村田真/原久子 |
|
10/17 |
|
|
|
|
大英博物館の至宝展
10/18〜12/14 東京都美術館[東京] |
|
|
|
|
大英博物館の創立250年記念展。を、なにが悲しくてレンタルギャラリーに毛の生えた都美館ごときでやんなきゃいけないのか、は問うまい。問題は、大英博物館そのものを紹介したいのか、至宝のコレクションを見せびらかしたいのか、それとも人類の文明・文化をたどりたいのかよくわからないことだ。まあ大英の場合、これらが一致しているから大英たりえるのだが。日本一にもなったことだし。ありゃダイエーか。出展は、当然ロゼッタ・ストーンやエルギン・マーブルズみたいな大物は来日してないが、私的には後期旧石器時代の線刻画や、エジプトのミイラのポートレート、創設者ハンス・スローン卿の遺贈したデューラーの素描あたりが見どころですね。
[10月17日(金) 村田真] |
|
|
|
|
工芸の世紀
10/7〜11/30 東京芸術大学大学美術館[東京] |
|
|
|
|
実用品としてではなく、見世物としての工芸技術を誇示する前半が圧倒的におもしろい。とりわけ明治期に欧米の万博で大好評を博し、輸出品として殖産興業にも貢献した金属置物の類は、ベンヴェヌート・チェッリーニ顔負けのマニエリスムぶりだ。それに比べて昭和以降のモダン工芸のなんと貧相に見えること。
[10月17日(金) 村田真] |
|
|
|
|
中村政人「メタユニット」
10/7〜11/1 SCAIザ・バスハウス[東京] |
|
|
|
|
街灯、信号、交通標識など、いかにも政人的アイテムを作品化している。これらはすべて実際に使用される製品を用いているそうだ。ギャラリーの奥には鉄骨の箱型住宅セキスイハイムM1も宙に浮かんでる。韓国留学時代のドローイングも見せてもらった。うまいのでびっくりした。あらためてこいつはホンモノだと思った。ドローイングはバカにできませんね。
[10月17日(金) 村田真]
久々の個展。都市を切り取って、忘れかけたその隙間を体感させる。造作は大きいがささやかな作品空間にするっとすべり込まされた。
[10月18日(土)原久子] |
|
|
|
|
もうひとつの現代展
10/11〜1/25 神奈川県立近代美術館葉山[神奈川] |
|
|
|
|
オープンしたばかりの葉山の新館は、逗子からバスで18分というのがツライけど、海に面した絶好のロケーション。その開館記念展は、鎌倉の旧館が開館した1951年以降のコレクションで構成されている。でも40年代後半の作品も2点ほどあって、それなら戦後で区切ったほうがよかったんじゃないかとも思うのだが、まあこれは時代を見せるというより、自館のコレクションを見せることのほうに主眼を置いた結果なのだろう。だから、60年代が旬の作家なのに90年代の作品しか出てないようなチグハグさもある。それに80年代以降に出てきた作家がほとんどいないというのもさびしい。ちなみに最年少作家は1951年生まれの舟越桂。つまり、1951年以前の生まれによる1951年以降のコレクション展なのだ。その意味ではたしかに「もうひとつの現代」ではある。
[10月17日(金) 村田真] |
|
|
|
|
日常に遍在するアート
10/7〜10/19 名古屋市民ギャラリー矢田[名古屋] |
|
|
|
|
どこにでもアートはある。でも、なんでもかんでもがアートなわけじゃない。身体から出してしまう、だから排せつにも似た行為、これを表現としてアートと呼ぶかどうか、そこをうやむやにしたくないけど、とにかく私たちの日常にはアートが必要で、そしていろんなところにあるってことがわかる展覧会。
[10月17日(金)原久子] |
|
|
|