村田真/原久子 |
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6/29-7/1 |
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岩崎タクジ展「勝者とウィンナワルツを」
6/20〜7/8 ギャラリーMAKI[東京] |
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肉体の一部を思わせるちょっとエロチックな水彩画を中心に、1953年の世界地図、日の丸の旗、ビニールの金魚、柱時計などが壁を埋めるように展示してある。昭和30年代の文化住宅の薄暗くジメッとした空気が漂う。企画した福住廉くんは知らないだろうけど、その時代の空気を吸ったものには耐えがたいものがある。というとホメたことになるのか。
[6月29日(木) 村田真] |
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4人展
6/3〜8/5 シュウゴアーツ[東京] |
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千葉正也、池田光弘、徐美姫、イルバ・オーグランドの4人。いずれも20代後半から30代前半の若いアーティスト。写真の徐以外は絵画で、イルバは不定形の輪郭の支持体に描いているから、四角いタブローは日本人男性だけ。このふたり、具象イメージを用いながら実にユニークな世界を構築している。また絵画が復活してきたなあ。
[6月29日(木) 村田真] |
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畠山直哉展"Zeche Westfalen I/II Ahlen"
6/24〜7/22 タカ・イシイギャラリー[東京] |
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ドイツ東部の炭坑町アーレンで撮影した写真。「壊される予定の建物があるから写真に撮っておいてくれませんか?」との依頼らしい。こういう写真の場合、宮本隆司も選ばれることが多いが、今回はビルの爆破シーンがあるから畠山が選ばれたのかも。圧巻。
[6月29日(木) 村田真] |
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白井美穂展
6/6〜30 アートフロントギャラリー[東京] |
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東洋的なものと西洋的なもの、仏教的な図像とキリスト教的なシンボルなど、異文化の要素を合体させたインスタレーション。芸術をつくっているというより、現代の社会を生きていることを実感するための制作なのかも。
[6月30日(金) 村田真] |
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桜荘オープン
6/30 BankART[神奈川] |
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桜荘とはBankARTが京浜急行黄金町の近く、大岡川沿いに開設したアーティスト・イン・レジデンス。「ここは最近まで違法な飲食店や売春宿が多数あったエリア」(桜荘NEWSより)というから恐ろしいが、毒には毒をというわけか、悪場所には芸術を放り込むしかないという発想だ。2階建ての小さな建物を神奈川大学建築学科の曽我部研究室が改装し、1階をだれでも出入りできるオープンスペースに、2階を3室の居住空間にしてある。いちおうバス・トイレ・空調完備。これで地方からアーティストを呼んでも泊まってもらえる。
[6月30日(金) 村田真] |
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アートコートフロンティア2006
6/13~7/1 アートコートギャラリー[大阪] |
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上:のびアニキ(金子良)の作品の長い赤絨毯は、赤いバスマットを並べたもの
中:作品の説明をしたり、カードにサインをしたり。いろいろ忙しいのびアニキ
下:寄神くり 作品 |
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4回目を迎えたこの企画は、コレクターを含むさまざまな美術関係者がアーティストを推薦し、若手を紹介している。今回はのびアニキ(金子良)、大川倫弘(犬仮面)といったパフォーマンス性の高い出品者も登場。写真、絵画などさまざまな分野でこれからの活躍が期待される若手の作品をまとめて観る機会となった。久しぶりに観る本田かなの写真作品は被写体となった建物の面白さとそのいじくり加減もイイ感じ。以前から、気になっていた寺田就子が自作を撮影していた。蛍光色の小さなスーパーボールが浮いている無重力感が不思議な魅力をもつ作品をつくる人は、想像通りの爽やかな雰囲気をもっていた。寄神くりのカーペットは、これいくらですか?と聞きたくなるような所有欲をそそるもの。
[7月1日(土) 原久子] |
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『美術』〜描く〜 谷本天志×伊吹拓
6/12〜7/1 ギャラリーwks[大阪] |
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『花を描く』、『水を描く』、『気象を描く』……2人の作家が同じお題で制作。描き方の違いだけでなく、題目のとらえ方の違いを見るのも面白い。資料としてアーティストのファイルなどといっしょに現在高校で使用されている美術の教科書があったので、中身をチェック。高校時代に美術を選択しなかった私は、昔の教科書と比較することはできないが、舟越桂や奈良美智は、作品だけでなく美術家としても紹介されているし、マルセル・デュシャンもアンディ・ウォホール、フランシス・ベーコンも載っている。こんな教科書が使用されているのなら、日本にもっとアートを愛する人が増えてもいいはずなのにナ、と思った。
[7月1日(土) 原久子] |
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