村田真/原久子 |
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2/19-2/24 |
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横浜トリエンナーレ 第4回作戦会議
2/19 BankART1929[神奈川] |
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ハマトリの主催者ではなく、横浜市民が主体となってハマトリを盛りあげていくための作戦会議。時間を間違えて1時間遅れで到着したら、ディレクターの川俣正がひとりでしゃべっていた。川俣は基本的に来るものは拒まず、いっしょにやりましょうというスタンスだから、いい雰囲気でそれなりに盛りあがっていた。ただひとり異様にシツコイやつがいて、事情通の羽月雅人氏によると、演劇界ではよく知られたストーカーのK.K.で、最近は美術界にも進出してるらしい。ぼくなんか美術界で30年近くストーキングしてるけど、なにもいいことはないよ。
[2月19日(土) 村田真] |
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吉永マサユキ写真展「BAMBO」
2/19〜3/21 graf media gm[大阪] |
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大阪出身の写真家だが、大阪での展覧会はこれまで開かれていない。さまざまな仕事を経験してきた吉永は、世間の影の部分を身をもって体験してきてもいるようだ。暴走族を撮った写真は、集団で走る姿、コスチュームに縫い込まれた言葉や表情から、「生きる」彼らの姿を焼き付けている。
[2月19日(土) 原久子] |
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NIPAF街頭パフォーマンス
2/20 新宿紀伊国屋書店前[東京] |
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20分ほど遅れて到着したら、もうすでにオマワリさんが来ているではないか。なにがあったんだろうと思ったら、かたわらを2メートル近い竹馬というか高ゲタみたいなのをはいたおっさんが通りすぎたので、オマワリさんはそっちのほうを追いかけていってしまった。ホコテンではなにが起こるかわかりませんね。またオマワリさんが来る前にやっちゃおうと、ひとり5分ずつくらいで次々とパフォーマンスを披露していた。
[1月21日(金) 村田真] |
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誰が袖屏風と江戸時代のきもの
2/19〜3/27 根津美術館[東京] |
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某誌の取材で根津と五島を訪れる。この両館、なかなかシブいけど共通点が少なくない。まず創設者がどちらも鉄道王(根津嘉一郎は東武鉄道、五島慶太は東急電鉄)で、コレクションは東洋の古美術。どちらも閑静な高級住宅街(根津は南青山、五島は上野毛)に位置し、傾斜地を利用した広大な庭園に茶室や池があるのも同じ。ともあれ、根津の《誰が袖屏風》は人間不在で、衣紋掛けにかけた衣装だけでドラマを感じさせる高度な図像だ。
[2月22日(火) 村田真] |
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名刀展
2/19〜3/27 五島美術館[東京] |
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名刀には興味ないので漫然とながめていたら、急に妙な気分になって覚醒した。やば、こんなの初めて。たぶん刀の微妙なカーブと鈍い輝きが深層心理を斬り裂いたに違いない。それとも血をたっぷり吸った名刀たちの怨念か。振り返ってみると、名刀をのせる台には白い布がかぶせられ、まるで骨壷か棺桶の並んだ葬儀場みたい。ひょっとしたら、名刀のコレクターというのは好きで集めてるというより、名刀に魅入られ呼ばれてしまった人ではないか。
[2月22日(火) 村田真] |
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第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ記者発表
2/24 国際交流基金国際会議場[東京] |
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今年のヴェネツィア・ビエンナーレは6月12日から11月6日まで。総合ディレクターは国別展示のジャルディーニと企画展示のアルセナーレに各ひとりずつで、どちらもスペインの女性キュレーターという。日本館のコミッショナーは笠原美智子で、彼女の選んだアーティストは石内都。配布資料を見ると、1952年以来の日本からの出品作家は計85人いるが、そのうち女性は江見絹子(1962)、草間彌生(1993)、崔在銀(1995)、内藤礼(1997)の4人だけ。おもしろいのは、コミッショナーは2001年から女性が続いてるのに、過去2回は女性作家を選んでないということ。石内は「女性コミッショナー3人目にして初めて女性作家を選んだ。これは快挙」といい、「女同士でヴェネツィアに行くなんてカッコいいじゃん」と。
[2月24日(木) 村田真] |
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