村田真/原久子 |
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10/22-10/27 |
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映像で見るマレーシア:Malaysia in Moving Images
10/22〜24 remo[大阪] |
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マレーシアのアーティストで知っている名前をあげよ、と言われても、頭に浮かぶのは「?」マーク。日本ではそれくらいマレーシアのことは紹介されていない。日本留学8年の大学院生陳維錚が帰国中に探した若手作家の映像作品、アニメーションを中心に上映。マレー系、中国系、インド系と実は各作家のもつ文化的背景が異なる。それを意識して見るのと、意識しない場合とでは作品の理解のしかたに変化があるかもしれない。児童虐待をテーマにしたアニメーションでは、虐待シーンはまったく出てこないがゆえに、むしろ多くを物語るようなところがあった。
[10月22日(金) 原久子] |
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宇治野宗輝「カーマ・オヴ・サバーバン・ヴィラ」
10/12〜11/13 ミヅマアートギャラリー[東京] |
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ギャラリーに入ると、大砲をこちらに向けた戦車型の風流なホッタテ小屋がデーン。砲身は竹筒、ライトの笠は植木鉢、キャタピラは板張りでそのまま縁側になっていて、スカートがカーテンのように吊るされ、屋根には文庫本が敷かれている。21世紀型「方丈記」の提案か? これで動いたらすごい。
[10月27日(水) 村田真] |
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モノつくりの逆襲
10/16〜11/27 神奈川県民ホールギャラリー[神奈川] |
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開館以来5年ごとに開かれてきた「現代彫刻の歩み」シリーズ。1990年の第3回展を最後にごぶさたしていたが、10数年ぶりに唐突に第4回展が開かれている。内容がまた唐突だ。まず動物や乗物などの食玩・カプセルトイが並んでいるので、なるほどフィギュアを現代彫刻ととらえる試みかと早合点したら、メインギャラリーにはおどろおどろしい具象彫刻が20点近く林立。日本の彫刻を模索した結果、地獄草紙や餓鬼草紙に行きついたという細川宗英なる彫刻家の作品だ。だれだこの人? その隣には西雅秋による輪状の重厚な鉄の彫刻があるのだが、なんとそのなかに等身大(?)の大魔神が鎮座しているではないか! 大魔神といえば佐々木、佐々木といえば横浜、の連想ゲームか。ほかにも薮内佐斗司、太郎千恵蔵、野村和弘、岡崎和郎(これはよかった)があるかと思えば、フィギュアならぬ古典的な人形も並んでいたり、ホログラムもあったり。知ってか知らずか「現代彫刻」の文脈をまったく無視した支離滅裂なこの展覧会、しかしオーソドックスな現代彫刻展よりよっぽど楽しめたことはたしかだ。
[10月27日(水) 村田真] |
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蓮杖&金幣
8/4〜10/31 横浜開港資料館[神奈川] |
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「横浜写真ことはじめ」とのサブタイトルのついた特集展示。蓮杖とは幕末に長崎の上野彦馬とほぼ同時期に横浜で最初の写真館を開いた下岡蓮杖のことで、金幣は明治期の横浜写真の全盛期を代表する日下部金兵衛の商号。ちょうどBankART1929でも横浜写真にちなんだ展示をやっているので、ぜひ見ておきたかったのだ。ちなみにBankART1929のすぐそばには、蓮杖が写真館を開いていたことを示すモニュメントがある。
[10月27日(水) 村田真] |
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横濱写真館
10/26〜11/10 BankART1929[神奈川] |
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そのBankARTでの写真展。いろいろといきさつはあるのだが、やっぱり写真発祥の地としてやっておきたかった企画。まず出品作家は、横浜に縁のある、または横浜を撮った写真家を10人選び、彼らに若手写真家を推薦してもらうという方法で決定。こうして森山大道、宮本隆司、石内都、鈴木理策、佐藤時啓、小山穂太郎、市川美幸ら19人の出品となった。脈絡がないといえばないが、バラエティに富んだ人選ともいえる。もうひとつ特筆すべきは、BankARTのふたつの建物のホールやギャラリーだけでなく、事務室や地下室、回廊、金庫室などふだんは公開してない場所にも展示したこと。これによってこのふたつの歴史的建造物の魅力を再発見してもらおうとの意図もある。さらに「横濱モボ・モガを探せ!」と称して、戦前の横浜写真を発掘するプロジェクトも進行。これはいずれ本にまとめられるだろう。以上、内部からの報告でした。
[10月27日(水) 村田真] |
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