村田真/酒井千穂 |
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田部光子 展
1/14〜26 ギャラリー58[東京] |
入口近くに、正方形の画面を赤く塗り、その上に水滴みたいなものを描いた絵画が数点。なんだろうと思って会場を見渡すと、セザンヌの人物画と風景画の模写にリンゴを描き加えた作品があったり、青いリンゴの写真をコラージュした屏風があったり、リンゴの石膏型にかじりつく田部さんの歯型があったり、どうもリンゴがモチーフになっているようだ。してみると、先の赤い絵画はリンゴの表面か(ピンポーン、水滴は蜜だそうだ)。青いリンゴの写真は田部さんの庭を撮ったものらしいが、もちろん、ただ身近にあったからリンゴをモチーフにしたわけではないだろう。リンゴといえばやっぱりアダムとイヴ、知恵とフェミニズムの象徴なのだ。もっと深読みすれば、リンゴにかじりつく歯型は「食べ=田部」、蜜は「光子」に通じるではないか。
[1月21日(月) 村田真] |
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青木野枝
1/15〜2/2 ギャラリー21+葉[東京] |
ここでもギャラリーハシモト同様、鉄板を輪っか状に切ってつなげているのだが、こちらは弧を描くようにつなげているうえ、壁に貼った写真ともつながるように構成している。だからこっちのほうがさらにイリュージョニスティックな印象だ。
[1月21日(月) 村田真] |
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高柳恵里
1/15〜26 藍画廊[東京] |
ゆっくり明滅する照明と、かたわらの椅子。サランラップにくるまれたグラス。ポスター。相変わらず寡黙なギャグを飛ばしてくれる。ぜんぜん違うかもしれないけど、ダウンタウンの松本人志に近いような気がした。
[1月21日(月) 村田真] |
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堀込幸枝 展
1/8〜21 ギャラリー椿[東京] |
ビンの組み合わせをモヤッと描いている。色のついた液体の入ってる丸みを帯びた半透明のガラス──これほど描きにくく、しかし魅力的なモチーフはあまりない。絵画の醍醐味を感じさせてくれる絵画。
[1月21日(月) 村田真] |
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彦坂尚嘉個展
1/15〜2/2 ギャラリー手[東京] |
妙な和歌のついたドローイングに、皇居美術館構想、ウッドペインティングと、見る者を楽しませてくれるサービス精神旺盛な品ぞろえ。大芸術家をあきらめて戯作者の道を歩むのか。つーか、大芸術家VS.戯作者なんて対立項自体すでに滅んでいたか。
[1月21日(月) 村田真] |
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