artscape　展覧会レビュー 07年3月

村田真／原久子

2/16～2/17

ジョルジェ・オズボルト
1/20～2/24　タロウナス［東京］

これは美しい。いまどきの絵画。「現代美術を買おう」なんて連載企画を話し合っていた編集者と訪れたので、値段を聞いてみたら、いちばん小さいやつで70万円だって。お値段もワンダホー！
［2月16日　村田真］

サイモン・パタソン
2/2～23　ヴァイスフェルト［東京］

英語の人名の書かれた白いキャンヴァスが並ぶ。「St.Peter」とか「St.John」とか、みんな頭に「St.」がつき、中央のキャンヴァスだけ「Christ」。数えてみたら13枚あるので、「最後の晩餐」だ。バラ売りするんだろうか。弟子によって値段が違うんだろうか。やっぱり「Christ」がいちばん高いんだろうな。だいたい「St.Bartholomew」なんて名前だけ買ってもなあ。
［2月16日　村田真］

浅井裕介『刺繍のワッペン』
2/3～18　トタンギャラリー［東京］

南阿佐ヶ谷を南に下ると、一見米軍ハウスを思わせる低層階のテラスハウスが何十棟も見えてくる。もう半世紀も前にできた公団阿佐ヶ谷住宅だ。あとで調べてみると前川國男の設計らしい。そのはずれにある1軒を改装したのがトタンギャラリー。浅井は室内の壁や天井に、例のごとくマスキングテープを貼って上からドローイングしている。彼の作品はこういうプライベートな空間に収まるより、公共空間に侵出していったほうがイキイキするように思う。それを見越してか、何人かのアーティストに声をかけて団地内に作品を点在させる「のら美術館計画」を同時開催。地図がなかったのでほかの作品はパスして、いちばん遠い奥村昂子の作品だけ見にいく。テラスに群生しているミントを一茎ずつ透明セロファンで包み、赤いリボンを巻いている。つまり野生植物の花束化計画。そういえば昔、森山良子のフォークソングにこういうのあったなあ。作品に文字どおりイロがあり、ハナがある。
［2月17日　村田真］

Index

1/26～1/27

グレゴリー・コルベールanimal totems

1/28～2/4

ロビン・ロード：ドローイング・パフォーマンス

オードリー・フォンドゥカヴ「Dans la peau d’ane　ロバと王女」

2/6～2/10

村田朋泰展　ブラックルーム＆ホワイトルーム

安田辰雄展「イチゴになりたかったスイカ」

大型美術館はどこへ向かうのか？　サバイバルへの新たな戦略

2/12～2/14

2/15

2/16～2/17

2/18

オルセー美術館展　19世紀芸術家たちの楽園

第56回東京都公立学校美術展覧会

第35回東京都立芸術高等学校美術科卒業制作展

2/20～2/22

鷲見麿　all about maro V/青紀の時代その前夜

2/24～2/25

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