村田真/酒井千穂 |
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1/25〜1/28 |
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ルーヴル美術館展
1/24〜4/6 東京都美術館[東京] |
時計、陶磁器、宝飾品などルイ王朝の美術工芸品を集めたロココな展覧会。端的にいって都美術館にはふさわしくない。
[1月25日(金) 村田真] |
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0×100=
1/5〜2/16 ギャラリー・ムエルテ[東京] |
「0×100=」というタイトルは、100人のアーティストがF0号のキャンヴァスに描いた作品という意味。プロのイラストから美大生の現代美術まで、価格もタダから10万円くらいまでいろいろ。買いませんでした。
[1月25日(金) 村田真] |
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石田徹也「事実」
1/8〜2/8 ワダファインアーツ[東京] |
最近、作品価格が急騰している夭逝の画家の展示。作品のほとんどは自画像というべきもので、初期のころは作者自身が四角い荷物やタイヤになるなどやや図式的だったのが、晩年(といっても30歳前後だ)になると、洪水のベッドに彼女と背中合わせに寝てたりと一筋縄ではいかなくなる。支持体もパネルからキャンヴァスに変わっている。数点の展示なので判断しかねるが、だんだん大きなものにぶつかっていったのではないか。
[1月25日(金) 村田真] |
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Rissei Show
1/25〜1/27 元・立誠小学校[京都] |
平成5年に閉校となった元・立誠小学校にて行なわれた三日間のパフォーマンスイヴェント。野村誠の鍵盤ハーモニカ演奏、ヨーロッパ企画による公演、ワークショップ、別役実の「笑い」をめぐる特別授業やトークイヴェントなど、期間中、さまざまなプログラムが開催された。最終日には、実際に制作して出来上がったものを鑑賞する「みんなのクレイアニメ」や「怪獣製造工場」といったワークショップが行なわれていたが、校舎に子どもたちの歓声や、参加者の楽しそうな笑い声が響いていた。古い歴史の風情を残す通りでもあるが、立誠小学校のある木屋町というと飲食店や客引きが目立ち、子どもの姿はあまり見かけない。学校は閉校となったが、アーティストと地域住民の工夫による催しは大人にとっても遠い記憶をよみがえらせるもので、保存された施設を活気で満たしていた。
[1月26日(土)、27日(日) 酒井千穂] |
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超、個人主義「千光士誠 展」
1/14〜1/27 neutron[京都] |
集団を描くのは、個人の内面ばかりを重視する現代美術への反撥だという千光士は、今日では好意的に捉えられることの少ない「集団」としての個人にアプローチする。水彩紙に黒いインクや墨、チョークなどで力強く描かれた肖像画が3枚の板に大量に張り付けてあった。まとめて一気に描くという、異なるモデルの顔の強烈なインパクトやダイナミックな筆致もドラマチックで生々しいが、ギャラリー壁面から少し間隔を空けて、前に突き出るようにインスタレーションされたそれらの顔の集合体は、必然的に近い距離で見なければならず、いっそう迫力を感じさせた。ガラス張りの展示空間をいったん出て、外から離れて見るとその印象はまったく変わる。描かれた一枚ずつの顔が強調され、それぞれの表情のが際立って見える。展示空間の特質と作家の意図がぴったりと合致したユニークな展覧会だった。
[1月27日(日) 酒井千穂] |
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平井孝弥 展
1/28〜2/2 大阪成蹊大学芸術学部ギャラリーspace B[大阪] |
大阪成蹊大学芸術学部学内のギャラリーで開催される連続三回の学生公募展、一回目は絵画コースの研究生である平井孝弥の個展。スライスしたツーバイフォーの角材ユニットをパネルに構成したシリーズを展開していたが、さまざまな色のパターンが美しく、作品ごとの色ムラとマットな質感も特徴的だ。聞けばアクリル絵の具を混ぜ込んだ漆喰で彩色しているのだという。欠けた木片の輪郭や漆喰のひび割れが色面に豊かな表情を与えて視線を画面全体から細部へと誘う。平井は春に大学を去るが、今後の活動が楽しみな作家だ。
[1月28日(月) 酒井千穂] |
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