村田真/原久子 |
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2/10 |
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立花隆が語る画家・香月泰男の世界
2/10 浜離宮朝日小ホール[東京] |
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下関で講演したときは、予定時間の倍を超える4時間にもおよんだという立花の香月論。じつは立花は、香月が1970年に上梓した『私のシベリヤ』のゴーストライター。東大在籍中の彼が晩年の香月にインタビューし、あたかも画家の独白のごとくまとめたものなのだ。以来30年以上も香月に関心を抱き続けているだけあって、その作品論は微に入り細をうがつ。ただし彼の関心は「シベリヤ・シリーズ」だけ、つまり戦争や抑留体験がいかに絵画に表現されたかに絞られ、それ以外の作品にはほとんど触れられなかった。
[2月10日(火) 村田真] |
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没後30年 香月泰男展
2/7〜3/28 東京ステーションギャラリー[東京] |
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講演を聞いたらやっぱり作品を見なくっちゃ。同展は全国6都市の美術館を巡回するのだが、立花も指摘していたとおり、東京以外では計57点の「シベリヤ・シリーズ」がすべて出品されるのに、東京だけは32点しか出ていない。これは会場の狭さによるもので、不公平感は否めない。東京ステーションギャラリーを会場に選んだ理由は、もちろん足の便がいいということもあるけれど、おそらく主催の朝日新聞社の担当者が、香月の《黒のマチエール》がレンガの壁にマッチすると思ったからではないか。あと、戦前の文展で特選となった《兎》が出てないのも残念。《兎》は、香月のフォーマリズムが確立した記念すべき作品と思えるからだ。でも最初期のゴッホ風の《風景》は、図版でも見たことなかったので収穫。
[2月10日(火) 村田真] |
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鳥光桃代展
2/10〜28 ギャラリーTEZZ[東京] |
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ギャラリーの手前半分は、ダンボールでつくったオフィス・インスタレーション。奥半分は、アメリカの典型的なオフィスのなかをぐるぐる探検する映像。鳥光さんて、よっぽどオフィスとかサラリーマンとかにコンプレックスというか、優越感というか、とにかく違和感を抱いているのだろう。そのこだわりの深さが作品の新鮮さを保証する。
[2月10日(火) 村田真] |
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Sonic+02
2/10 graf
media gm[大阪] |
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トリを務めたM.A.G.O.のライブのみしか聴けなかった。とはいうものの、女の子バンドなんて馬鹿にしている奴は出て来い、と言いたくなるような彼女たちのライブ。真剣に笑える素晴らしいパフォーマンスでした。ちなみに彼女たちの新譜CDのジャケットの写真は都築響一によるもの。笑えるパフォーマンスだけじゃなくて、ハートに響く音楽なので、皆様にご購入をお勧めします。
[2月10日(火) 原久子] |
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