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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
10/18
伊藤誠展
8/29〜9/19 GALLERY SIDE 2[東京]
伊藤誠展
3年前の「大地の芸術祭」、昨年の「菜の花里美発見展」と瞠目すべき野外インスタレーションを発表してきた伊藤の、久々に見るギャラリー作品。メインギャラリーには名状しがたい色とかたちの大作3点、サブギャラリーには数点の小品が並ぶ。注目したのは、崖っぷちにへばりつくかのような建築モデルみたいな小品。「海の家」というタイトルだからやはり建築を意識したのだろう。伊藤誠の建築……ぜひ見てみたいものだ。
[10月18日(土) 村田真]
牛腸達夫展
10/13〜25 ギャラリー21+葉[東京]
牛腸達夫展
これも名状しがたい形態だが、伊藤誠より明快だ。「にこにこ」「にこにこにこ」と題された小品もあってそそられる。
[10月18日(土) 村田真]
大森博之展
10/14〜25 なびす画廊[東京]
伊藤よりも牛腸よりもさらに名状しがたいゴニョゴニョ彫刻。名状しがたいのも当然で、作者は「背後」の見えないものを問い続けているのだから。
[10月18日(土) 村田真]
秋廣誠展
10/13〜19 フタバ画廊[東京]
秋廣誠展
鉄のやかんの輪郭に沿って埋め込んだ数十本のファイバーをデジカメにつなぐと、あら不思議、鉄やかんの姿がおぼろげに浮かんでくるではないか。視覚のシステムを単純な原理で、しかも手作業でデジタル化している。ビデオ映像をファイバーでコンパクトカメラにつないだ作品も。
[10月18日(土) 村田真]
杉本博司 ARCHITECTURE
10/16〜12/20 ギャラリー小柳[東京]
杉本博司 ARCHITECTURE
ブルックリン橋、アインシュタイン塔、グッゲンハイム・ビルバオなどの歴史的建造物を無限大の2倍(?)で撮影したボケボケ写真。ディテールを飛ばすことで名建築をいっそう神話化させる。なるほど、これはたとえば女優のポートレートにも使えそうだ。
[10月18日(土) 村田真]
吉川和江展
10/14〜25 ギャラリー現[東京]
吉川和江展
黒の地の同じサイズのキャンヴァスに、これまでの花の線画のほか、漫画、アンフォルメルな抽象、アラベスク模様なども現われ、新たな展開を見せている。
[10月18日(土) 村田真]
湯島もみじのオープンホーム
10/18 湯島もみじ[東京]
湯島もみじとは中村政人一家の自宅兼スタジオ。古い家屋の前に1本のもみじの木があり、それを取り込むかたちで改装している(現在進行中)。入って左側が小さなギャラリーとコマンドNのオフィスになっていて、ギャラリーでは5歳の鑑(みる)くんの個展を開催中。低い位置に展示してあるのは鑑くんの目線にあわせたからだろう。右側が吹抜けのスタジオで、2階が生活の場。手すりにガードレールを用いるあたり、いかにも政人らしい。
[10月18日(土) 村田真]
森美術館開館記念パピネスアートアリーナ
10/18、19、20、21 六本木ヒルズ/アリーナ会場[東京]
ゴージャラスのライブ
ゴージャラス
グラインダーマン
グラインダーマン
森美術館の開館に合わせて、シンポジウムやアーティストトークなどさまざまなイベントが組み入れられている。アーティストたちのトークは、それぞれの個性をいかしたプレゼンテーションが展開された。野外のアリーナ会場にはタイのアーティスト、スラシ・クソンウォンがオリジナリティ溢れる椅子を配置した。座り心地が抜群だったのは、ヌイグルミをお尻の下に敷いてしまうのも一瞬気がひけたけど、スチール製の椅子にヌイグルミをぎっしりつけたもの。手触りや柔らかさもスラシがひとつひとつ確認してタイで買ってきたというヌイグルミは色合いやファンシーさともにベストでした。そんな椅子に座って観る、ゴージャラスのライブとKATHYのダンス。松蔭浩之(ゴージャラス)はステージ前の池にダイブしてずぶ濡れになって熱演。KATHYも広い野外ステージでのびのびとしたダンスを披露。翌日のイベントではトーストガールとグラインダーマンが出演し、森美術館のことを知らずに六本木ヒルズにやってきた人もたまたま通りかかった人も存分に楽しんでいた光景を見てHAPPYな気分になった。
[10月18日(土)、19日(日)原久子]
篠田太郎 「ヘリコプター」
10/3〜31 ギャラリーSIDE 2[東京]
篠田太郎 「ヘリコプター」
両腕をあげて救助を待つシンプルなかたちのフィギュア。模型のヘリコプターのリモコン操作をオーディエンスが行ない、フィギュアを吊り上げてゆく。床には高圧線鉄塔もどきが並ぶ。最初はゲームっぽいものと考えてリモコンを操作していたが、ヘリコプターを何度旋回させてもうまくいかない。もどかしい気分を押さえながら必死になってやってみたが、結局1つも拾えなかった。遊んでいるつもりが遊ばれてしまった感じで悔しくなったと同時に、本当の救助の現場もきっとこうなのかもしれない、とふと現実に引き戻された。
[10月18日(土)原久子]
木村友紀 new garden
10/3〜11/1 タカ・イシイギャラリー[東京]
これまでの作品とはひと味違う新作が並ぶ。池に空が映り込んだ風景写真を天地逆に見せている。水鏡を被写体にする人はこれまでにもたくさんいた。手法として新しいわけではないが、目の前に広がる風景にハッとした。この作品とともに同じ空間にノートパソコンの液晶画面を用いたポートレイトを2点展示。淡い光のなかで正面を見て微笑む金髪の少女。もうひとつは遠くを見つめる青年だ。青年はときおりまばたきをする。会場を出たあと、自分自身の「みる」という日常における行為の鈍感な態度にちょっと反省。
[10月18日(土)原久子]
 
Index
9/26-10/1
千住博展
ピカソ・クラシック1914-1925
レンブラントとレンブラント派
土岐謙次展
なんなの?A-POC
10/2-10/5
杉山知子個展 each/all
中平卓馬展 原点復帰―横浜
ロレアル 色の科学と芸術賞
吉川英治と剣聖宮本武蔵
温度差7℃
10/7
小西真奈「美しい場所」
永原トミヒロ展
安星金展
松本陽子展
水上央子展
宮崎大治郎個展
安喜万佐子展
広根良子銅版画展
京都ビエンナーレ
10/9-10/10
西村郁子展
山内裕美個展
フジタマ 「くばるひと」
吉田周平展「人間さん」
ゴッホと花
「Under Trial」(第2期)
大阪市立大学医学部附属病院 小児科病棟プロジェクト2003 ──アートもクスリ── 前期アート・プログラム
10/11-10/16
O JUN×ハンス・ベンダ
レオ・ファンダークレイ 東京デイリーライフ2003
コマール&メラミッドの傑作を探して
「アート・スコープ」の12年――アーティスト・イン・レジデンスを読み解く
『ART iT』創刊記者発表
ハピネス
新宮晋展
塩田千春展
10/17
大英博物館の至宝展
工芸の世紀
中村政人「メタユニット」
もうひとつの現代展
日常に遍在するアート
10/18
伊藤誠展
牛腸達夫展
大森博之展
秋廣誠展
杉本博司 ARCHITECTURE
吉川和江展
湯島もみじのオープンホーム
森美術館開館記念パピネスアートアリーナ
篠田太郎 「ヘリコプター」
木村友紀 new garden
10/20-10/25
Premonition −M−
Kobe Art Annual 2003
小川信治展
さわひらき展
小粥丈晴&雄川愛展




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