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展覧会レビュー
村田真/原久子
2/7-2/11
渡辺一杉展 / LAND 2
1/17〜2/5 ギャラリーwks.[東京]
渡辺一杉展 / LAND 2
木渡辺一杉展 / LAND 2
京都市立芸術大学の卒業制作を昨年観たときにも彼の作品のことに触れている。特製のロール状の方眼紙に地球のうえを、ずっと鉛筆でなぞるようにしている作品。その作業をする自宅の部屋から見える風景や自分がたどった土地を撮影した映像などとともに展示。岡本太郎現代美術賞にも今年入選した。これが何になるのか、という問いかけへの答えは、この行為を続けることなのかもしれない。そして、渡辺にとっては自分の立つこの地を描くことはいま何よりも重要なことなのだろう。
[2月7日(月) 原久子]

DOMANI・明日展2005
1/21〜2/24 損保ジャパン東郷青児美術館[東京]
DOMANI・明日展2005
文化庁が派遣した芸術家在外研修修了者の展覧会。今回は平成8〜14年度に派遣された渋谷和良、宮下マキ、綿引明浩ら9人の作品を展示。なんだ、絵画は山本麻友香だけで、あとは版画と写真ばかりじゃん。
[2月8日(火) 村田真]
戦後強制抑留絵画展
2/5〜2/27 平和祈念展示資料館企画展示室[東京]
敗戦後シベリアに強制連行された抑留者12人による絵画展。抑留体験を描く画家といえば香月泰男だが、香月作品が芸術的に純化・昇華されているのに対し、こちらは素人まるだしの稚拙な絵だけに(なかには美術学校出のうまいやつもいるが)いっそうベタで生々しい。ところで、新宿住友ビル31階にある平和祈念事業特別基金の運営するこの資料館、当事者にはあまり評判がよくないらしい。全国抑留者補償協議会副会長の平塚光雄氏いわく、「基金は、私たちの眼から見れば、どうでもよい『事業』をのらりくらりと続けている。その最たるものが、東京・新宿副都心の一等地に高級ビルを借り切って運営している中途半端な資料館だ。内閣府や総務省、厚生労働省などからの天下りや出向の職員に年間3億円もの給料を支払っているが、抑留者を食い物にしているのではないかとの怒りすら感じる」(朝日新聞2月4日)と。でも、この資料館があったからこの展覧会を見られたのも事実。
[2月8日(火) 村田真]
藤本由紀夫展 
1/22〜2/12 サイ・ギャラリー[東京]
溝のない黒いレコード盤。曲名等が書かれた真ん中のシールをのぞき込み、メロディを思い浮かべる。透明のボックスの蓋に、小さな穴の連続で[empty]という文字をつくっている。箱のなかにはその文字の影ができている。空のはずで、もちろん何もないけれど、その文字の影はくっきりついている。...とこんな具合の作品が静かに並んでいる。
[2月8日(火) 原久子]
無言館 遺された絵画展
2/5〜3/21 東京ステーションギャラリー[東京]
無言館 遺された絵画展
戦没画学生の絵を集めた長野県上田市の無言館からの出品。画家になる夢を断ち切られた画学生の絵だから作品そのものは未熟で、モチーフも家族の肖像や故郷の風景など素朴なものが多い。ところが、そこにそえられた「達者か…早く帰ってこい…おまえには芸術があるぞ」とか「あと五分、あと十分この絵を描かせてくれ…小生は生きて帰らねばなりません。絵をかくために」といったコメントを読むと、がぜん印象が変わってくる。そう、この展覧会は言葉が重要な役割を担っていて、絵と言葉が表裏一体に補うかたちで成り立っているのだ。そしてこれらの青い、せっぱつまった言葉ゆえに絵のほうも「未熟で」「素朴な」ものでも許されるのだ。というより、この場合「未熟で」「素朴な」絵でなければならないのかもしれない。もしここにハードエッジの幾何学的抽象絵画や、会田誠みたいな超絶技巧のJポップ絵画が紛れ込んでいたら、すっげえ違和感を覚えると思う。
[2月11日(金) 村田真]
京都嵯峨芸術大学制作展 
2/9〜2/13 京都市美術館[京都]
学生が「これボクのなんで観て下さい」と横から声をかけてくれた。授業では実技を担当しているわけではないので、学生たちの実際の作品を観るのははじめての場合もある。私のクラスではなるべく言葉による言語に置き換えて考えを述べてもらおうと試したが、学生は舌足らずでなかなか彼らの思っていることが伝わってこない場合もあった。こんなことを考えていたのか、と今さらながら作品を前に思った。
[2月11日(金) 原久子]
寺田就子 
2/1〜12 ギャラリー16[京都]
レンズのような曲線を描いた透明の円形の皿に小さな丸い玉が載っていたり、ビーズが数個連なってたっていたり。矛盾しているかもしれないが、やわらかな緊張感を感じる作品。
[2月11日(金) 原久子]
Table Tennis Players
2/1〜2/28 ART ZONE[東京]
Table Tennis Players
Table Tennis Players
飯川雄大、金氏徹平、木村友紀、仲川あい、鶴林万平、法福兵吾の6人のアーティストをメンバーとするCOUMA。卓球をテーマに彼らは、このスポーツにまつわる道具、プレイ時の身体の動きや発するサウンドなど、さまざまな要素を作品のなかに盛り込んでいった。1ヵ月間の展覧会期間、会場はラボのように機能し、日々様子が変化していった。
[2月11日(金) 原久子]
公募京都芸術センター2005 
2/5〜2/27 
パラモデル:パラモデリック・グラフィティー 京都芸術センター・ギャラリー北
下薗英樹:机の次  京都芸術センター・ギャラリー南
玩具のプラレールで遊んだ経験のある人は多いと思う。なにを隠そう私も持っていた。電車を走らせることはもちろん最終的な目的ではあるのだが、青い線路をどんなふうに連結させていくか、にかなり集中する。といっても持っているレールは限られているし、遊ぶ場所の広さも限られている。床のみならず天井、壁、部屋の六方すべてにレールが巡らされているパラモデルの作品。駅はどこにもないが、途中に永遠と続く風景がつくられている。
一方、下薗の作品は、四角い部屋一面に茶色い砂のような粉が敷き詰められている。そして、部屋の隅まで行ったときに、机のコーナーだけが残っていて、はじめてそれが木製の机を粉にしたものだということがわかる。
[2月11日(金) 原久子]
 
Index
1/27
明日はどっちだ
安田千絵
グレッグ・ルック展
The World is Mine
丸田恭子展―超矛盾―
江口瞳展
1/27-1/28
榎倉康二展
福士朋子展 
加藤崇展
白川昌生展
林九真理追悼展
「横浜トリエンナーレ2005」記者会見
2/1-2/2
若林奮「2時間+」
マルセル・デュシャンと20世紀美術
シャルル・フレジェ写真展「RIKISHI」
東京綜合写真専門学校 横澤ゼミ「Banking展」
西山裕希子展 seeing with blind eyes
石内都展
岡倉天心展 日本文化と世界戦略
2/5
MOTアニュアル2005 愛と孤独、そして笑い
榎倉康二展 
川島秀明展 mutability
桑久保徹 展「砂の穴に咲く花」
辰野登恵子
Christine Rebet, Mai Hofstad Gunnes "when pigs fly"
2/7-2/11
渡辺一杉展 / LAND 2
DOMANI・明日展2005
戦後強制抑留絵画展
藤本由紀夫展
無言館 遺された絵画展
京都嵯峨芸術大学制作展
寺田就子
Table Tennis Players
公募京都芸術センター2005
2/12-2/13
ミシェル・ヴェルジュ新作展
日本人アーティストによる新作・近作展
アート・ミーツ・メディア:知覚の冒険
森山新宿荒木展
古代ローマの饗宴
Nature Art Camp 2004 報告シンポジウム
成安造形大学卒業制作展
2/14-2/18
阿佐ヶ谷美術専門学校絵画科卒業制作展
ART-EX帰国報告 馬野訓子展
東恩納裕一展
モダニズム心斎橋 近代大阪/美術とシティライフ 
食と現代美術
2/19-2/24
横浜トリエンナーレ 第4回作戦会議
吉永マサユキ写真展「BAMBO」
NIPAF街頭パフォーマンス
誰が袖屏風と江戸時代のきもの
名刀展
第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ記者発表
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