村田真/原久子 |
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7/10-7/19 |
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Contemporary Fashion 展
6/28〜7/10 design select shop "Toi"[大阪] |
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NO CONTROL AIRというファッションレーベルが運営するセレクトショップでは、アクセサリーや服の展覧会が行なわれていた。オランダのデザイナーTed
Notenのペンダントトップやピアスにちょっと感動。小バエが樹脂のなかに閉じこめられているのだが、その目指す先に小さな小さなダイヤがある。ハエの体を覆う毛のようなものまでがきれいに固められていて、多少残酷ではあるが、たくさんの作品が並ぶ中できわめて魅力的な作品だった。同じくTedの作品で、グレーのベンツのボディーを1台分を切り分けてブローチにしている作品は、さまざまなカタチにカットされているものが、全部同じ箱にはいって積み上がっているところもよかった。
[7月10日(日) 原久子] |
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第10回ニパフアジア・パフォーマンス・アート連続展
05街頭パフォーマンス
7/17 新宿紀伊国屋書店前[東京] |
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久々に街に出る。しかも学習院女子大のお嬢ちゃまを引き連れて、ホコテンの街頭パフォーマンス見学だ。これは「国際文化交流」という授業の一環。国際文化交流を語るならやっぱ霜田誠二だよな。午後1時すぎからパフォーマンスが始まったが、若手が5〜6人次々に出て1時間ほどたったころ、オマワリさんに制止された。オマワリさんは別にパフォーマンスをやること自体ダメだというのではないが、人の流れを止めるのはいけないという論理。ホコテンでは人は立ち止まってはいけないらしい。後日、同じ場所を訪れたら、あっちこっちで大道芸が繰り広げられ人の輪ができていたのに、オマワリさんは止めようともしなかった。その違いは、彼らが都の公認の「ヘブンアーティスト」だからか?
[7月17日(日) 村田真] |
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五百城文哉 展
7/16〜8/28 東京ステーションギャラリー |
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ごひゃくじょう・ふみや、ではない。いおき・ぶんさい、と読む。明治の画家で、高橋由一に師事し、小杉放菴を指導したことでも知られる。20代のころ農商務省山林局に勤務していたが、絵に熱中して退職し、肖像画などを受注しながら各地を転々とする。やがて日光に定住し、外国人相手に東照宮の水彩画を描いて生計を立てたという。あのゴテゴテとうるさい東照宮を、省略の美学ともいうべき水彩で表わす技術はみごと。だが、さらに興味深いのは、この日光で高山植物を栽培し、綿密な観察に基づく植物画をたくさん残したことだ。もともと山林局に勤めていたというだけあって植物の知識は豊富だったのだろう、その縁もあって植物学者の牧野富太郎とも親交を結んでいる。1点1点の植物画は現代のボタニカルアートにも通じるが、何十種もの高山植物がびっしりと描かれた山岳風景が圧巻。明治時代にこんな画家がいたとは。発掘した学芸員の努力に敬意を表したい。
[7月18日(月) 村田真] |
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中国★美の十字路 展
7/2〜9/4 森美術館[東京] |
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後漢(1〜3世紀)から盛唐(8世紀)までの工芸品や装飾品の展示で、ほとんどが墓から掘り起こされたもの。中国では社会体制が変わるごとに前の時代のものをごっそり破壊してたから、昔のものは墓のなかに埋めたものくらいしか残ってないのだ。しかも発掘されたのは比較的最近のことだから、この調子だとまだまだ新発見が続いて歴史が大幅に書き換えられるかもしれない。底なし沼のような中国の奥深さを感じさせる。
[7月19日(火) 村田真] |
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Follow Me!――新しい世紀の中国現代美術
7/2〜9/4 森美術館[東京] |
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上記中国展が終わるとほんのつけたしみたいにやっている。都市や変貌する生活をテーマにした写真や映像が多い。それはそれでおもしろいのだが、中国現代美術はこんなもんじゃない。たとえば超絶テクを誇る絵画とか。その幅広さと奥深さをもっと味わいたかった。
[7月19日(火) 村田真] |
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フィリップス・コレクション展
6/17〜9/4 森アーツセンターギャラリー[東京] |
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なんか唐突な展覧会だなあ。てか超高層ビルのてっぺんで展覧会をやること自体、唐突なんだけど。そこにエル・グレコから、モネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソまで並んでいる。大ざっぱに値踏みすれば、国立西洋美術館以上、オルセー美術館以下といったところ。テロの横行する昨今、よく貸してくれたもんだ。きっとフィリップス・コレクションは改修中に違いない。
[7月19日(火) 村田真] |
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