村田真/原久子 |
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10/9-10/10 |
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西村郁子展
10/7〜19 ギャラリーすずき[京都] |
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通りの反対側を歩いているとガラス越しに画廊全体がピンク色に見えた。あわてて通りを渡って画廊に入ると、ピンク色のシリコン素材をかけたリボン状のヒモが天井から無数にぶら下がっている。入口があり、中には通路が作られていて、ピンクのヌメヌメしたヒモを避けながら中を歩いてみた。内臓の中を歩いているような感覚も面白かったし。ヒモとヒモの格子状になった隙間から見える風景は普段見慣れた道路でありながら少し違って見えた。
[10月9日(木)原久子] |
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山内裕美個展
10/6〜11 Oギャラリーeyes[大阪] |
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ペインティングなどでは出ない版画の風合い。もちろんコンピュータ出力とも違う。窓をモチーフにしているが、奥行きの深い作品に仕上がっていた。
[10月9日(木)原久子] |
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フジタマ 「くばるひと」
10/7〜19 アートスペース虹[京都] |
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「かつがれる」ってことは誰にでもある。くばるひとにはかつがれてもいいって気にさせられる。最初からまやかしとわかっているからではなく。信じてみたいという気にさせられるからだ。怪しい衣装をつけて自転車で他人の家を訪問する。そして、世間話に花を咲かせた挙げ句に、笑っちゃうような神棚を配り、神棚を設置完了後その前で神(?)を拝ませてしまう。この作品の続きは、来年2月7日からはじまる『六本木クロッシング展』(森美術館)にてご高覧下さいませ。
[10月9日(木) 原久子] |
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吉田周平展「人間さん」
10/9〜19 ギャラリーココ[京都] |
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サービスプリントの写真に写っている人を切り抜き床から起こして立っているように展示。全部で2,000枚のプリントが並ぶ。人が立ち上がっていないプリントもあるが、床に寝転ぶようにして人を確認しても、とうてい数えられないし、数えることに何の意味もないが、小さいけどちょっとウキウキさせてくれる展示だった。
[10月9日(木)原久子] |
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「Under Trial」(第2期)
9/30〜10/12 CASO[大阪] |
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神谷徹と花崎匠の2人展。神谷の作品を以前見たのもこのCASOだった。絵画にこだわり、さまざまな試みを展示のなかにも確認できる。以前に見た作品と同じ構図をまったく異なる手法のものに変えていたり、きっと彼の実験はこれからも続くのだろう。
[10月10日(金)原久子] |
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大阪市立大学医学部附属病院 小児科病棟プロジェクト2003 ──アートもクスリ── 前期アート・プログラム
9/25〜10/10 大阪市立大学医学部附属病院内[大阪] |
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小児病棟に入院している子供たちとミラノ在住の廣瀬智央とが、約半年にわたり「空」の写真を交換していた。遠く地球の裏側に住み、各地を飛び回ってアーティストとして活動する廣瀬の姿を展覧前まで子供たちは見たことがなかった。ワークショップというと単発で開かれるものがほとんどだが、このプロジェクトは違っていた。病室が仮の住まいとなっている子供たちに日常的な行為のなかで、彼らの視点でしかとらえられないものを大事に輝かせるための活動で、普通のこととして継続的にその場がもたれていた。その名も「そらいろカフェ」。医学部生や企画をしたaLLのメンバーなどワークショップをサポートするスタッフは、カフェの店員さんとしてエプロンをつけている。子供達の病室は17階にあって、彼らは高い位置から下界の様子をうかがったり、大きな空を仰いでいたりするが、そんな彼らの視点からしか見えないものが作品となって出てきていた。このあと、建築家の岸健太、アニメーション作家の松本力らが秋からのワークショップを担当する。病院スタッフも医療の現場でこういった試みをすることは初めてだというが、ぜひこれからも継続させていってもらいたい企画だ。
[10月10日(金)原久子] |
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