村田真/原久子 |
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4/17-4/20 |
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地中の庭 地中美術館[香川・直島] |
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上: |
杉本博司が手がけた「護王神社」は家プロジェクトのひとつ |
中: |
西沢立衛が空間デザインを担当した「本村ラウンジ&アーカイブ」 |
下: |
「本村ラウンジ&アーカイブ」の本棚の一部。直島の歴史を知ることもできる。 |
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昨年7月に開館していまだ1年に満たないが、すでに5万人近くの入場者が訪れたという「地中美術館」。このたび、美術館の門の横に約150種の草花と40種の樹木が植栽された《地中の庭》が完成した。収蔵品《睡蓮》をモネが描いたパリ郊外ジベルニーのアトリエの庭にあった植物にちなみ、池には睡蓮やカキツバタが植えられ、直島の自然との融合を見ることができる。エデュケーションプログラムも充実させ、解説を聞きながら館内を歩ける「地中ツアー」といったサービスもはじまった。カフェでは食通だったモネが残したレシピをもとに作られたランチメニューなどもあって、目からも身体の中からもアートな体験が可能となった。
[4月17日(日) 原久子] |
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青柳加奈子
4/6〜26 トーキョーワンダーウォール[東京] |
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久しぶりに訪れたワンダーウォールだが、なんかひっそりと静まりかえってるなあ。青柳さんの作品は人体やさまざまな物体の部分を拡大したもので、それ自体は悪くないのだが、色が薄く艶がないのでめだたない。これじゃ通路を行く都議会議員の足を止めることはできないよ。
[4月20日(水) 村田真] |
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ジョアン・ジョナス
4/14〜5/28 ワコウ・ワークス・オブ・アート[東京] |
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アラブ世界とおぼしき風景(実はアメリカ西部)を映し出す映像に、ベンチやラジオ、写真などを組み合わせたインスタレーション。9・11後につくられ、ドクメンタ11(2002)に出品されたもので、トロイの木馬伝説にアメリカの武力侵攻を重ねたアイロニカルな作品だ、と和光氏は語っていた。よくわかりませんが。分室では、目の高さに設定した映像ボックスを販売。お値段は250万円とお買得?
[4月20日(水) 村田真]
すでに高齢といってもいい1936年生まれのジョアン・ジョナスのビデオインスタレーション作品《Lines in the Sand》(2002)は、複数の映像とオブジェによって成立しているといったマテリアルそのものの新しさはないが、十分に新鮮な感覚を与えてくれる。パフォーマンスや、描かれた線と動作の繰り返しが儀式のようにもみえる。
[4月23日(土) 原久子] |
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塩田千春新作展 砕けた記憶
4/14〜5/14 ケンジタキギャラリー東京[東京] |
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薄暗いギャラリー内に通路状の空間を残して黒いひもを張り巡らせ、あちこちに鏡の破片や額縁がはさまっている。歩くとその鏡に自分の影が映って気になる。スケールの大きさと心理学的繊細さをあわせもった力作。
[4月20日(水) 村田真]
黒い糸を展示室じゅうに蜘蛛の巣のように張り巡らせたインスタレーション。割れた鏡が糸に絡んでもいる。湾曲した通路があって、蜘蛛の巣のなかを通り抜けることができるが、身体(あるいは心)の中を歩いているような気分だった。
[4月23日(土) 原久子] |
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