2009年12月アーカイブ

 

2009年最後の仕事は、大みそかの日に、実家のある大阪でのミーティング。

4月の2dayレクチャーのレクチャラー兼パネリストのNDS(中崎町ドキュメンタリースペース)の佐藤零郎さんとの顔合わせ+軽い打合わせ。

佐藤さんは、20代若手のドキュメンタリー映像作家。

大阪・長居公園での公園生活者強制撤去にまつわるドキュメンタリー《長居青春酔夢歌》が、2009年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で入選した方です。

4月の2dayレクチャー「映像とアート―公共性をめぐって」では、

佐藤さんともうお一方、張領太さんのペアで、1日目の1コマをお任せして、

「カメラというツール―アクティビズムの現場から」という題で、ご自身の作品を見せながら、ドキュメンタリストとしての立ち位置などの持論を話していただきます。

同日の次のコマにはドキュメンタリー映画監督の森達也さんが登壇予定で、

この日は映像といっても、展覧会内で展示としては直接扱わない、ドキュメンタリー映画やテレビも範疇に入れて、映像の公共性について考える1日となればと思っています。 

同日1コマ目は、宇川直宏さんに「YouTubeから見えるいろいろな世界」という題で、話をしていただきます。

 

2日目は、映像というメディアそのものに重点を置かず、

アートという視点から映像を使う作家として、

出品作家の2名、藤井光さんと、

イギリスからターナー賞受賞作家のジェレミー・デラー氏に初来日をしてもらい、

それぞれ「アクションはアートか、アートは"アート"か」、

そして「自作を中心に―路上と協働という視点から」という題でお話をしてもらうことになっています。

さらに、映像とはまったく関係ありませんが、建築探検家の坂口恭平さんもレクチャラー/パネリストとして登場、「日常における創造的実践―0円ハウス0円生活から」という題でお話をしていただきます。

と盛りだくさんで濃い週末2日間になる予定です。

4月10日・11日。

 

その佐藤レオさんとお会いしたわけですが、

被写体や現場の矛盾を含めてすべて見せるという姿勢や、

被写体に一番近くて一番遠い存在など

ドキュメンタリストの立ち位置をお聞きした上で、

どういう話をしてもらうか、ざっくり話をした打合せでした。

 

そして、なんだかびっくりするくらい、空気がきれいで満月が光っている大阪の夜でした。


引き続き12月の回想録です。

12/26 MACの年末企画Re-Fort PROJECT vol.5公開合宿スタート!Re-Fort のメンバーである下道基行、中崎透、山城大督らが各地より青森に集結。残念ながら会田大也くんは仕事の都合で参加できずでした。Re-Fort PROJECT vol.5のメンバーは北から青森、水戸、大垣、大阪、山口とそれぞれ拠点がバラバラで、こういう機会を設けないとなかなか集まって作業や議論をすることができないため、今回は合宿でガツンとこの先のことを決定し作業もすすめてしまおうということで青森に集合しました。
これは真夏の山口で下道基行をリーダーに実施したプロジェクトをさらに発展させるための合宿です。Re-Fortの詳細は過去の会田くんのログを見ていただければよくわかるかと思います。
Re-Fort 5では結果的に11台のマルチモニターによる映像インスタレーションとして作品を公開したのですが、今回の合宿ではこの映像を1本にまとめてDVD化を実現するために青森に集結しました。前回は9月に大阪で合宿をして役割分担を決めスケジュールを立て、それに沿って今回の青森MAC合宿で一気にプロジェクトを推進しようという流れになっています。
さらにこの青森合宿にはもうひとつの目的もあります。今回のRe-Fort PROJECT vol.5にはNadegata Instant Partyの中崎透と山城大督もメンバーに入っており、来年度ACACの企画に参加する予定の彼らの現地下見と地元へのプレゼンテーションの機会を設け、来年への下地を固めることも大きなテ要素となっています。
まずは夜6時より空間実験室をお借りして、プレゼン第1弾。地元で作家活動をしている人やマネジメントなどをしている若い人、あるいは空間実験室の参加者などが主な対象です。ナデガタのこれまでのプロジェクトを結成時から丁寧に紹介。そして来年の青森でのプロジェクトの企画案の発表!30分でという話だったのに、結局2時間の大プレゼントとなりました。見ている人もみんないい集中力で実りある会になったと思います。ちなみにこのプレゼンの模様はUSTREAMでライブ中継されました。そしてその後はRe-Fortの会議も実施。

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こんにちは。
12月のオープン以来おかげさまでMidori Art Center (MAC)は来客も多く超大忙しです。ついでにACACの仕事の方もかなり予定が詰まっていて、なかなか大変です。ここ最近ほんとうにびっくりするほど忙しくて、まったくブログのアップができていませんでした。申し訳ないです。
ついに大晦日になってしまって、僕は今名古屋にいます。なんとか年内にひとつは記事をアップしたいと思っていたので、今年の締めということでMACオープン直前からの12月の3週間程度を日記的に回想してみます。

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12/11 青森県立美術館と十和田市現代美術館にてラブラブショーというグループ展の内覧会に
ACACのレジデンスアーティストともに参加しました。 アーティス トとアーティストが出会う、アーティストと建築が出会う、美術館と美術館が出会うetc.て感じの現代美術展です。新作も結構あります。どの展示も非常に ゆったりした空間が与えられており、なかなかいい展覧会でした。ただ、コラボレーションとしてガッツリ新作を制作したのは奥村雄樹×曽我部恵一のチームの みという印象です。多くのカップリングでは、既に片方の作家が存命していなかったりで、どちらかというと作家から作家へのオマージュ的なものが多かったで す。例えば、松村泰三さんの立石大河亞さんに対するものだったり、伊藤隆介さんの岡崎京子さんに対するものだったり。あるいは菊池敦己さんと斎藤義重さん のように、ある作家の要素をもう一人の作家が抽出して読み込んで、それを再構築したりというものもありました。
爽快さと粘着性を兼ね備えた奥村×曽我部さんの作品、伊藤隆介さんが拡張したミニチュア空間、そして桑原弘明さんの小さな箱の中の精妙でリアルな光などが、個人的には印象に残っています。
まだ十和田の方は行ってないけど、素敵な展覧会でお勧めです。是非冬の青森へ見に来てください。

091211lovelove.jpg↑ラブラブショーです。




本日、水戸芸術館は御用納めでした。

明日から1月4日まで休館になります。

18時30分から、収蔵庫の燻蒸作業のため、職員も否応無しに退室。

この潔さが、いつもずるずると残業してしまいがちな私たちを追い出してくれて、気持ちいい。

そして年末年始に、ちゃんと休みがあるのはとてもありがたい。


さて年末最終日の仕事。

国内外の出品作家にまとめて重要書類の送付。

ウェブサイトのブラッシュアップ。

大友さんアンサンブルズ・パレードの記録映像にいれるクレジット作成。

アンサンブルズ・パレードについてのテキスト原稿とりまとめ。

そして、数日後のアンサンブルズ忘年会に向けて、何を料理するか思案。。。

リフレクション展ウェブサイトがアップしました!


本日売りの雑誌にURLが掲載されることになっていたので、
超特急でつくってもらいました。

これからバージョンアップを重ねていきます。
まずトップページの画像をスライドショー形式にするのと。
関連企画の情報、とくに、2dayレクチャーのプログラムや講師プロフィールを追加します。

ウェブサイトが公開されたのを見届けて東京に。

秋葉原で展示で使用する電子部材を購入。
こういうアキバ・ショッピングは初体験。
ほんと、学芸員はいろんなことをするのです。

その後、神楽坂の画廊、
東京オペラシティアートギャラリーのヴェルナー・パントン展、
マジカルの鈴木光くんの映像作品を見る。

帰って来て、
大友さんのアンサンブルズ・パレードについてのテキスト仕上げて入稿。

リフレクション展出品映像作品Ryan Trecartin 'Sibling Topics (section a)'の
日本語字幕の初校があがってくる。
もともとライアンの作品は、
トラウマをもつキャラが出て来て
独特のアクセントで早口でまくしたてて、
錯綜する会話が展開される。
日本語字幕は英語よりニュアンスがマイルド。
日本語ならではの結果。
でもそうでもならないと、放送禁止用語も多用されているから、
これくらいが妥当なのだろう。
聞き慣れない固有名詞もいくつか確認できた。
これは、アメリカでは通用する何かの名前なのか、
それともライアンの造語なのか。
要確認。

オープンまであと43日。

雲行きが非常にあやしくなってきた、日本の芸術文化政策に
待った!をかけるおそらく最後のチャンスが、23日にあります。

事業仕分けに対して現場の声を発することにとどまらず、
では、なぜ芸術文化は社会に必要かという、
アートに携わる人でもともすると口ごもりがちな問いについて
議論される場になりそうです。

こういった議論がまったくされてこなかったわけではありませんが
それが広く共有されてこなかったことは事実でしょう。

今回の議論は、当日その場にいけない人でも、参加できる対策が講じられています。
その点で、これまでにはなかった公共性が期待されます。

以下、アートNPOリンクからの情報を転載。

★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
アートNPO緊急フォーラム
現場から、これからの日本の芸術文化政策を考える緊急フォーラム
『日本に芸術文化は必要だ! そのために我々は何をすべきなのか』
2009年12月23日(水・祝)17:30〜21:30 BankART Studio NYK
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先般の行政刷新会議による事業仕分けでは、文部科学省や文化庁の政策や助成金
が大幅な削減の対象となりました。
その背景には、これまでの文化政策の成果に対する検証不足、あるいは、事業仕
分けという手法そのものにも課題があるかもしれません。
しかし、事業仕分けの結果は「日本には、芸術文化が社会的に必要な存在だ」と
いうコンセンサスがいまだに形成されていない、ということを如実に物語ってい
るのではないでしょうか。

芸術文化の役割は大きく変化しています。私どもアートNPOの全国ネットワーク
であるアートNPOリンクは、芸術文化の役割が、現代社会の中でますます重要に
なっていると感じています。その現代において、諸外国と比較しても脆弱な日本
の文化政策の後退や予算縮減には賛同できません。
しかし、その声をあげることと同時に、またそれ以上に、芸術文化がなぜ私たち
の現代社会に必要なのか、多様な芸術文化の活動の存在がいかに国益につながる
のか、これからの文化政策には何が求められるのかを議論すべきではないでしょ
うか。そしてその議論を、市民やNPOの立場から、アーティスト、制作者、公共
ホール、文化財団、企業メセナ担当者、研究者などあらゆる現場に関わっている
人たちと共有することが求められていると思われます。

そこで、来る12月23日、横浜にて緊急公開フォーラムを開催します。
今回の目的は、可能な限り多くの現場からの考えや意見を出していただき、まず
それを共有することです。そして、今後われわれは何をしなければいけないのか、
何をするべきなのか、また、どのような言葉で説明すれば、広く多くの方に芸術
文化の重要性を理解してもらえるのかを議論し、次につながる具体的な提案を出
し合いたいと考えています。今回だけで結論が出るほど簡単なことではないと思
います。そして、もっと自分たちでできることがあるのではないのか、という思
いで、今回をきっかけに継続的に開催していきたいと考えています。
最終的には、現場からの提案としてまとめ、政府をはじめ、必要な機関に働きか
けていきたいと考えています。

日本の芸術文化の「これから」を創っていくために、多くの方々のご参加、ご意
見をお待ちしています。
────────────────────────────────────
■テーマ
1)事業仕分けの結果を聞いてどう思ったのか
2)芸術文化は、なぜ現代の日本にとって必要なのか
3)われわれに足りないこと
4)現在の日本の文化政策の課題・問題点
5)現場からの具体的な提案・提言

【当日、およびあらかじめ、上記テーマへの皆様の意見を募集しています。】
○12月23日、会場に来て発言してください。
できる限り多くの方にご発言していただきたいと思いますので、要点をま
とめて発言していただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いします。

○当日会場にお越しいただけない方は、あらかじめご意見をお寄せください
方法:全ての意見、ご発言に関して、氏名・ご所属(基本的に匿名ではな
く何をされている方か)を明記のうえご意見をお寄せください。
メールにてご意見を募集しています。
当日可能な限り、紹介させていただきたいと考えています。
要点のみ(1つのテーマにつき200字程度)にてお願いします。
なお、公開を前提にお送りください。
ご意見は、上記テーマに沿って番号を記載してお送りください。
送り先 forum09@arts-npo.org

○当日会場にお越しいただけない方で、インターネット中継を視聴の方
当日遠方や都合で来場できない方は、インターネット(ustream)で同時
中継しますので、twitterにてご参加いただけます。
インターネットURL http://www.ustream.tv/channel/remotokyo
twitterやアクセス方法など詳細は後日ウェブにてご案内します。
※ネット回線の都合により動作不良がある場合がります。ご了承ください。
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日  時:2009年12月23日(水・祝) 17:30〜21:30(30分前に受付開始)
会  場:BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3-9)
アクセス:横浜みなとみらい線「馬車道駅」6出口[万国橋口] 徒歩4分
http://www.bankart1929.com/
※会場へは公共交通機関をご利用ください。
参加費 :無料
定  員:150名(メールで下記宛に事前にお申し込みください)
予約方法:事前準備の都合がありますので、できる限りお申し込みください。
メールにてご予約を受け付けております。
1)お名前 2)ご所属 を記入のうえ下記までお送りください。
E-mail forum09@arts-npo.org
意見提案:上記テーマに関するご意見を各200字程度でお寄せください。
問合せ先:NPO法人アートNPOリンク事務局
E-mail anl@arts-npo.org
TEL/FAX 075-231-8607
MP 080-2444-6322(当日問合せはこちら)

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12月13日の日曜日についにMidori Art Center @ホテル山上がついにオープンしました!
青森に来て3ヶ月ですが、なんとかかんとかスペースをオープン。まあ今後どのような展開をしていくのかはかなり未定ですが、とりあえず人が溜まれる場であり刺激的なプロジェクトを展開していく場として機能していけばと思っています。

当日の様子はというと。。。
まずは18:00より狩野哲郎展がスタート。狩野くんの希望により急遽ご近所の老舗オルタナティブスペース『空間実験室』もお借りして2会場同時開催の展覧会となりました。
MACではより生の空間として生成変化していくインスタレーションが、空間実験室では彼のドローイングや写真作品を中心にしたインスタレーションが展開されています。場所の文脈を読み込んで作品を組立てていく狩野くんらしい、それぞれのスペースの特性を生かした素敵な展覧会となっています。また、歩いて3分足らずの2つのスペースをネットワーク化して現代美術展を実施することは、まちにより浸透していくという意味でもいい契機になると思います。

091212mac_kanban.jpg↑看板は中崎透作。相変わらず素敵な脱力感と絶妙なとんがり感が拮抗しています。

091216weeds.jpg↑展示室奥の中空に芽吹いたちゃぼのおしょくじ。

以下今回の展覧会に向けたテキストです。


狩野哲郎が青森にやってきてMidori Art Center (MAC) @ホテル山上がスタートすることについて

2週間くらい前に横浜で狩野くんの最新作を見た。黄金町の高架下にある洒落たスタジオでの展覧会だ。相変わらずホワイトキューブではない特色のある場所を、よく観察し租借して読み込んだ素敵な空間になっていた。そういえば、山口でも情緒ある日本家屋に対してとても軽快に彼の世界を貫入させていた。
彼は性格の強い場所に対してとても敏感に反応し、そこに自分の庭を非常に巧みに生成するのだ。

そんなことを考えつつ、だったら逆に今回は極めて平凡な場所に彼がどんな化学反応を与えるか見てみたいと思い、単なる白い壁と屋根で囲まれた場所を用意してみようと思いたった。そして平凡とはいえ、微妙な色彩のフロア、青いタイル貼りの段差のある奥、いびつに浮遊する棚などがある無性格ではない小さな空間をつくった。
この平凡な場所と狩野くんがどんな対話をし、どんな風景を生成していくのだろう?

そんな経緯でMACプロジェクトスペースはスタートした。

狩野くんの目線の高さがえらく変化しているという事実、あるいはもしもチャボの目でこの空間を体験したら世界はどのようにみえるのだろうかという疑問

彼のこれまでの作品を振り返ると、植物を芽吹かせたり、チャボを登場させたりと、いつも非常に低い位置にその視線が向けられており、その地面との距離感は通常の僕らの視線の高さとは明らかに異なっていることに気付く。

彼は山口でも横浜でも、チャボと植物とホームセンターなどで入手できる素材を用いてインスタレーションを構成してきた。今回も登用された素材はほとんど山口から横浜を経由して青森に届いたもので、見慣れた素材ばかりであり、目新しいものはほとんどない。もちろん、青森でみつけたものも多数あるが、空間構成に対するものの扱いはほとんど変わっていない。
ただ今回圧倒的に変化したのは、その視線の幅が一気に増幅されたことだ。もっと言うと、インスタレーション全体を眺めたときに、中心となる(あるいはもっとも注目されるポイントの)視線のレベルが上昇したことだ。つまり、中空に浮遊する円盤に盛られた雑穀のえさの山、天井から吊られた種や殻など、これまで主に地面に直接配置されていたものたちの多くが中空に(それもちょっとこれまでより高い位置に)浮かんでいるのだ。人間の目線で見るとわりと自然な高さに引き戻されたように見えるが、これをチャボの視線の高さに置き換えてみると、格段に上空へと世界が拡張されている。

実はここには人間の通常のスケール感では見えてこない、もっと小さな存在にとってのちょっとした冒険の空間がある。
放たれたチャボの目線になって回遊してみると、そこには家からのびるスロープ、色彩豊かな結界、巨大な階段、テーブルのうえのまち、そして中空に浮かぶガラス器上に芽吹いた食事などが見えてくる。これまで彼はものの価値や見方をちょっとだけずらして活用し空間を形成したきたのだが、今回は加えて目線をずらし、それに呼応してものの扱いも、もう一段階ずらしてみせた。

狩野くん自身はチャボを投入したことについて、「作品に対して予期出来ない行動を仕掛けてくる極めて客観的な他者という存在を介入させてみた」と言いつつ、その一方で、その他者としてのチャボの目線で眺めることができる世界を構築しているという不思議な両義性を持たせていることが非常に面白い。矛盾というわけではないけれど、明解に一面には回収できない複数性が存在している。

それにしても、チャボが中空に浮かぶ食事の山をついばむことはあるのだろうか。あるいはまったく無関心で彷徨い続けるだけなのだろうか?

とりあえずは、ゆっくりと作品の変化を見守っていきたいと思う。

Midori Art Center (MAC)主宰 服部浩之

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展覧会の様子はこんな感じです。

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↑MACでのインスタレーション。チャボは中空のお食事をいつか食べるのでしょうか?今のところはリンゴがお気に入りのようです。きれいに配置されたリンゴを容赦なくついばんでいきます。

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091213kuukan2.jpg↑こちらが空間実験室です。わりと広いフロアを用いてドローイングをメインに展示。インスタレーションに用いているものの多くは空間実験室のあちこちから引っ張って来てものたち。たった一晩でこのインスタレーションを完成させたのには驚嘆でした。

091213hamara.jpg国際芸術センター青森(ACAC)館長の浜田さんも展覧会&オープニング宴会に参加してくれました!

091213artscape.jpg↑驚いたことにartscape編集部からオープンのお祝いのお花をいただきました。担当のSさん、みなさんありがとうございます。

091213mac_kanban2.jpg↑MAC看板の反対面です。中崎くんありがとう!

091213yamagami_dinner.jpg↑オープニングパーティならぬオープニング宴会は約40名近い方にご参加いただき大盛況となりました。ご参加いただいたみなさんありがとうございます。ちなみにここはホテル山上の宴会場です。山上家の皆様、美味しいご飯をありがとうございます。

091211kano_chabo.jpg↑狩野くんとチャボ。お疲れまさでした!素敵な展覧会と空間をありがとうございます。

とりあえずは無事にMAC青森をスタートさせることが出来てほっとしています。みなさま今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに制作の様子や日々のMACの状況はMAC blogでご覧いただけます。
MAC blog >> http://aomorimac.exblog.jp/


今日の仕事。

午前、ポスター/チラシの再校があがってくる。
内部で確認。

昼過ぎまで少し事務作業。
展示につかうフレームの見積もりをとったり。

そして東京へ。

出品作家の藤井さんと展示プランについて打合せ。
今回のために新作を制作中。
アクティビストなプランだけに、
社会運動を取り巻く世間の事情と作品は切っても切り離せない。
この3週間ほどの間にも予期せぬ事件や出来事がいくつか起こり、
展示の最終形はそれをふまえた上でおとしこんでいくことになる。

そのあと
CAMPが企画したトーク「現在のアート<2009>」
「2009年のそれぞれの活動や関心を振り返りながら、現在のアートについて考えます」
というトークに出演。
終電に乗るために、渋々途中退出。

夜。
館に一瞬戻ると、英文プレスリリースが完成していた。

そして、
ポスター/チラシの再校戻しを、加藤さんと確認。
今回のキーカラーである赤色にさらに調整が必要。
明日の夕方から印刷。

オープンまであと52日。

さて、水戸ではまだまだイベントがつづきます。

今週末は、矢口くんが独自に企画・主催した
「トマトの寺子屋 eccentric art & life」がありました。

イギリスから、批評家/文筆家として活動するSally O'Reillyさんを迎えて、
矢口くんのクリテリオムに沿った「授業」をするというもの。

私は、2日目の「サントピア通りdeワシントマト祭り」の様子をのぞき、
今日は3日目の「トマトーク&ディスカッション」に途中から参加してきました。

20名弱の20代・30代を中心とした、60代までの男女が出席。
メンツは主に「ワシントン」界隈によく出入りしている人びと、
そのなかにアート関係者(研究者、学芸員、アーティスト、芸術館のボランティアトーカーさん)がちらほら混じっているという感じ。

私が着く前は、前日に見た映像の感想や、大衆浪漫歌劇の感想などを話していたそう。
そのあと、サリーがつくったカレーをごちそうになる。
(ティラバーニャのことを連想させる。。。)
そして、サリーが用意したらしき質問に答えるというセッションへ・・・。

その質問とは、なんと
今生きている社会の中で変えられるものがあるとしたら、あなたは何を変えたいですか?」

その問いに対し、参加者ひとりひとりが考えを述べて、みんなで話をする。

密な3日をともにしてきた参加者たちだけあって、それぞれの考えがきちんと発表された。

年齢や専門のちがいを超えた場で、
自分の意見を忌憚なく言い合うという環境が創り出されていたというだけで、
けっこうすごいことだと思う。

というか、あまりにも、そういう環境が日本には少な過ぎる、
ということ自体が問題なように思いますが・・・。

そのなかで気になったのが、
サリーが紹介した"Personal is Political."という用語。

もともとは
女性が抱える問題は社会のシステムの問題、という意味で、
フェミニズムの文脈で使われてきた用語ですが、

それを勝手に拡大解釈して聞いて、琴線に触れた。
こんにちは。
最近は竹久さんの間髪入れないブログアップにかなり圧倒され、内心では相当焦っています(汗)。僕もがんばらなきゃ。

ここ最近昼間はわりと仕事が色々あって、夜はMACのオープンに向けた様々な作業をしたりと、なんだか慌ただしいです。ちなみに青森で展開中のMACはホテル山上にプロジェクトスペースが、そしてそこから徒歩20分程度の場所にレジデンスという名の我が家があり、現在レジデンスのほうはちょっとした合宿所状態です。
というのは、狩野哲郎さんが滞在しているだけでなく、ほかにも12月12日から青森県立美術館と十和田市現代美術館ではじまるラブラブショーという展覧会に参加するアーティストも滞在中で、わりと夜中まで大学の研究室的な状態でみんなが作業していて、寝室には布団がざあっと並べてられており、夜中はプリンターの規則正しい音が響き渡り、見た目は普通のお宅だけど実態はほんと研究室合宿って感じです。

まあそれはいいとして、たまには本業のacacでの仕事のことも書いてみようかなと思います。acacではアーティスト・イン・レジデンスを中心に、原則的に今生きていて実践的に活動しているアーティストを招いて、滞在制作をベースに展覧会や教育普及事業などを実施しています。そして現在ぼくは来年の1〜3月に実施するプログラムの企画制作を担当しています。
余談ですが青森の冬は本当に雪深いらしく1メートル以上普通に積もるそうです。寒さ的にも既にチャリ通勤は限界で、最近は車通勤です。そんな状況なので1〜3月の真冬はみんな外出を控えるようになり、まちはかなり静かだそうです。そういう真冬を逆に能動的に楽しめたら充実するだろうなと思い、この冬はワークショップなど、積極的に参加することや何かアクションを起こすことにより、芸術を探求出来るプログラムを組んでみようと思い、計画を進めています。

そのテーマはズバリ『空間知覚』!
acacは安藤忠雄さんによる力強いけれど心地よい、まわりの自然環境とも共生するような建築と美しいランドスケープがあるので、それらを最大限に活用して、アクティブに動いて身体的経験として直接的に参加する人にも講師となるアーティストにも手応えを獲得してもらいたいと思い、『空間知覚』というテーマを設定してみました。参加者には様々なジャンルのワークショップを通してより直接的経験として空間を実感してもらいたいと思っています。
また、acacだけでなく街中のスペースを用いたアウトリーチ型のプログラムも展開します。僕自身が青森にきてたったの3ヶ月なので、アウトリーチを通して青森という街や人を知っていければいいかなと思っています。

今のところワークショップは計5名の異なったジャンルのアーティストにお願いしていて、一ヶ月間の長期スパンのものから、1日完結のものまであります。またワークショップから展覧会へと発展させるものや、ワークショップを経て公演に至るものまで、その形態は様々です。

単純に参加者が楽しい一日を過ごして終わりというのはなんだかもったいないと思うし、それだけではなく参加する人にはなにか確実に得て帰ってもらいたいし、アーティストにもワークショップを作品につなげたり、その先の活動のきっかけにしたりと、新たな展開の端緒になってほしいと思っています。なので、なにかの技術を伝えるとか、みんなでこんなもの作りましたいうのではなく、むしろお互いの関係性だったり、それぞれを直視することだったりと、何か自身を客観的に発見することが出来るといいなと思います。

ということで以下具体的なプログラムです。詳細はこれから徐々に詰めていきますが、とりあえずはラインナップです。皆様のご参加とアドバイスなをお待ちしております。

冬の芸術講座《空間知覚》

【01.銅版画・豆本制作】

『小さな空間』
講師:関典子(弘前)
1月9日(土)-1月10日(日)10:00-15:00@ワークショップスタジオ

【02.絵画】
『くうそうかいぼうがく(青森編)』
講師:奥村雄樹(東京)

[ワークショップ]2010年1月16日(土)13:30-15:00@空間実験室
[レクチャー]2010年1月16日(土)15:30-16:30@空間実験室
[展覧会]2010年1月19日(火)‐2月14日(日)@ギャラリーB


【03.身体表現(ダンス・パフォーマンス)】
『ビデオ・ダンス・ワークショップ』
講師:ショーネッド・ヒューズ(ロンドン)

[ワークショップ]2010年1月10日(日)、11日(月)、23日(土)、24日(日)10:00‐15:00@ギャラリーA
[ワークショップ発表会]2010年1月30日(土)14:00‐16:00@ギャラリーA

【04.建築】
『Symmetric Arrangement of Time and Space/時間と空間の対称的配置』 
講師:assistant (東京)

[ワークショップ]2010年2月14日(日)13:00-16:00@創作棟ワークショップスタジオ(予定)

【音楽/工作/インスタレーション】
『空間の法則/現象の方程式』
講師:梅田哲也(大阪)

[ワークショップ]2010年3月6日(土)、7日(日)13:00-16:00@ギャラリーA
[展覧会]2010年3月9日(火)-3月28日(日)10:00-18:00@ギャラリーA

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091210assistant.jpg↑本日はassistantのふたりが2月のワークショップのためにacacの下見に来てくれました。ワークショップ会場と概要も決まり面白くなりそうです。


そしてMACはというと。。。
091207mac.jpg↑もとacacのキュレーターの真武さんが展示の様子を見に来てくれました。ちなみにこれは12月7日の様子で、現在は作品はまったく異なる様相を呈しています。その様子は13日のオープニング後に公開します。ご期待ください!


『空間知覚』のリーフレットです。(B5二つ折 / 4P)
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今日は主に館内業務。

ーチケット/招待状などの文字原稿入稿。

ー会議

ーポスター/チラシの初校がさっそくでた。(はやっ!)
その修正の反映をデザイナーの加藤さんにおねがいする。
*調整後のを後日アップします。

ー4月のレクチャーシリーズ用チラシに載せる情報の確認と整理。

ー作品輸送などもろもろ見積もりをとる。

ー出品作品の英語字幕の原稿を整理して、編集者の方におくってもらう。

ー展覧会関連企画 高校生対象「放送部!」のプログラムの整理をしてもらう。 

ープレスリリースの英訳があがってきたので、その確認作業。

ー契約書などもろもろ書類作成。

ー来年度以降事業で目当ての作家にメール。

以上!

オープンまであと59日。

ポスターとチラシの入稿がなんとか完了!
けっきょく出品作家のみなさんに承諾いただき、A案でいけることになりました。

ここにアップしてみなさんにお見せしたいけど
ファイルのアップロードの仕方がいまいちわからな〜い。
(編集者さん、おしえてくださーい)

これでスケジュール通り
年明け早々の発送に向けて
年内に納品、封入作業ができる予定。


また、リフレクション展では、展覧会専用のウェブサイトを制作します。

展覧会や出品作家の紹介はもちろんのこと
さらに関連企画のワークショップで高校生がつくる動画などもアップ予定。
複数の視点から展覧会を紹介しつつ
かつ関連企画に参加する高校生の、ワークショップを通しての変化が
なんらかの形で見て取れるようなメディアとしてウェブサイトを考えています。

広報印刷物のデザインをしてくださっている加藤さんが
ポスターやチラシからの連動性をふまえて
ウェブサイトのアートディレクションをしてくださいます。
さらにウェブの構造やデザイン制作は入江さんにしていただくことになりました。

今日は、加藤さん、入江さんと3者で打合せ。
年内のアップに向けて急発進! (←関係者のみなさま、いつも急がちでスミマセン)


さらに、オーストラリアのブリスベンから
アジアパシフィックトリエンナーレでの展示設営とオープニングを終えて日本入りした
さわひらきさんと、展示プランの打合せ。

「リフレクション」展では、オーストラリアで発表したばかりの新作を日本で初公開。

ブリスベンのスペースとは広さも形も天井高も異なるので、
水戸のスペースにどう落とし込むかが肝。
今日はおもにその打合せ。

オープンまであと60日。

本日行われました、矢口克信による大衆浪漫歌劇「声低く語り、声惹くく歌たれ」。

開催中のクリテリオムの展示の評価が
この関連企画によって大きく左右されるだろう、
と考えていました。

演劇の通常の評価軸からは逸脱しているだろうけど、
日本(←ここ限定話法です)において、市民にとってのアートってなにか?
地方都市(←ここも限定)にある公立(←ここも)美術館が市民にとってもちうる意義・役割などなど・・・
について改めて考えさせる装置になったかなとおもいます。

それほど広報もしていないのに、予想以上のお客さんが訪れ、
しかもこれまでのギャラリー来場者の層とはズレていて
さらに出演者へ贈る花束を持って来る人が何人もいて
人が人をよんだ結果としての入場者数でした。

それこそ実は
矢口くんがクリテリオム「トマトラベル」で言いたかったことのひとつ:
人と人の関係性=「人間人」と書く「トマト」の部分が現れたかのよう。

今年、水戸芸術館では、
1.ナデガタ・インスタント・パーティによる市民がキャストや裏方として関わっていっしょにつくった映画
「学芸員Aの最後の仕事」

2.大友良英さんがディレクションした、地元住民が主な参加者となった
「アンサンブルズ・パレード」
*現在映像編集中。後日アップします。


3.この矢口克信くんの「大衆浪漫歌劇」

と、たてつづけに、
これまでの「街中アートプロジェクト」とは異なる形で、
美術館が地域に開いた事例がうまれました。

どれもこれも
映画、音楽、芝居、
と「美術」としてのフォルムをまとっていないことが何かを物語っている・・・。

そういえば、今秋の「F/T フェスティバル・トーキョー」でも
「リアル」を求めて、演劇が劇場から出て繰り広げられた例がいくつかありました。

美術館から出る
劇場から出る

そこには
美術と市民の断絶
美術と社会の乖離
に対する応答としての「リアルなアート」
つまり広く多くの人に「実体感のあるアート」が
内在しています。

矢口くんが、おもしろおかしい大衆浪漫歌劇のなかで
唯一「低い声」で真剣な表情をして投げかけた、
「こんな日本にしたのは誰でやんすか?」という問いは、
もちろんその「誰か」を突き詰めることが問題ではなく
現状を「改革するための実践」をあの場にいた人びとに呼びかけていたのです。

その呼びかけは、
ちょうどいま水戸芸術館で開催中のボイス展と共鳴し
私の耳に響きました。

クリテリオム77矢口克信展「トマトラベル」は、
関連企画として、なんとぜいたくにも
水戸芸術館の劇場をつかった「劇」をやります。

といっても、もちろん矢口くんは役者でもなければ劇作家でもないし演出家でもない。
いや、ある意味、その全てでもあるといえる・・・。

これまでロンドンでなんどもライブパフォーマンスはやってきた。
日本でも、今年の夏のアサヒアートスクエアに(別名で)出演したとき
浅草のストリートミュージシャンのおじいちゃんたちに当日の朝に声をかけ
その場でいきなり登場してもらうという無茶な即興劇にしたてた結果
とてもよかったらしい(本人+観客1名談)。

今回もその路線で、最初、ぜんぶ即興でやります、などというものだから、
いやいや演劇をあまく見るなよ、と
たいして演劇のことを知らない私でも、
いや、矢口くんのことを知っているだけに、
1時間という尺を、演劇素人が即興でもたせれるなら天地がひっくり返るわ!
と、叱咤(激励)したわけです。

そうして矢口くんは何度も案を練り直し、できあがろうとしています。
素人100%の大衆浪漫歌劇「声低く語り、声惹くく歌たれ」
今週の日曜日12月6日 14時開演(開場は30分前)
全席自由 700円です。
こんにちは。そろそろ青森での僕自身の活動を報告しようと思います。
青森に来て約3ヶ月弱。そろそろゆるりとまちに浸食していこうかなと考え、小さなプロジェクトスペースをスタートすることにしました。プロジェクトスペースというのは具体的な活動内容などは確定しないで、流動的にやりたいことがあるときにやりたいことをやるための拠点という程度で、現在のところ特に具体的な活動内容などは詰めていません。ただ、青森に来てくれる友人やアーティストにとって、アクセス的に便利で自由に泊まれて溜まれる場所というのは主目的のひとつです。また、スペースを運営すること自体が目的となり、そのためにお金や労力を割くのはあまりしたくないので、基本的にローコストで維持出来て、小回りが効く場所というのを考えています。

ということで、2回目の投稿でご紹介したホテル山上の店舗スペースを利用することにしました。ここなら青森駅にも近いし、上階はホテルなので宿泊にも便利だし、美味しいご飯のオーダーも可能という上記条件をクリアし、メリットも満載です。

まずは青森にやってくる友人を招いてプロジェクトをいくつか実施することにしました。スペース名は山口のMaemachi Art Ceter (MAC)と連携することも踏まえてMidori Art Center (MAC)という名称に決定しました。ちなみにMidoriは僕の自宅(レジデンススペース)の所在地である青森市緑に掛けています。ふざけているようですが、一応本気です。元々「アートセンター」っていう言葉がほとんどパロディとして登用されたようなものなので、そのスタンスは継承しようかと思います。

第1弾はこの11月末まで横浜の黄金町で浅井裕介さんと二人展を開催していた狩野哲郎さん。偶然青森県弘前市出身の彼のお母さんが12月に弘前で実施する展覧会を手伝うために来青するということだったので、それならMACで滞在制作で少しずつ変化していく展覧会をつくっていこうという話になりました。以下MAC blogより。



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2009年12月青森駅から10分程度の青森市古川3丁目にMidori Art Center (MAC)がオープンします。来青するアーティスト御用達の"ホテル山上"に寄生するかたちの20㎡程度の小さなスペースです。どんなスペースになるかはこれから徐々に考えていきます。
以下ちょっとした宣言です。

MACは基本はゆるりとまちや生活を楽しむための場所。
そして面白い人と遊びつつ、刺激的なプロジェクトを推進する場所。
でも、いわゆるギャラリーではありません。
作品や商品の販売をするかもしれないし、図書館のように本を貸し出すかもしれない。
どんなスペースになるのかまだ未定だけど、とりあえずは信頼出来る友人を招いて厳かにスタートしてみようと思う。
ということで12月13日よりMidori Art Center (MAC)始動!

Midori Art Center主宰;服部浩之


狩野哲郎滞在制作展
「自然の設計 / Naturplan、中空の山登り」

種を蒔き植物を芽吹かせ、一羽のチャボ(小型の鶏)とともに空間を生成し、変奏を見守るプロジェクト。
kano_yama.jpg↑ドローイング『自然の設計―中空の山』画用紙に色鉛筆 2009 297×210mm(青森のためのプラン)より

kano_DMs.pdf
↑展覧会のDMをダウンロードいただけます。(PDF/1.8MB)


滞在期間;12/1(Tue) - 12/27(Sun), 2009 くらい
展覧会;12/13 (Sun) , 2009 - 1/31(Sun), 2010 金土日の14:00-19:00
*事前にご連絡いただければ月〜木も対応可能
オープニングパーティ;12/13 (Sun) ,2009  18:00 - 21:00くらい

企画:服部浩之 / Hiroyuki HATTORI
主催:Midori Art Center (MAC)
共催:Maemachi Art Center (MAC)
協力:ホテル山上

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このブログには、リフレクション展へ向けての流れを書く、という話がそもそもあった。

まえから忙しいと思ってたけど、
12月に入ってからは、日にちが変わる時間まで残業する日が連発。
こうなると、落ち着いて文章を書く時間を待っていたらなにも書けない!
なので、進捗を伝えることを重視して、
短くてもいいから、状況をあげていくことを日課(それはウソだろ?)にしようかな。

まず、ただいまポスター/チラシのデザイン制作まっただなか。
デザイナーの加藤さんから、ちょっと大胆な案が土曜日にあがってきた。
インパクトがあって気にいっているけど、
こんなふうに作家の図版をつかって大丈夫か?っていう攻め方。
なので、いま各作家におうかがいをたてています。

だめになった場合のためのプランBも同時進行中。
こっちは王道なデザインですが、これもなかなかいい。

今週末が大詰め。
お見せできる日がたのしみです!

そして、今日の最大のニュースはなんといっても
ジェレミー・デラーの来日が確定したこと!
ずっと確認待ちだったのですが、
本人はすっかり来る気まんまんだったようで、
日本国内を旅するつもりでいるよう。

デラーはターナー賞を受賞したイギリス人アーティスト。
森美術館でのターナー賞の展覧会でも出品していましたが、
来日はこれが初めて。

展覧会オープニングではなく、
4月に開催する関連のレクチャーシリーズにあわせて来日します。
詳細は、チラシができ次第アップしますね。

オープンまであと64日。

ブロガー

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