村田真/酒井千穂 |
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1/18〜1/19 |
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ゴス展
12/22〜3/26 横浜美術館[神奈川] |
ゴス=ゴシックとは死に向かう暗黒・野蛮趣味のことらしい。骸骨の木彫で知られるリッキー・スワローをはじめ、ドローイングやコラージュのDr.ラクラ、映像の束芋、写真とインスタレーションのピュ〜ぴるら6組の出品。6組ってのはいかにも少ないが、日本人と外国人3組ずつなので違いがよくわかる。日本人は身体をいじるのに、外国人は生と死の対比を際立たせる、といったように。これは宗教観の違いか。
[1月18日(金) 村田真] |
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窪田美樹 展
1/11〜2/3 資生堂ギャラリー[東京] |
昨年に続く新進アーティストの公募展「アートエッグ」の2回目。窪田のほか、槙原泰介、彦坂敏昭の3人が選ばれた。第1弾の窪田美樹は、タンスや椅子など木の家具を切断して再構成した彫刻を出品。思考も表現もダイナミックだが、西洋人なら牛や羊を切断してホルマリン漬けにするだろうな。
[1月18日(金) 村田真] |
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ラディカル・クロップス プレ展
1/12〜26 エキジビット・ライヴ&モリス[東京] |
越前谷嘉高、大村益三、大森博之、黒須信雄、駒形克哉、松波路美、前本彰子、増田聡子、吉川陽一郎。以上、出品作家9人全員を知ってる人が100人いたとしたら、その100人全員が互いを知っているに違いない。というくらい美術界は狭く、80年代は遠くになりけり。それにしても、大村益三の労作をこんな場末のビルの地下深くに埋もれさせておくのはもったいない。ぜひ日の当たる場所にもっていきたいところだが、日が当たったら台なしの作品ではある。
[1月18日(金) 村田真] |
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青木野枝
1/18〜2/9 スペース355[東京] |
鉄板を輪っか状に切ったものをつなげて大きな輪っかをつくり、それを数本の脚で支えている。なんとなく円筒状のかたち。それだけなら旧青木野枝だが、新青木野枝は、壁に丸く切った空の写真のコピーを貼っているのだ。それがちょうど円筒状の彫刻の影のようにも見えて、イリュージョンぽくもある。彫刻から一歩踏み出した(踏みはずした?)感じ。
[1月18日(金) 村田真] |
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プロジェクト・ザ・プロジェクターズ2008
1/19〜27 BankARTスタジオNYK[神奈川] |
東京芸術大学先端芸術表現科の卒業制作展。先端は別に先端メディアを使う科ではなく、英語表記の「インターメディア」が表わすように、むしろメディア間を横断する表現をめざす科だ。だからとりあえず絵画でもデザインでも写真でもなにやってもいいのだが、肝腎なのはなにをやるにしても社会のなかでの作品の位置づけというか、自分の立ち位置を明確にしなければならないこと。つまり自分を社会に投影(プロジェクト)することが問われるのだ。その意味でもおもしろかったのが竹内公太の作品。街の掲示板に貼られている指名手配のポスターを見ながら容疑者のポートレートを描くというプロジェクトだ。勝手に村田真賞に決定。
[1月19日(土) 村田真] |
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花と女「北川純展覧会」
1/10〜20 創造空間9001[神奈川] |
花と女……ド演歌みたいなタイトルだが、これは北川が色とりどりの風船を使って花のように見せたり、女の尻やオッパイのようにかたちづくったりしているから。軽くて安上がりで楽しい展覧会。ちなみに創造空間9001とは、東急東横線の旧桜木町駅を改装したスペース。9001はトー・キューの逆らしいが、それなら901でいいだろう。どうでもいいけど。
[1月19日(土) 村田真] |
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