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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
10/30-11/1
吉田暁子 にっぽんの画 様式の愉悦
10/7〜11/2 東京画廊[東京]
吉田暁子 にっぽんの画 様式の愉悦
「自分の仕事は絵画とは思ってない」という吉田の、とりあえず絵画展。とりあえず絵画なんだけど、ギャラリーの梁や空調やドアの位置・形態・素材などと共鳴するサイトスペシフィックなインスタレーションにもなっている。この日行われたパフォーマンスでは、観客の前に透明なビニールシートを張り、向こう側から透明な溶液でなにやら描いていった。裏返しなのでわかりにくかったが、「いろはに……」らしい。「書ハ美術ナラズ」の論争を思い出す。
[10月30日(土) 村田真]
杉浦康平 雑誌デザインの半世紀展
10/5〜30 ギンザ・グラフィック・ギャラリー[東京]
なつかしき70〜80年代の『遊』『エピステーメー』『パイデイア』……。これに弟子たちの手がけた『BT』『GS』を加えれば、私の青春の3分の1くらいは杉浦康平のデザインに囲まれていたことになる。どっちかというと内容よりデザインに惹かれていたので、中身は3分の1くらいしか理解できなかったけど……などという懐古はさておいて。杉浦さんの手がけた雑誌は芸術・科学・思想系が圧倒的に多い、というより、それ系の雑誌の編集者はみんな杉浦ファンだったというべきだが、そんななかで異色だったのがスキャンダル誌『噂の真相』だ。どういう経緯でそのデザインを引き受けることになったのか知らないけれど、そのウワシンも廃刊したいま、杉浦デザインは風前の灯火となっている。まあ、あそこまで凝りに凝ったクセのあるデザインだから、大衆化するよりいいけどね。
[10月30日(土) 村田真]
失楽園 風景表現の近代1870〜1945
10/9〜12/12 横浜美術館[神奈川]
開館15周年記念展というけど、かなり地味めの展覧会。これは好意的な意見を書いたつもり。面白いんだが、突っ込みが足りないと思われるようなところも多々あった。企画している人自身がクリティカル且つポリティカルな部分に浸ってしまっているようにも憶測してしまう。
[10月30日(土) 原久子]
スー・グリアソン展《Slice》
10/9〜11/7 横浜美術館アートギャラリー[神奈川]
やっと美術館に行ったのに、お目当てのスコットランドの映像上映はちょうど終わったところ。もともと染色の研究者だったというスー・グリアソンは、50歳をすぎてからアーティストの道を歩みはじめた。彼女自身の作品展示や、過去の作品のプレゼンテーションも見たが、とても若々しい感覚の作品に驚いた。
[10月30日(土) 原久子]
TARNATION
10/30 ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ[東京]
東京国際映画祭での上映会のチケットをいただいたので、雨のなか六本木へ行く。午前0時開場、映画ライターの江口研一さんの解説を聞いたあと、1時近くになっての上映。ここまで来て居寝てしまったらどうしようかと不安だった。監督をつとめたジョナサン・カウエットは俳優でもある。彼の第一回監督作品の彼の私生活をドキュメントした映像は、寝てしまうどころか、約1時間半、スクリーンに私の目を釘付けにさせた。1 1歳の頃から撮りためた写真や映像。まだ30歳を過ぎたばかりの彼だが、8ミリフィルム、8ミリビデオ、デジタルビデオとメディアが変化してゆくが、その質感の変化が、時間の流れを示唆する。たった3万円そこそこで購入したiMacで編集したという作品だが、それも今っぽい。とにかく彼の視点と編集の妙味が噛み合わさってスゴイ作品が完成していた。
[10月30日(土) 原久子]
 
Index
10/22-10/27
映像で見るマレーシア
宇治野宗輝
モノつくりの逆襲
蓮杖&金幣
横濱写真館
10/29
滝波重人展
英恵
松波路美
佐藤万絵子展
新鋭展
WORM HOLE 松場昭典
小粥丈晴「泉への道の上で」
Soi Music Festival
法貴信也「スリップ・ノット」
10/30-11/1
吉田暁子
杉浦康平
失楽園 風景表現の近代1870〜1945
スー・グリアソン展《Slice》
TARNATION
11/2
佐伯祐三展
アトリエ・ワン「街の使い方」展
谷山恭子展
画廊の視点gallerism 2004
「これはデュシャンではない」、ですか。藤本由紀夫・森村泰昌二人展
高柳恵里展
マルセル・デュシャンと20世紀美術
浅田暢夫展
[オーストラリアの映像作品の現状]
11/3
CAPARTY vol.20 10 parties
武谷大介 こどもの絵
第19回平行芸術展
安食陽展
「かにのこうら煮干かに」岩井知子個展
Noism04 新作 "black ice"
11/6
速水御舟展
第2回東山魁夷記念日経日本画大賞展
Sound Fields of WrK 視覚的聴覚と聴覚的視覚の世界
フジタマ 「くばるひと」
「ホルスト・アンテスとカチーナ 現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち」展
ジャック!+GalleryにのっとられたCAS、さえも
stay with art 〜境界線〜
11/7-11/8
森万里子
縄文──光の化石 トランスサークル展
西洋が伝えた日本/日本が描いた異国
北村公写真展
神戸アートアニュアル 2004
小西真奈展
隅田あい夏展
富田有紀子展
小瀬村真美「四季草花図―春秋―」
北村奈津子展
西島直紀展
11/9-11/12
INDEXLESS
──ノブのないドアー
陳維錚展
長崎県美術館 新館見学
三嶋りつ惠 「光の縁側」
前沢知子
タイトル:イングリット・ヴェーバー「ファルブミッテル」
安藤正子
木村伊兵衛展
西尾康之
中山ダイスケ
アントニー・ゴームリー「アジアン・フィールド」
アントニー・ゴームリーによるアーティスト・トーク
"live FAR"
11/13-11/16
すぎなみアートNPO展
佐伯祐三展
名和晃平個展「Catalyst」
松尾藤代
金氏徹平「小動物と大洪水」
Remember 3rd Monday
小川信治展
11/17-11/23
関西邦画展覧会
日本近代洋画への道
絵をかく人々の集い展2
宇佐美圭司展 「アテネの学堂」より歩み出す
第36回日展
フィレンツェ
──芸術都市の誕生展
横尾忠則
──in the bath
京都造形芸術大学国際藝術研究センター開設記念シンポジウム
取手アートプロジェクト2004
代官山アートフェア2004
オージーレポート
サスティナブル・アートプロジェクト2004 言の問い
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