村田真/原久子 |
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2/6〜2/10 |
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村田朋泰展 ブラックルーム&ホワイトルーム
2/3〜3/2 ギャラリーMoMo[東京] |
美研インターナショナルの佐藤さんと打ち合わせのあと、彼女についていく。ノスタルジックなクレイアニメーションで知られる村田の、ドローイングの展示とアニメの上映。アニメは壁を黒くした部屋で、ドローイングは白い部屋で見せているのでこのタイトルになったのだろう。でも、ただ暗室とホワイトキューブの違いだけじゃない、ドローイングとアニメではなにか空気感が違う。
[2月6日 村田真] |
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安田辰雄展「イチゴになりたかったスイカ」
2/6〜11 立体ギャラリー射手座[京都] |
イチゴになりたかったスイカと言われても、何だかよくわかんないな、などと思っていた。でも気になって行ってしまった。クレヨン画を切り抜き、壁や床に並べていった立体絵本の空間版みたいなインスタレーション。作品を観て、スイカはこれほどまでにイチゴに憧れていたのかと、フツーに思えてきてしまう仕掛けは間合いなのかな?
[2月6日 原久子] |
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大型美術館はどこへ向かうのか? サバイバルへの新たな戦略
2/9 六本木アカデミーヒルズ49タワーホール[東京] |
森美術館アドバイザリー・コミッティーのメンバーであるMoMA館長グレン・ラウリー、ポンピドゥー・センター国立近代美術館館長アルフレッド・パクマン、テートギャラリー館長ニコラス・セロータ、ドイツ近代美術展示館館長ヴェンツェル・ヤコブ、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ芸術監督ノーマン・ローゼンタールが勢ぞろいした。あ、あと大原美術館の高階秀爾館長と森美術館の南條史生館長も。最初に増築工事を終えたり計画中のMoMA、ポンピドゥー、テートの各館長が基調講演。ラウリー「美術館には完成というものはなく、つねに発展途上にある」、パクマン「デジタル社会になっても美術館で作品を見ることが大切。デジタル技術ではすませられない」。コレクションの増大とともに巨大化せざるをえない美術館の矜持が感じられる。驚いたのは、セロータの「ロンドンに五輪を誘致できた理由のひとつは、テートモダンの成功があったから」との発言。日本では美術館は都市のお荷物なのに、向こうでは逆に美術館が都市を引っぱっている! だいたいコレクションの貧弱な日本で大型化する美術館をテーマに討論するとは、なんという皮肉か。その後のディスカッションでも、ややピントのずれた高階館長を除いて興味深い発言が続出したが、割愛。最後に森社長の「森美術館は海外からどう見られているか」との質問に、セロータ「ほとんどのイギリス人は知らないが、美術関係者は知っている」、ヤコブ「ケルンやデュッセルドルフの美大生は知っている」、ローゼンタール「お世辞でなく、東京のイメージを変えるのに重要な役割を果たした」と、お世辞を述べていた。踏み絵か。
[2月9日 村田真] |
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居城純子/入れ子の庭
1/29〜2/10 大阪府立現代美術センター[大阪] |
絵画作品の制作プロセスもわかる映像が出品されていた。ドキュメントというよりは、映像として作品化することを意識しているように感じる。この映像については今回の展示になくてもいいように思えた。彼女の絵画はとてもプロセスが実験的である。今回も彼女が何を描こうとしているのか、その問いかけと回答が、海、空、大地を入れ子にしたインスタレーションとして明らかにされているように思えた。入口で小さな座布団を渡され、床に展示された絵画の破片やフィギュア越しに、正面の大きなタブローを観る。これだけで十分。
[2月9日 原久子] |
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伊東深水スケッチ展
2/10〜18 江東区森下文化センター[東京] |
江東区の森下文化センターに伊東深水・関根正二紹介展示コーナーができたのは5年前。なんでそんなもんが江東区にできたのかというと、このふたりは幼少時ともに深川で育ち、深い友情で結ばれていたからだ。その開設5周年を記念する展示。なんでそんなもんを江東区まで見に行ったのかというと、記念イベントとしてこの日、深水と正二をめぐる北澤憲昭の基調講演とパネルディスカッションがあったから。なんでそんなもんを江東区まで聞きにいったのかというと、ぼくがコーディネートしたからだった。じゃんじゃん。
[2月10日 村田真] |
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