村田真/原久子 |
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10/7 |
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小西真奈「美しい場所」
10/6〜11 Space
Kobo & Tomo[東京] |
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池に島が浮かぶ絵ばかり。写真を見て描いたそうだが、不思議と惹かれるのは、夢に出てくるような森や湖のイメージに対する作者の思い入れが強いせいだろう。
[10月7日(火) 村田真] |
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永原トミヒロ展
10/6〜11 ギャラリイK[東京] |
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ゴミ箱や椅子など身近なものをトツトツと描いた絵。これが前記の小西以上に魅力的なのは、写真的リアリズムから距離を置いてるからだろうか。どっちにしろ、人物が描かれていないのがいかにも日本的だ。
[10月7日(火) 村田真] |
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安星金展
10/6〜18 ギャラリーQ[東京] |
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床に大きな円形の赤いシートが置かれ、そこから16本の赤い線が放射状に伸びている。つまり旭日旗ですな。だけどそれが四方の壁にぶつかって垂直に伸びていくと、まるで紅白幕。こりゃめでたい。作者はバリバリの国粋主義者か、と思ったらまったくそうではなく、伊藤博文を暗殺したあの安重根の孫だという。針生一郎氏によると、彼女は「米国の軍事覇権と同様その米国に従属する日本の軍事大国化にも批判」の矢を向けているのだそうだ。
[10月7日(火) 村田真] |
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松本陽子展
10/6〜25 ASK?[東京] |
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αMプロジェクトの第3回。松本陽子といえば、紫がかった絵具を布でぬぐったような、煙みたいにもやもやした絵しか知らなかったが、今回は薄く溶いた水彩画みたいな作品も。
[10月7日(火) 村田真] |
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水上央子展
10/6〜25 南天子画廊[東京] |
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琳派みたいな渋い色の平坦な意匠に、円形や波形が重なるハードエッジな絵。と書いて、ハードエッチな絵ってのもあるんだろうかと。関係ないけど。
[10月7日(火) 村田真] |
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宮崎大治郎個展
9/29〜10/11 ギャラリー58[東京] |
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青い線がザーザー引かれて、ヘッドライトに照らし出された雨の日の風景みたいな。
[10月7日(火) 村田真] |
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安喜万佐子展
10/6〜31 ベイスギャラリー[東京] |
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点描抽象みたいな都市風景みたいな、リヒターみたいなキーファーみたいな。すいません、「……みたいな」ばかりですませようとする貧困なボキャブラリーで。あそうか、安喜も出ていたVOCA展はボキャブラリーの略でもあったんだ、といまごろ気づく。それにしても今週は絵画がなかなか豊作であった、みたいな。
[10月7日(火) 村田真] |
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広根良子銅版画展
10/1〜11 ギャラリー砂翁[東京] |
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作者の愛読書であるリルケの『マルテの手記』に想を得た銅版画。しばらく作者と話していたら次々と銅版画家が来廊してくる。今晩はどこかで銅版画展のオープニングがあるらしい。銅版画には銅版画の、絵画とは別の、たぶん木版画とも少し違った社会があるようだ。
[10月7日(火) 村田真] |
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京都ビエンナーレ
10/4〜11/3 京都芸術センターほか[京都] |
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今年が第1回目になる京都ビエンナーレ。美術だけではなく演劇など多ジャンルから構成されたイベントだ。テーマは「スローネス」。ちょうど出品作家の高嶺格さんも会場に居合わせたので、連れて行った学生たちに作品のコンセプトを話してもらった。《在日の恋人》という作品を高嶺さんは京都市内から少し北に行った京北町の丹波マンガン記念館にて制作、マンガン抗跡の内部にインスタレーション作品を展示している。京都芸術センター内には、出品依頼を受けてからのプロセスが日記をプリントしたものや記録ビデオが時間軸を追うかたちで展示されていた。学生たちは日記を熟読して作品にすっかりはまってしまっていた。ほかにも映像の作品がいくつかあり、15作家の展示を2時間半ほどかけてやっと見終えた。帰りにひとりの学生が「今日はええ日やったな、見に来れてよかった」とほかの学生に言っているのを聞いて、私も京都ビエンナーレのおかげでいい日のお裾分けをしてもらったような気持ちになった。
[10月7日(火)原久子] |
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