村田真/原久子 |
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7/21-7/24 |
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O JUN展
7/13〜27 渋谷デスぺラート[東京] |
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渋谷〜代官山にあるお店ギャラリー(お店のなかに展示してたり、ブティックなのかギャラリーなのかわからないお店)を3軒たずねる。山手線沿いのデスペラートは女性ファッションのお店。そのウィンドーや店内のショーケース、壁にO
JUNの軽くて重い作品を点在させている。ほかに作品はないかと店内をウロウロするが、まわりは女性ばかりなので居心地が悪い。
[7月21日(木) 村田真] |
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小川信治
7/2〜8/14 絵馬‐代官山[東京] |
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小料理屋みたいな扉を開けると、カウンターはあるのに座席はほとんどないみたいな、いったいここはどこ的なお店の2階がギャラリー。出品作品の《春信連続体》は、登場人物がふたりいる鈴木春信の浮世絵を、ひとりずつ2点に分けて模写したもの。つまり、同じ背景に人物がひとりずつ描かれた絵が2点あるわけで、それらを重ねればオリジナルの絵になるということだ。これはなにより小川の描写(模写)技術あってこそで、だれにでも真似できるものではない。ところで、登場人物がふたりの浮世絵といえば当然、春画は欠かせない。同展の白眉はまさに春画、つながってるふたりは強引に引きはがされ、2点に分けられている。その作品の周囲を白いカーテンでおおってるところが良心的というか、挑発的というか。どうせならピンクか紫のカーテンにしてほしかった。ほかに、アングルの《泉》やブーシェのヌード画から裸体像だけを消した《without you》シリーズも。
[7月21日(木) 村田真] |
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empty days 児嶋サコ
7/9〜24 ギャラリー・スピークフォー [東京] |
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代官山のファッションビルの地下2階にあるギャラリー。児嶋本人がハムスターになりきったパフォーマンスのDVDや、胴体がグリンと長く肛門に口が届きそうな動物彫刻のほか、ペインティング、ドローイング、写真などあらゆる手段を使って表現している。児嶋サコというと関西のキワモノ系のアーティストだと思っていたが、意外とオーソドックスな職人タイプかもしれない。
[7月21日(木) 村田真] |
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前本彰子 展
7/18〜23 コバヤシ画廊[東京] |
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マリアかヴィーナスか観音か、網の目状のフタを通して女性像が見える。いってみれば祠か標本箱か(って、ぜんぜん違うけど)。ご本尊とも久しぶりにご対面。作品も本人も落ち着いてきたなあ。まあ20年以上も続けてりゃあ成熟もするわな。
[7月23日(土) 村田真] |
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陣内利博 展 複眼体験
7/19〜23 ASK?[東京] |
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手前に頭蓋骨よりひとまわり大きい半球状の装置が置いてあって、正面の壁には視力検査で使う円の一部が欠けたCマークが貼ってある。ヘッドギアにはピンホールがたくさん開いているので、かぶると複眼が体験でき、虫になった気分。しかもピンホールだから、壁に近づくと円の欠けが反対側に見えるという仕掛け。展覧会というよりワークショップですね。
[7月23日(土) 村田真] |
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黒須信雄 展
7/11〜23 なびす画廊 [東京] |
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作者には申しわけないが、色彩も形態もウンコを思わせる渦巻きが画面に10個ほど連なっている。その形態は陰影がつけられているので立体的に浮き上がって見える。おもしろいのはどれも画面中央から左右に向けて、斜め上方向を向いていること。それはたぶん制作プロセスに由来するのかもしれない。
[7月23日(土) 村田真] |
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坂本佳子 展
7/11〜30 ギャラリーイセヨシ[東京] |
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布を貼ったり絵具を塗ったりして、なんとなく風景画みたいに遠近を感じさせる画面。ありそうでなさそうな絵だ。
[7月23日(土) 村田真]
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ベルナール・ビュフェ展
7/23〜8/28 損保ジャパン東郷青児美術館 [東京] |
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戦後まもなく10代の若さで衝撃的なデビューを飾ったビュフェ。しかし見どころは、その後カネと名声は得たものの、自分のスタイルを捨てることも発展させることもできずに陳腐化していった、ある意味で典型的な早熟型天才の悲劇だ。初期のころの切りつめたモノトーンの表現は、河原温の《浴室》シリーズや、香月泰男の《シベリア》シリーズを思い出させる。もちろんビュフェのほうが早いのだが。そのあまりに早すぎるスタイルの確立が自分の首を絞めることになるとはね。70年代前半にはビュフェならではの黒い輪郭線をやめ、いわれなければだれの作品かわからないような画風を試みたものの、すぐにまた黒い輪郭線に戻ったばかりか、すっかりマンガチックになってしまった。絵画についてより、画家の生き方について考えさせられることの多い展覧会。出品はフランスではなく、静岡県にあるビュフェ美術館より。
[7月24日(土) 村田真]
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