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展覧会レビュー
村田真/原久子
10/11-10/16
O JUN×ハンス・ベンダ
10/1〜11/1 ミヅマアートギャラリー[東京]
O JUN×ハンス・ベンダ
日独の異彩・異才・偉才画家の共演・饗宴・競演・狂縁・競艶。
[10月11日(土) 村田真]
レオ・ファンダークレイ 東京デイリーライフ2003
9/30〜10/12 ヒルサイドギャラリー[東京]
レオ・ファンダークレイ 東京デイリーライフ2003
「飲んだくれい」の異名をもつオランダ人写真家ファンダークレイが、東京滞在中に写真を撮りまくり、展示を少しずつ増やしていった個展。
[10月11日(土) 村田真]
コマール&メラミッドの傑作を探して
10/4〜12/14 川村記念美術館[千葉]
コマール&メラミッドの傑作を探して
ゾウが絵を描くというので、にこさんとその母を連れて郊外の美術館へ。着いたらもう制作は終っていたが、ゾウは見られたのでとりあえず満足。ところが館内に入ったとたん、にこさんは「やだーでるー」と騒ぎ出し、脱出を試みて監視のおねーさんに注意される。どうやらこいつを芸術家にするのはあきらめたほうがいいようだな。コマール&メラミッドは「みんなで選んだ絵」と「絵を描くゾウ」のふたつのプロジェクトの紹介。「みんなで選んだ絵」のほうは、さまざまな国で絵の好みに関する調査をし、その国の「いちばん好きな絵」「いちばん嫌いな絵」を決めるというもの。小沢剛の「相談芸術」を思い出すが、どの国も似たような結果になったのがおかしい。「絵を描くゾウ」は文字どおりゾウに絵を描かせるプロジェクトで、驚いたことに花の絵を描いたゾウもいるのだ。前者は芸術のポピュリズムを、後者は逆にエリート主義をあざ笑う。
[10月12日(日) 村田真]
「アート・スコープ」の12年――アーティスト・イン・レジデンスを読み解く
10/11〜11/24 原美術館[東京]
「アート・スコープ」の12年――アーティスト・イン・レジデンスを読み解く
1991年から毎年ひとりずつ、日本人アーティストを南仏のレジデンスに送り出してきた「アート・スコープ」も、来年から第2期に入るそうだ。これを機に、第1期12人の滞在作と近作を集めたのがこの展覧会。12人の表現メディアはさまざまだが、絵画が過半数を占めている。おもしろいのは、担当学芸員の安田篤生氏が指摘しているように、この12年の前半はいわゆる抽象が多く、後半は具象が増えていること。これは時代の流れを反映したものだ。また、初回の増田聡子と2回目の柏木弘が、滞在時は変形キャンヴァスだったのに、現在は矩形の画面に移行しているとの指摘も興味深い。でも全体的にたいして変わりばえしないなあ。この展示から、サブタイトルにある「アーティスト・イン・レジデンスを読み解く」ことは難しい。ちなみに英訳では「Reflections on Artist in Residence」になってますけど。
[10月14日(火) 村田真]
『ART iT』創刊記者発表
10/15 スーパーデラックス[東京]
いまや絶滅寸前、風前のともしび、無形文化財として保護してほしいくらいの美術ジャーナリズムに、多勢に無勢、泣きっ面にハチ、砂をかむような明るい話題(なんじゃそりゃ)。新しい美術雑誌『ART iT(アートイット)』の創刊だ。「日本のアートシーンに欠けているのはそもそもジャーナリズムではないか」と憤る小崎哲哉氏が発行人兼編集長。創刊号の特集は「オノ・ヨーコの復権」と「日本の若手作家10人」で、ほかにも森美術館オープン、杉本博司と都築響一の対談など、現場の生の声が聞こえるインタビュー中心の構成。広告以外はすべて和英バイリンガルというのも、日本から海外へ発信していこうとする意気込みが感じられる。これで1,000円(税込み)、紙幣1枚でおつりがこないというのも潔い。
[10月15日(水) 村田真]
ハピネス
10/18〜1/18 森美術館[東京]
なにがハピネスだ、とはいうまい。おそらくいま日本でもっともテロの標的にされやすい超高層の最上階だからこそ、つまり天国にもっとも近い美術館だからこそハピネスなのだ。それにしてもよく集めたもんだ。6世紀中国の菩薩頭から、チベットのマンダラ図、北斎の秘画、若冲、ターナー、ピカソ、レニ・リーフェンシュタール、ヨゼフ・ボイス、ジェフ・クーンズ、オノ・ヨーコ、村上隆、北朝鮮のキム・ソンリョンとキム・チョルオクまで、古今東西これだけ集めるとふつう収拾がつかなくなって混乱し、結局なにも印象に残らなくなるものだが、意外とこれは破綻を感じさせず楽しませてくれた。たぶん、なんでもありのように見えてけっこう厳選してるし、それを時代順とか地域別とかではなくハピネス風に混在させたのがよかったのかも。
[10月16日(木) 村田真]

展示室の広さ、作品の多さ、嬉しいけど、鑑賞には途中休憩が必要なくらいに盛りだくさん。古今東西の作品がぎっしりこんなかたちで並んだ展覧会は、私の知る範囲では日本でなかったように思う。欲張って1回に観るというより、何度かに分けて楽しんで観るスローライフが許されるなら、そうしたい。ゆったりと幸福感に満たされるにはそれなりの時間の余裕が必要です。でも、都内の皆さんはご安心を! 昼間忙しくても、夜遅くまでやっています。
[10月17日(金)原久子]
新宮晋展
10/7〜11/4 名古屋芸術大学アート&デザインセンター[愛知]
新宮晋展
風や水といった自然の力を用いて金属や布で動く彫刻をつくる新宮晋。銀座エルメス、関西国際空港など身近な場所で作品をよく見かける。これまでの作品のマケットや、2000-01年にかけて世界巡回した「ウィンドウキャバン」というプロジェクトのドキュメントをパネルとビデオで展示。兵庫県三田市の本人のアトリエ周辺で行なったのを皮切りに、モンゴルなどの秘境を巡って、地元の人々との交流もはたしながらプロジェクトは進んでいった。三田しか実際には私は見ていないが、田植えを終えたばかりの水田をバックに見た風に動く白い帆の彫刻群は壮観だったことを思い出した。
[10月16日(木)原久子]
塩田千春展
10/18〜11/29 ケンジタキギャラリー[愛知]
塩田千春展
まだ完成していないという展示の現場にお邪魔して、展示の様子を垣間みる。毛糸を蜘蛛の巣状に張っていったインスタレーションは、神の手を持つかのように動いていた。オランダで廃屋となった精神病院を会場に行なわれた展覧会で制作した作品を、日本で初紹介。
[10月16日(木)原久子]
 
Index
9/26-10/1
千住博展
ピカソ・クラシック1914-1925
レンブラントとレンブラント派
土岐謙次展
なんなの?A-POC
10/2-10/5
杉山知子個展 each/all
中平卓馬展 原点復帰―横浜
ロレアル 色の科学と芸術賞
吉川英治と剣聖宮本武蔵
温度差7℃
10/7
小西真奈「美しい場所」
永原トミヒロ展
安星金展
松本陽子展
水上央子展
宮崎大治郎個展
安喜万佐子展
広根良子銅版画展
京都ビエンナーレ
10/9-10/10
西村郁子展
山内裕美個展
フジタマ 「くばるひと」
吉田周平展「人間さん」
ゴッホと花
「Under Trial」(第2期)
大阪市立大学医学部附属病院 小児科病棟プロジェクト2003 ──アートもクスリ── 前期アート・プログラム
10/11-10/16
O JUN×ハンス・ベンダ
レオ・ファンダークレイ 東京デイリーライフ2003
コマール&メラミッドの傑作を探して
「アート・スコープ」の12年――アーティスト・イン・レジデンスを読み解く
『ART iT』創刊記者発表
ハピネス
新宮晋展
塩田千春展
10/17
大英博物館の至宝展
工芸の世紀
中村政人「メタユニット」
もうひとつの現代展
日常に遍在するアート
10/18
伊藤誠展
牛腸達夫展
大森博之展
秋廣誠展
杉本博司 ARCHITECTURE
吉川和江展
湯島もみじのオープンホーム
森美術館開館記念パピネスアートアリーナ
篠田太郎 「ヘリコプター」
木村友紀 new garden
10/20-10/25
Premonition −M−
Kobe Art Annual 2003
小川信治展
さわひらき展
小粥丈晴&雄川愛展




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