村田真/原久子 |
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7/7-7/14 |
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Bamboo Bank 松本秋則展
7/7〜8/31 BankART1929 Yokohama[神奈川] |
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BankART1929のホールに、竹を使って音の出るインスタレーションが出現した。作者の松本さんには、実は2年前のBankARTのオープニングのときにインスタレーションをお願いしたのだが、事情があって実現できなかったのだ。今回は6月から制作に入り、七夕の今日お披露目となった。このまま8月いっぱいまで夏のあいだ、涼しげな音を提供してくれるはず。
[7月7日(金) 村田真]
美術館もどこも閉まっている時刻に横浜に到着。横浜に用事があったわけではなく、去年あんなに頻繁に来ていた横浜が急に懐かしくなって、ふらりと来た。通りから観ただけなのだが、10年ぶりくらいに松本秋則作品を観た。以前は関西でも個展をしていたが、私が観ることをさぼっているのか、すっかりこの涼しげな作品とご無沙汰していた。竹を用いたオブジェは楽器にもなる。それにしても広い会場内にこれだけ作品が並ぶと壮観だ(ともあれ、窓腰に中を覗き込む私の後ろ姿は怪しかったに違いない……)。
[7月24日(月) 原久子] |
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稲垣智子展『私の本当の名前』
7/8〜7/31 The Third Gallery Aya[大阪] |
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延々と椅子を回転させながら白い紙皿を宙に投げる女性が壁に投影されている。そして、皿が落下するたびに陶器が割れる大きな音が画廊内に響く。床に散乱した赤い造花と、ゼラチン質の透明の液状物。ゼリーの上にこれからさまざまなカビ菌が繁殖し、会期中にどんどん色が変化してゆく予定という。三週間の会期中にどんな変化を起こすのか、餅のカビのように赤・青・黄色と花盛りになるとしたら造花より生々しいはず。梅雨が長い今年だからこそ、の作品か?!
[7月8日(土) 原久子] |
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永岡大輔 音楽とドローイングのドッキングライブ
7/9 graf media gm[大阪] |
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永岡大輔は大阪に滞在して毎日1話、そして会期中でひとつの物語をなすよう な手描きアニメーションを制作(7/7〜7/23)。日常的な些細な出会いもいっ たん彼の琴線に触れると、愉快な展開、いや大冒険をはじめる。この日のライ ブはギターとクラリネットのデュオとのドッキングで双方がかなりいいセッシ ョンをしていた。この日のライブは日々の公開制作とはまったく別なるパフォ ーマンス。アクリル板を来場者につきつけて個別にトレースしてゆく。カップ ルや兄弟は2人で1枚だったが、基本的には1枚のアクリル板に1人の輪郭を写し とる。透明の板を挟んで、アーティストと被写体とが一対一の関係となる。周 囲にオーディエンスがいる中でめいっぱい緊張感がつくられた。人をトレース した後は、また別な実験的なライブを行なった。いったんアニメーションとし て完成させた動画を壁に貼った紙に投影し、彼自身がそこに絵を描き加えた り、消したりするパフォーマンス。ライブならでは面白い場の体験となった。
[7月9日(日) 原久子] |
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安部泰輔と渡辺郷
7/1〜30 北仲ホワイト301号室[神奈川] |
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山野真悟プロデュースによる北仲301シリーズ、今回は横浜トリエンナーレ2005にも参加した安部と渡辺をチョイス。ハマトリの作家から五十音順で最初と最後を選んだんじゃないかとにらんでいるのだが、実はふたりとも山野と同郷(福岡方面)の人でした。安部はハマトリのときと同じく会場にミシン持参で常駐し、古着でオーダーメイドの作品もつくってくれる。なるほど、アーティストに常駐してもらえば受付の人件費も浮くってわけか。
[7月10日(月) 村田真] |
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YOSHITOMO NARA + graf A to Z
完成直前現地ツアー
7/13 吉井酒造煉瓦倉庫[青森] |
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青森県立美術館のオープニングにひっかけて、7月29日に開幕する「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」のプレスのみのプレ・プレビューを行なった。何を隠そうこのプロジェクトでは広報を担当して1年以上になる私にとっても、全貌がやっと観られるということでワクワクしていた。これまでにもこのプロジェクトを形容するときに「前代未聞」という言葉は頻繁に使ってきたが、手前味噌かもしれないが、それ以上の言葉が見あたらない出来映え!!。某月刊誌編集長も大満足してくださったようだし、実際に足を運んでこの四千平米のマジカルワールドを体験してもらいたい。比較する対象ではないかもしれないが、アミューズメントパークの王様である ディズニーの施設も《A to Z》には太刀打ちできないと思うほどの完成度である。
[7月13日(木) 原久子] |
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フロリアン・クラール「ソラリス:セカンド・チャンバー」
6/16〜7/15 ヴァイスフェルト[東京] |
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入口の角にアールがつけられていて、「2001年宇宙の旅」に出てきたような一世代前の近未来的風景を思わせる。てか、大森のレントゲン藝術研究所というべきか。でもこれはタイトルのごとくスタニスワフ・レムの「ソラリス」に由来するらしい。ギャラリーには迷路のように溝の走る台が置かれ、その上に高さ20センチくらいの街灯が立っている。以前発表した「ソラリス」の2番目の部屋をリメイクしたものだそうだ。残念ながら小説は読んでないし、映画もすっかり忘れてしまったのでピンとこない。
[7月14日(金) 村田真] |
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ディズニー・アート展
7/15〜9/24 東京都現代美術館[東京] |
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もはや夏の恒例イベントになってしまったMOTのアニメ展だが、今年はジブリではなくディズニー。なぜか千葉大に埋もれていた約200点に、ディズニー本社の所蔵する約350点を加えた550点ものオリジナル画を展示している。いやーもう半世紀近く前になるんでしょうか、毎週テレビの「ディズニーランド」を楽しみにしていた世代だけに、つい感慨深くじっくり見入っちゃいました。それはいいんだけど、ふと上を見上げると、巨体をもてあますかのように壁面の上半分は所在なさげだ。やっぱりMOTでアニメ展は似合いませんね。
[7月14日(金) 村田真] |
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