artscapeレビュー

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2009年12月15日号

会期:2009/11/23~2009/12/05

大阪成蹊大学芸術学部 ギャラリースペースB[京都府]

大学在学時に「ナイスガイ」というグループを結成し、テキスタイル、絵画、立体作品など、それぞれの分野で活動する同輩とともに、ユニークな空間を創りあげる展覧会やイベントを行なっていたのが印象的で、その後の活動も気になっていた吉田雷太と石田真也。同大学の卒業生の戸田真人とともに3人展を開催していた。表現の手法はそれぞれ異なる3人。石田と吉田の作品の色彩は強烈なのだが、意外にもスッキリとした印象の戸田の作品が負けることなく、全体に調和のとれたバランスの良い展示空間になっていた。戸田の作品は、以前はただお洒落で洗練されたイメージが強い印象だったが、そこから脱して彼らしいウィットとそのセンスが発揮されている。表現を模索する若い作家たちのリアルな感情や意気込みが伝わってくる空間で清々しい。

2009/11月23日(月)(酒井千穂)

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