村田真/酒井千穂 |
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9/18〜9/19 |
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フランシス真悟 展
9/11〜22 ギャルリーパリ[神奈川] |
例の青い絵に加え、今回は版画も出品。ほとんど青のモノクロームとはいえ、油絵はしっかり物質感や色のニュアンスが出ているが、版画は単なる青い色紙にも見られかねず、ビミョーだ。
[9月18日(火) 村田真] |
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ヨコハマ・ブギ
9/14〜30 ZAIM別館[神奈川] |
そのフランシス真悟が代表を務めるハッチアートが企画した展覧会。日本、アメリカ、オランダ、中国、ポーランドなどさまざまな国から選んだ15人のアーティストが参加する小さな国際展だが、インスタレーションと映像が大半を占めるうえ、ZAIM別館の殺風景な部屋を会場にしているせいか、全体に薄いという印象だ。逆にいえば、濃密で訴求力のある表現が少ないともいえる。そんななかで、真っ赤なバルーンでつくった「唐」の字がへたってるパン・シン・レイの作品は笑えるし、小さめの部屋を別の空間に変えてしまった水越香重子の映像インスタレーションは印象深い。
[9月18日(火) 村田真] |
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石塚源太──表層からの気配
9/18〜23 アートスペース虹[京都] |
京都市立芸術大学大学院で漆工を学ぶ石塚。素材の質感、そこに施される装飾といった漆の表面性や、歴史、文化的背景をともなうイメージに関心があるという。
シールやテープを貼ったように着色し凹凸をつけた既製のトランクケース、縫い針を模様のようにちりばめ、磨き上げながら漆を塗り重ねた作品など、つい触ってみたくなるような感覚を刺激するものが多い。初個展ながら、堂々とした貫禄とユーモアもうかがえて、これからの活動もとても楽しみになった。
[9月18日(火) 酒井千穂] |
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渡辺晃一展「大野慶人On An Earth 2007──肌の間」
9/17〜29 コバヤシ画廊[東京] |
入って左に大野慶人の等身大の像が置かれている。正面の壁は布や石膏で氷河のようなテクスチャーがつけられ、そこに静止した大野と動く大野の映像が映し出されている。静止した大野は左の等身大の像を写したものだ。つまりこの空間には、等身大の立体像と、映像のなかの静止像と動く像という3とおりの大野像が共存していたわけだが、なんと幸運なことに、このとき会場の片隅にはホンモノの大野慶人さんがたたずんでいらしたのだ。まるでジョセフ・コスースのコンセプチュアル・アートみたいな組み合わせではないか。
[9月19日(水) 村田真] |
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増田佳江──warp and woof
9/18〜10/19 ギャラリー小柳[東京] |
もう根っから描くことが好きな「絵画少女」って感じで、色もかたちもよくこなれている。しかもよく売れている。そんなんでええんかい、とオヤジは衝動的に言ってみたくなる。
[9月19日(水) 村田真] |
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伊藤雅恵 展──モンスター・イン・ミー
9/17〜9/22 藍画廊[東京] |
草花を拡大して描いたような絵。増田ほどこなれてないが、それだけ溌溂とした印象がある。
[9月19日(水) 村田真] |
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アキ・ルミ作品展──Traceryscape
9/1〜9/25 ツァイト・フォト・サロン[東京] |
アメリカの地方に見られるような殺風景なモノクロ風景写真の上に、線描でメカニックな幾何学模様が引かれ、さらに拡大された虫の羽根のイメージが配されている。まるで風景に張られたクモの巣に虫が引っかかったみたい。
[9月19日(水) 村田真] |
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