村田真/原久子 |
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7/1-7/6 |
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森千裕
5/20〜7/1 児玉画廊[大阪] |
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タブローや立体のほかに壁画を描いているというので楽しみにしていた。作品が心地よく迫ってきた。展覧会の回を重ねる毎に展示がうまくなっていっているのを肌で感じる。ただ、小さめの紙のドローイングの展示にはまだ少し課題が残っていそうだ。
[7月1日(土) 原久子] |
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寺島みどり
6/26〜7/1 Oギャラリーeyes[大阪] |
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見るたびに作品が変化する。前回の同じ空間での個展では、闇のなかの奥行き感が印象深かったが、今回は色面が強く縦横に拡がるように主張していた。
[7月1日(土) 原久子] |
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七夕茶会
7/2 某所[兵庫] |
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御影で開かれたお茶会へ出かけた。ちょうど国立国際美術館で開催中の「三つの個展:伊藤存・今村源・須田悦弘」の出品者たち三人の作品が茶室や広間などの日本建築に溶け込んでいた。美術館で観た作品よりも、こちらの展示のほうがしっくりときていると感じた。床の間の今村源の作品は常設展示にしておきましょう、と勝手に決めたくなってしまった。伊藤存が「鮎の肝」と銘をつけた和菓子は、食べてしまって気づかなかったが「肝」に見立てて黒胡麻が一粒、水に泳ぐ鮎の影に隠れていたらしい。小間、待合い……いくつかの部屋に順に通されたが、部屋毎に蕪村のものなど、季節にちなんだお軸などが掛かっている。3作家も同席し、贅沢な時間を過ごさせてもらった。
[7月2日(日) 原久子] |
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張暁剛展
7/4〜14 トーキョーワンダーサイト渋谷[東京]
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漢字で書くとわからないけど、読みはジャン・シャオガン、作品は家族の肖像を中心とした人物の正面像、といえば知ってる人も少なくないだろう。その作品は映画「胡同のひまわり」の劇中にも使われ、また、3月にニューヨークで行なわれたオークションでは1点が中国絵画史上最高値の100万ドルで落札された、現代中国を代表する画家だ。しかし、がっかりした。チラシには「ペインティングに加えてリトグラフ、写真作品を展示いたします」とあるが、ほとんどが版画で、ペインティングは1点しかない。しかもオープニングには作者来日とあったが、これも中止になった。なにがあったのか知らないけれど、映画のプロモをかねたような急ごしらえの展覧会はろくなことがない。
[7月5日(水) 村田真] |
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若冲と江戸絵画展
7/4〜8/27 東京国立博物館[東京] |
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江戸時代の日本絵画収集で知られるアメリカのエツコ&ジョー・プライス・コレクションから100点あまりの出品。中心となるのは若冲、蕭白、廬雪のいわゆる奇想の画家たちで、なかでも升目描きの若冲の《鳥獣花木図屏風》と、巨大動物を屏風に収めた廬雪の《白象黒牛図屏風》が圧巻。あまり目立たないけど、達磨と遊女が衣服を取り替えた竹田春信の《達磨遊女異装図》もすばらしかった。展覧会の終わりのほうでは、屏風絵に当てる照明を強くしたり弱くしたりしていたが、これは移りゆく自然光のもとでは作品の表情も変化するというプライス氏の鑑賞哲学に基づいた実験的試み。しかし自然光のうつろいまで人工的に制御しちゃおうとするのが、いかにもアメリカ人らしい。ところで、プライスさんの日本絵画コレクションは計600点にもおよび、上記のような傑作も多く含まれている。もちろんすごい金持ちなんだろうけど、しかしビル・ゲイツやポール・ゲティみたいに超がつくほどの大富豪というわけではないはず。なのにこれだけのコレクションを形成できたのは、日本美術がまだ安いうちに(1ドル=360円時代から)眼力を頼りに買っていたからにほかならない。ちなみにプライス氏の最高のコレクションはエツコ夫人なんだそうだ。あーそうですかい。
[7月6日(木) 村田真] |
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神谷徹展
6/30〜7/29 SCAIザ・バスハウス[東京] |
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油彩による風景画と、アクリルによるグラデーションの上に描かれた線描画。これまで小品ばかり見てきたが、今回は大作。でもサイズが違っても印象はほとんど変わらない。つまり形式より内容のほうが印象深いということかも。
[7月6日(木) 村田真] |
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Move on Asia 2006 ─clash and network─
7/6 大阪電気通信大学[大阪] |
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大教室でのスクリーニングのほかに、校舎内の十箇所で映像作品の上映を行なう。先月号でも紹介した2回目の「Move on Asia 2006」は、観る場所や投影サイズで印象も変化する。
[7月6日(木) 原久子] |
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