9/23-9/24



	建築家伊東忠太の世界展 9/6～10/5　KPOキリンプラザ大阪［大阪］


	伊東の建築は、世界中の建築を調査研究してまわっただけあって、いろんな様式を折衷した面白さがあるし、建物の用途によって工夫された部分も見て取れる。でも、何といってもこの展覧会で、私にとって一番ステキに思えたのは、絵日記のようにつけていた雑記帖である。伊東の才能や知識のすべてが凝縮されて詰め込まれたこの帳面の存在には驚かされた。［9月23日（火）　原久子］



	TRANSFORMATION THE OWL PROJECT no.3 9/18～23　複眼ギャラリー／FUKUGAN PLUS［大阪］


	金子倫子は日々彼女が目にしている渋谷の風景とアニメーションを用いた映像を、赤塚りえ子とイギリス人作家アレクサ・デ・フェランティのユニットは、大きな万華鏡で現代の日常生活をみる「Kaleidoscope 2003」を発表。［9月23日（火）　原久子］

KALEIDOSCOPE　6人の個性と表現展
7/26～9/28　世田谷美術館［東京］

驚くべきは斎藤勝利である。おそらく車窓から見たであろう移りゆく風景を、おびただしい量のクレヨン画に描きとどめている。そのスピード感が筆触にも遠近感にも表われている。視力が極度に低下した現在、彼は絵を描いてないそうだ。ほかに、多様な色彩を絶妙に組み合わせた中野昌司、マティスばりの清水慶武ら、いわゆる障害者のアート展。「障害者の」という形容詞をはずしたとき、はたして彼らの作品は見るに耐えうるかどうか。
［9月24日（水）　村田真］

バラの宮廷画家　ルドゥーテ展
9/13～10/19　Bunkamuraザ・ミュージアム［東京］

会場にバラの香りが漂う。ルドゥーテはフランス革命前後、マリー・アントワネット、ジョセフィーヌ、マリー・ルイーズら宮廷婦人に仕えた「バラの画家」。好きなんです、こういう18-19世紀の精緻な博物画。
［9月24日（水）　村田真］

Index

8/27-8/29

Kato＋PLUG＋World
「Double Mapping」

8/30-9/2

9/3-9/6

志賀理江子「明日の朝、
ジャックが私を見た。」

9/7-9/11

9/12-9/15

Poly Prac. OPEN!
超再生産工房

9/16

9/17-9/21

9/23-9/24

TRANSFORMATION THE OWL PROJECT no.3

KALEIDOSCOPE
6人の個性と表現展

バラの宮廷画家
ルドゥーテ展

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