村田真/原久子 |
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11/7-11/8 |
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森万里子 縄文──光の化石 トランスサークル展
10/16〜12/19 東京大学総合研究博物館小石川分館[東京] |
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家族で筑波大学付属小学校の学園祭に出かけたついでに見に行く。おとうさん的には学園祭が「ついで」なのだが。ついでにいえば、その学園祭でトーキョーワンダーサイトの今村有策館長に出会う。なんでこんなところで……。ともあれ森万里子。《トランスサークル》は、ストーンサークルのように環状に並べた9個の人工大理石が、ゆっくりと内側から色を変えながら発光するというインスタレーション。これはサークルの中心に太陽を想定し、発光のリズムが9つの惑星の周期を表わしているそうだ。そのほか、古代遺跡のような乳白色の《プライマルメモリー》、巨大な真珠のような《ムーンストーン》など、「縄文」というには美しすぎる作品。
[11月7日(日) 村田真] |
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西洋が伝えた日本/日本が描いた異国
9/11〜12/12 印刷博物館[東京] |
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茗荷谷から歩いて15分ほどで凸版の印刷博物館へ。幕末を中心に、16世紀の西洋人の描いた日本地図から明治初期の浮世絵まで、西洋の目と日本の目を対比的に展示した、きわめて興味深い展覧会。最近なぜか幕末-明治に焦点を当てた企画展が多いと思ったら、今年は開国150年だったのね。
[11月7日(日) 村田真] |
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北村公写真展『NAKED GIRLS 裸女迷宮』
10/17〜11/23 graf media gm[大阪] |
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東京芸大で油絵を学んだ70歳を過ぎた北村が撮り続ける女体。ラブホテルでおかしなポーズをとる被写体は素人さん。絶対に見るのもイヤっていう人と、大笑いしながら見る人に分かれる。これは男女問わずそうらしい。私は同性として見たくない写真もあるけど、ベッドの上で飛び蹴りのようなポーズをとっている写真はかなりのお気に入り。モデルになっている女性の表情もすごくいい。
[11月7日(日) 原久子] |
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神戸アートアニュアル 2004 トナリノマド
10/23〜11/21 神戸アートビレッジセンター[兵庫] |
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みんなそれなりに完成していて、よく描けている絵もあるし、笑えるような作品もある。でも、もう1回観に行こうと思わせる魅力のあるものはなかった。コレクターで漫才師のおかけんたとARTiT編集人小崎哲哉の掛け合い漫才のようなトークは、おか氏のアートへの熱い思いが伝わってきて、泣き笑いしてしまいそうだった。
[11月7日(日) 原久子] |
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小西真奈展
11/8〜13 Space Kobo & Tomo[東京] |
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明るく、のどかな、公園の風景。池があったり、桜が咲いてたり、人が戯れていたり。
小さめのキャンヴァスに油彩でサッと描いてる。スケッチ風で塗り残しもあって、ちょっと惹かれる作品。
[11月8日(月) 村田真] |
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隅田あい夏展
11/1〜25 INAXギャラリー2[東京] |
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1枚1枚のキャンヴァスをマンガのコマのように描いた連作。最初4〜5人のグループ展かと思ったほど画風を変えている。つたないながらも魅力的な色彩と筆触だが、図柄をよく見れば強盗がいたり殺人現場があったり、それらを防犯カメラでとらえたような構図だったりして、けっこうイケてるじゃん。
[11月8日(月) 村田真] |
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富田有紀子展
11/8〜20 ギャラリー椿[東京] |
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これも絵画。これまでの花や葉に加え、果実のモチーフが登場。丸くて大きな赤い果実はプリプリのお尻みたい。作者本人はまるでエロスを感じさせないが、作品は艶を増す一方。
[11月8日(月) 村田真] |
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小瀬村真美「四季草花図―春秋―」
11/8〜20 ASK?[東京] |
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《四季草花図》の草花が風に揺れ、鳥のさえずりや虫の声が聞こえてくる映像作品。しばらく見てると草が枯れ、葉が落ち、やがて花が咲き乱れる。絵を動かすことのおもしろさと虚しさを同時に味わえる。
[11月8日(月) 村田真] |
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北村奈津子展
11/8〜13 ギャルリー東京ユマニテ[東京] |
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長さ30センチほどの乳牛の彫刻が50点ほど。10センチほどの羊も。初日なのに何点か売れてたのは、来年の干支がウシだからでもヒツジだからでもなく、サイズも価格もお手ごろだから。これは重要なことだ。
[11月8日(月) 村田真] |
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西島直紀展
11/8〜27 ギャルリー東京ユマニテ[東京] |
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70年代の初期絵画。作者にいわせれば、当時はミニマル、コンセプチュアル、もの派の全盛期で、絵を描いてるというだけで時代遅れといわれた時代。たしかにこれらの作品も絵画なのだが、ほとんどモノクロームの抑制された色彩といい、マスキングテープを使用したハードエッジな線といい、なるべく手の痕跡を消そうとしている。その一方で、奥行きのある空間に無数の「枠」が散らばったようなイメージは、シュルレアリスムにもオップアートにも通じる(ここが評価の分かれ目だが)豊かな多様性を秘めてもいる。実は西島さんはぼくの大学時代の先輩なので、個人的にもなつかしい作品なのだ。
[11月8日(月) 村田真] |
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