村田真/原久子 |
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11/17-11/23 |
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関西邦画展覧会
10/16〜11/28 泉屋博古館分館[東京] |
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ずいぶん堅いタイトルだと思ったら、1943年に開かれた同名の日本画展の復刻版という。その後これらの出品作品は大阪市立美術館のコレクションに収まったそうだ。だから東京では約60年ぶりの再見となる。出品作家は上村松園、堂本印象、徳岡神泉ら20人。戦争画を除けば華美な作品が少ないのは、戦時中ならではの時代性か。
[11月17日(水) 村田真] |
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日本近代洋画への道
10/9〜12/5 目黒区美術館[東京] |
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江戸時代の初期洋風画から、高橋由一、チャールズ・ワーグマン、山本芳翠、小山正太郎、ラグーザ玉、黒田清輝、青木繁まで、まことに貴重な山岡コレクションの公開。なにしろ由一の自画像があるんだぞ。ところでこの展覧会、以前どこで見たんだろうと調べてみたら、昨年7月11日、横浜そごう美術館でだった。してみるとこのコレクション、寄贈先の笠間日動美術館に腰を落ち着けるヒマもなく全国を巡回しているわけだな。カタログには巡回先も載ってないし、予算の少ない美術館にとっては渡りに舟ってとこか。でも貴重なコレクションだから、笠間に常陳するよりずっと巡回してほしい。
[11月17日(水) 村田真] |
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絵をかく人々の集い展2
11/9〜20 ギャラリーかれん[神奈川] |
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大倉山にある知的障害者小規模通所授産施設という長い肩書きをもつアートかれんが運営するギャラリーで行われたチャリティ展。中村一美、丸山直文、吉澤美香ら17人が小品を出している。価格はだいたい1万〜10万円。奥のアトリエにはアートかれん通所者による作品が展示され、こちらは1ケタ安い。買うとしたらこっちだな。
[11月17日(水) 村田真] |
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京都市立芸術大学定年退官記念展 宇佐美圭司展 「アテネの学堂」より歩み出す
11/17〜12/11 アートコート・ギャラリー[大阪] |
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アカデミックな絵画表現を乗り越えるためには、むしろそこから出発するべきだということを物語るような作品群。2年前からはじめた一連のシリーズから最新作まで。退官記念って何?という感じに、パワー全開の個展。
[11月17日(水) 原久子] |
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第36回日展
11/2〜24 東京都美術館[東京] |
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造形大の郊外授業の前に、恒例の日展見物(見学じゃない)。日本画も洋画もあいかわらずだ。ここだけいまだ20世紀というか昭和というか、ベルリンの壁崩壊も9.11も知らずに時間が止まったままお花畑が咲き乱れているといった印象。このあいかわらずのマンネリズムが人気の秘訣なんだろうな。今年の総陳列点数2895点。これ、全部見る人っているんだろうか。この物量こそ日展ならではのダイゴミというか粗大ゴミというか。と、憎まれ口たたきながらもけっこう楽しんで見ています。たぶんそうやってツッコミ入れながら楽しんでる人って多いかも。そこで提案。日展を海外に巡回させたらどうだろう。選抜展じゃなくて全作品を。アジアだとマジに受けとめられる恐れがあるけれど、欧米ならきっとバカウケするんじゃないかな。遅れてきたオリエンタリズムで。
[11月18日(木) 村田真] |
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フィレンツェ──芸術都市の誕生展
10/23〜12/19 東京都美術館[東京] |
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かわいい学生たちと待ち合わせてフィレンツェへ。先月、内覧会で見たときにも書いたけど、これは「フィレンツェ」という大河ドラマの予告編。とりわけフィレンツェには建築やフレスコ画など「不動産美術」が多いから、これだけ見たってこの芸術都市の1万分の1しかわかったことにならない。やっぱり実際に訪れるのがいちばんですな。
[11月18日(木) 村田真] |
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横尾忠則──in the bath
10/19〜11/27 SCAIザ・バスハウス[東京] |
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学生を連れてバスハウスへ。横尾さん、銭湯跡のバスハウスだから風呂絵なんでしょうか。あきれるくらいヘタクソなんだけど、アングル、歌麿、ピカソ、古賀春江、キリコ、棟方志功などがあっちこっちに散りばめられて絢爛たる画面。これはスゴイ。もはやウマイとかヘタの地平を突き抜けて向こう側にイッちゃってますね。
[11月18日(木) 村田真] |
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京都造形芸術大学国際藝術研究センター開設記念シンポジウム
11/18 京都造形芸術大学春秋座[京都] |
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国際藝術研究センターは、千住博(センター長)、宮島達男、森村泰昌の3教授によって運営される。すぐれた才能をもつ若手の育成などを目的としたフェロー制度などがある。3教授による「われわれはどこから来たのか、誰なのか、そしてどこへ行くのか」というシンポジウムの前に、今年度のフェローの5作家の紹介と、森村による「何ものかへのレクイエム」というパフォーマンスが行なわれた。
[11月18日(木) 原久子] |
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取手アートプロジェクト2004
11/13〜28 取手市内各所[茨城] |
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あいにくの小雨ながら、今日しか時間がとれないので思いきって取手まで足を伸ばす。取手市内に点在する作品を見てまわる展覧会だ。まずは駅前のインフォメーションセンターでガイドマップをゲット。ショッピングセンター内の展示を見てるうちに雨がやんだので、自転車を借りて出発。自宅のアトリエをロウでおおった平田五郎、ゴミ焼却場跡の建物で竹を焼いて炭をつくる椿昇を見たところでまた降り始めたので、自転車を返して歩いて白山商店街へ。店先に福笑いがあったり、お寺の参道に言葉の露店が出ていたり。なかでも、空家の畳に雑草を発芽させる狩野哲郎のインスタレーションは、エコロジーとサイトスペシフィックと四畳半的貧乏性が結託した絶品。これが本日のベスト。TAPインフォ・カフェに寄ったら、芸大生が残りの作品の場所まで車で案内してくれた。各サイトに張りついてる人たちも、リタイアした元銀行マンとか厚木から来た女子大生とかさまざまだが、無愛想でも出しゃばりでもなくみんな親切。よかれあしかれ作品よりそっちのほうが印象に残る展覧会であった。
[11月19日(金) 村田真] |
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代官山アートフェア2004
11/16〜21 ヒルサイドフォーラム[東京] |
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代官山アートフェアもはや8回目。現代美術から越後妻有の陶芸、さまざまな国の特産品まで玉石混交の様相で「まつり」に突入しつつある。ここは渋谷区猿楽町なので猿楽祭。フォーラムでは北川フラムさんの司会で「まちとアート」をテーマにしたシンポジウムが開かれた。参加者はBankART1929の池田修くん、アサヒビールの加藤種男さん、それにぼく。なぜかみんなBankARTの関係者。
[11月19日(金) 村田真] |
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オージーレポート
11/20 スクラッチ・タイル[横浜] |
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横浜美術館学芸員の天野太郎氏がブリスベン、シドニー、メルボルンの3都市を訪問、オーストラリアの美術の現状を調査へ行った。今回はその報告会。訪問したスペースの活動概要や、調査で気になったアーティストの作品上映など、天野節で語ってくれた。面白い内容だったのに聴講者が少なくて残念!!
[11月20日(土) 原久子] |
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サスティナブル・アートプロジェクト2004 言の問い
11/19〜12/3 旧平櫛田中邸/空き地など[東京] |
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東京芸大助教授の保科豊巳と中村政人、その学生たちが主体となり、外部から藤浩志とコマンドNを招いて、芸大近くの平櫛田中邸や空き地に作品を設置する試み。平櫛邸は明治期に建てられたという木造の歴史的建造物で、それ自体で興味深い。その座敷に、ブルーシートでファンシーなホームレスの家(または子供用ラブホ?)をつくった岩井優が、本日の優。空き地のほうでは、中村政人がセキスイハイムM1を使ってインスタレーションし、そこに何人かが作品を設置しているのだが、ちょっと寒々しい。
[11月23日(火) 村田真] |
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