村田真/原久子 |
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4/22 |
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鴻池朋子展「草原に不時着」
4/20〜5/21 ミヅマアートギャラリー[東京] |
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今日は東横線沿線のギャラリーツアー。まずは中目黒で鴻池さんの幅6メートルを超す大作に出会う。7枚パネルに描かれているのは、草原から立ち上る黒い竜巻き、そのなかからのぞくオオカミの頭と少女の下半身、空を飛び交うカラフルなナイフ。都現美の「MOTアニュアル」、森美術館の「ストーリーテラーズ」に続く大作3作目だそうだ。奔放なイマジネーションとハッチングの描写力は他の追随を許さない。
[4月22日(金) 村田真] |
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福士朋子「近くの現象学」
4/16〜30 art & river bank[東京] |
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多摩川駅から徒歩5分、多摩川を見渡せる絶好の地にあるのがart & river bank。おっと、こちらも朋子ちゃんだ。「近くの現象学」はメロポンのパロディか。これまでの繊細な色と線による抽象画に加え、ぬあんとマンガを出している。彼女のマンガは絵画をテーマにすることもあれば、キャンヴァスに描くこともあるけれど、両者は融合することなく厳然と平行線をたどっている。そのマンガの内容は他愛のないものだが、じゃあ絵画のほうは他愛があるのかといわれるとどうにも心もとないのだった。
[4月22日(金) 村田真] |
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時代を切り開くまなざし──木村伊兵衛写真賞の30年
4/23〜6/19 川崎市市民ミュージアム[神奈川] |
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丸子橋を渡り、多摩川沿いにぶらぶら歩いて約30分で市民ミュージアムに着く。1975年に始まった木村伊兵衛賞の受賞作家36人の作品約400点を集めたもの。通覧すると時代が見えてくる。最初のうちはモノクロのドキュメンタリー系が多かったのが、10回に田原桂一が出てきてから宮本隆司(14回)、今道子(16回)とアート系が台頭してくる。アートとしての写真が注目され始めたのはちょうどこのころ、80年代後半だった。また、15回に武田花が受賞して女性作家が珍しくなくなり(それ以前は第4回の石内都のみ)、26回で「ガーリーフォト」と呼ばれた蜷川実花、長島有里枝、HIROMIXが同時受賞して以後、川内倫子、オノデラユキ、澤田知子と女性作家が連続受賞することになる。そういえば、写真に限らず最近見た展覧会はすべて女性作家の個展だなあ。
[4月22日(金) 村田真] |
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安楽寺えみ写真展
4/22〜5/15 BankART Studio NYKホール[神奈川] |
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最後はやっぱりBankART。ここも今日から女性作家の個展が始まる。安楽寺さんは、昨年BankARTで開いた「横浜写真館」に森山大道の推薦で入った人。それまでだれも知らなかったのに、いきなり個展だもんね。万華鏡のようなイメージの組写真もいいが、黒い紙にプリントした黒い写真がすばらしい。写っているのはおもに男性器なのだが、全体が黒いためストレートには見えず、光の角度でようやく斜めから見えるという仕掛け。まるで春画みたい。
[4月22日(金) 村田真] |
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紺泉展 インテリア3
4/13〜5/2 メトロクス東京[東京] |
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生活に密着したデザインとともに紺泉の作品をみることのできる個展。いわゆるホワイトキューブで作品を展示するのとは異なり、場合によっては作品が機能を持ったデザインに食われてしまうこともあるが、紺泉の作品はそのなかでキラリと光っている。
[4月22日(金) 原久子] |
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手塚愛子──糸の浮橋 織のきざはし
4/1〜26 INAXギャラリー2[東京] |
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織物の繊維をいったんほぐして改めて、異なるふたつの布をひとつの布として再生させている。また、縦横の糸が織られて完成している模様を片方の糸だけを抜いてしまうといった方法で、模様の図柄を変化させた作品などを展示。
[4月22日(金) 原久子] |
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恋愛物語展
4/23〜8/15 日本科学未来館[東京] |
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展覧会名を観て、科学とアートでどんなふうにいったい恋愛が語られるのだろうか、と気になってオープニングに出かけた。毛利衛館長の挨拶ではそれらしいことを言っておられたが、さっぱりよくわからなかった。そして展覧会を観ても「で?」って感じだった。展示構成はやたら凝っていて、方やブルーで「X」、もう一方は赤で「Y」と刺繍された白くて薄いナイロン系の布が2重合わせて間仕切りとしても使用されている。カタログセットは、その布で作った袋に入った写真集と解説の印刷されたトランプ。恋愛を語るのにはずいぶんとお金がかかりそうだ。
[4月22日(金) 原久子] |
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