村田真/原久子 |
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6/26-7/6 |
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銅金裕司+森山優子 展
6/3〜26 TAP2005サテライトギャラリー[茨城] |
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取手駅前のさびれかけたショッピングプラザ内にできた仮設ギャラリー。閑散としたフロアにホワイトキューブがおったってるサマなんか変だ。どうせなら店内の空きスペースにポッと作品を展示するほうがTAPっぽいと思うのだが。ともあれ、ここではこれまでTAP(取手アートプロジェクト)にかかわったアーティストを中心
に、若手作家を紹介していくという。銅金は、塩水と淡水が混じりあうときの渦模様に光を当ててスクリーンに拡大し、森山はグラファイトで紙に水面の表情を描き出す。手段は違うけど、どちらも水。
[6月26日(日) 村田真] |
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contact 〜触れることから〜
6/15〜7/4 Shin〜bi[京都] |
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京都精華大学の大学院在学生や卒業生6人によるグループ展。展覧会名には、開かれたギャラリー空間で、いろいろなことに触れるきっかけになれば、という思いがこめられている。山口義順(版画)・大隈奈穂(日本画)・児玉奈緒(プロダクト)・表恒匡(洋画)・松本静(テキスタイル)・中村裕太(陶芸)の6人の出身コースはバラバラだが、そうした分類は関係なく、観てゆくことができた。観るまで一番懸念していたのが、その部分だった。会場のなかではだれがどういう教育のバックグラウンドを持つとか、まったく気にせず作品を面白くみてゆくことができたことで、すでにこの展示は成功だったのだろう。
木製のブロックを作成した児玉さんは商品っぽくアクリルケースに入っていて、画廊と隣接するショップの際にあったので、それはそれで、プロダクトというものとアートととの「間」にあって展示の位置としてふさわしかったと思う。
松本の魚拓を模してつくった作品はケッサクで一人で観ながら大ウケしてしまった。魚拓の善し悪しのポイントとされる鱗に代わるものとして数字を用いて表現したところはシニカルな笑いを誘うものだった。身近なものをキャスティングしていった中村の陶作品も、気持ちの隙間に入ってきて、感覚をくすぐってくれるものだった。それぞれの作品について述べるときりがない。
[6月29日(水) 原久子] |
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森千裕 展
5/21〜7/2 Kodama Gallery Tokyo [東京] |
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森千裕の思考回路のあり方には脱帽する。ぶっ飛び系なんて表現すると本人に失礼かもしれないが、彼女の作品をみているとどんどん自分のテンションが上がってくるのが分かる。例えばグリーンの液体の入ったカクテルグラスを描いた平面などにしても、作品そのものは静けさを保ったものなのだ。にもかかわらず、なにやら人を惑わす。
[7月2日(土) 原久子] |
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path――インタレーティブ・コンサート「内橋和久+UA」
7/2、3 山口情報芸術センター
スタジオA[山口] |
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会場の中央に直方体のステージがあって、機材を操作できるスペースが組み込まれている。サウンドと光、映像がリアルタイムで連動するライブ・パフォーマンスは、何が起こるか次が読めないところが面白かった。演奏中も会場を移動でき、さらに23chのサウンドシステムを使っているので、自分自身が居場所を変えることで、演奏に参加しているようなところもある。内橋和久とUAという組み合わせは、「木こりと妖精みたい」といっしょに聴いた知人に言わしめた。内橋氏がダクソフォンという楽器を演奏する姿が、ノコギリで木を切るところに似ているというので、彼を「木こり」と称したわけだが、それだけではなく薄暗闇の森のなかでの体験といった印象もあった(空間・照明デザインはダムタイプの藤本隆行、映像デザインは古堅真彦、インタラクション・デザインとプログラミングは真鍋大度が行なった)。
[7月3日(日) 原久子] |
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秋吉台国際芸術村レジデンス事業trans_2005〜2006
Leftside Boar Yabeyo Shopping Yuan Yuyon Yuyayuyon展
6/25〜7/10 秋吉台国際芸術村 [山口] |
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秋吉台までは、芸術村の有能かつバイタリティー溢れるスタッフである原田真千子さんの車に同乗させてもらい無事に到着。参加アーティストのマーカス・ヴェツェル、エリン・ギー、ジュヨン・パクの3名が館内にいたので紹介してもらう。ヴェツェルの「島プロジェクト」は現実とファンタジーの入れ混じったような作品。映像、写真、ドローイングからなるプロジェクトベースの作品は、どこで完成するのか終わりがわからないようなところがある。彼の名前と同じ、マーカス島(南鳥島)があることを知って、この島への興味を募らせているということも壁に書かれていた。エリン・ギーはヴォイス・パフォーマー。ライブは終わっていたので、過去の作品の記録映像をみせてもらう。韓国から来たパクは映像作品を主に出品しているが、偶然性のなかからうまく時空を切り取って作品化している。日本の富田俊朗は、人を取り巻くさまざまな出来事の記録ともいえるようなドキュメントを映像やテキストなどを用いて作る。今回は養蜂業の人たちをとりまく話を扱っている。蜂の映像、本物の巣箱を使ったインスタレーションには、挿絵入りの手書きのテキストがある。一番印象に残ったのは、アーティストたちの勤勉さだ。限られた滞在中にこんなに作品をつくったのか、というのが正直な感想。
[7月3日(日) 原久子]
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乾久子ドイツ展報告
6/25〜7/17 ギャラリーCAVE [静岡] |
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アーティストの乾さんの招きで浜松のギャラリーCAVEを初訪問。ここは工場の跡地で約90坪あり、地元のアーティストが個人的に運営している。奥の深い形状からCAVE(洞窟)と名づけたという。なるほど、CAVEはアートの発生の現場でもあるし。乾さんは、今年2月にドイツで行なわれた個展の出品作と、それに関連する写真や資料を展示。この日は名古屋大学大学院の越智和弘教授による講演「女性の消失、または西洋的視線のメカニズム」が開かれた。なんか久々にハイレベルな大学の講義を聞くような気分。
[7月3日(日) 村田真] |
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Visions on the move vol.2
志賀理江子
7/6 graf media gm [大阪] |
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これまで志賀がプリントで写真作品として展示してきた画像をスライドショーにした。プリントの大きさの違いが時間の長短や付随させた音のリズムなどに置き換えられ、そこに被写体となったすべての人々が主人公となって、よりドラマチックに目の前に映像となって広がった。特に最近個展「Lilly」を開いたのと同じgraf
media gmでの出来事だけに、頭の中でプリントの展示をフラッシュバックさせつつ、二重に楽しんだ。
[7月6日(水) 原久子] |
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