村田真/酒井千穂 |
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11/13〜11/18 |
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横浜美術館ボランティアが出逢った「若きアーティスト」展
11/3〜12/2 横浜美術館アートギャラリー1[神奈川] |
横浜美術館のボランティアが選んだんでしょうね、日根野裕美、冨谷悦子、松宮硝子の3人展。3人とも美大・芸大を出たばかりの20代の女性だが、おそらくボランティアも大半は女性ではないかしら。横浜美術館もいろいろなことをやる(やらせる)ようになったなあ。
[11月13日(火) 村田真] |
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ZAIMサポーターズ・スクール第11回「トリエンナーレ2005は『通路』だった」
11/14 ZAIM本館3階シアター[神奈川] |
前回のハマトリから2年、前総合ディレクターの川俣正がレクチャーするというので、いまさらなんの話だろうと行ってみた。最初はハマトリの話をしていて、タイトルのように「トリエンナーレは『通路』だった」と唐突なことをいう。そこから来年2月に東京都現代美術館で始まる自分の個展の話になり、同館学芸員の住友文彦氏も出てきて、広大な会場に「通路」をつくるんだという話になる。それでたくさんのパネルやそれを支えるための土嚢が必要で……という流れになって、ようやくこのレクチャーの目的が見えてきた。ボランティア募集だったのね。すでに申込み用紙まで用意してある。土嚢づくりは1月の正月明けから始めるので、モチつき大会のあとにトーナメント制の「土嚢づめ大会」をやって、優勝者には豪華商品をプレゼントするとか、まるであやしげな新興宗教か悪徳商法の勧誘みたい。
[11月14日(水) 村田真] |
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ピピロッティ・リスト「からから」
11/17〜2/11 原美術館[東京] |
ナムジュン・パイクはヴィデオをアートメディアのひとつに加え、ビル・ヴィオラは映像を時間芸術として完成させ、ピピロッティ・リストは映像を垂直面の呪縛から解放した。映像作家はこの3人でいい。
[11月16日(金) 村田真] |
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感情の強盗
11/10〜18 BankART Studio NYK[神奈川] |
多摩美芸術学科・長谷川祐子ゼミの展覧会。自動小銃のコピーを積み上げた榎忠のインスタレーション、女性に生卵をぶつけるチャン・ジアの映像、ネズミを捕獲してピカチューみたいな剥製にしたChim↑Pomなど、暴力的な作品が多い。とくにChim↑Pomの作品はパブの真ん前だから、嫌がるお客さんもいただろうに。
[11月17日(土) 村田真] |
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第21回京都芸術祭国際交流総合展
11/13〜11/18 京都市美術館別館[京都] |
絵画、彫刻、工芸など参加作家60人の作品が並ぶ総合展。出品していた小野さや香の作品を見たくて最終日に駆け込んだ。小野は日本画の技法を用いて、これまでずっと自らの祖母をモデルにした老婆を描いている。今回出品していたのは、4枚の祖母の肖像画。ぱっと見たときにはコピーしたように全部が同じに見えるが、じっくり見ると、それぞれはとても微妙に表情が違う。写真や本人を前にして描いたのではなく、記憶をもとに描いた作品らしい。全体的に険しさがあるとか、とても優しい顔だとか、さまざまな反応が返ってくるそうだ。彼女の描く老婆シリーズは、見る人のそのときの心境が映し出される鏡面みたいなものではないかと小野はいう。そこでなるほどなあと、うなづけてしまうからすごい。
[11月18日(日) 酒井千穂] |
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インスタレーション展
11/15〜18 ZAIM別館3階[神奈川] |
なんて素朴な展覧会名だろう。出品作家17人の作品も素朴だ。ひとつだけしっかり構造をもった作品があった。プロジェクターから天地左右ともに逆転した文章を流し、壁の前に吊るされた虫メガネで天地を正し、かたわらにある鏡で左右を修正するという豊嶋七瀬の作品。
[11月18日(日) 村田真] |
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