2017年07月15日号
次回8月1日更新予定

artscapeレビュー

建築に関するレビュー/プレビュー

《後山山荘》

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[広島県]

鞆の浦の《後山山荘》へ。廃墟化していた藤井厚二の設計による彼の兄の家を、前田圭介が、残されたサンルームを復元しつつ、散らばっていた部材を活用しながら、現代的なテイストを加味した再生住宅である。これは大変なプロジェクトだ。この住宅は繊細な《聴竹居》よりもおおらかなサンルームで、海辺の眺望、風の入り方、庭から聴こえる水の音が心地よい。《後山山荘》は個人所有だが、見学会やイベントを催したり、さまざまな活用を試みており、今後どう残されていくかも興味深い。

2017/06/26(日)(五十嵐太郎)

《とおり町Street Garden》《Peanuts》《森×hako》

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[広島県]

前田圭介の案内で地元で手がけたプロジェクトをまわる。まず、《とおり町Street Garden》へ。商店街をまとめながら、電力会社と粘り強く交渉し、5年をかけて実現したもの。老朽化したアーケードを外し、鉄柱をいかしてステンレスワイヤーを垂らす。こうして商店街が明るい場所に変更した。足元に緑が点在するのも魅力的である。続いて訪れた《Peanuts》は、保育園の奥に増築された乳児保育施設だった。名前のとおり、ピーナツ状の輪郭にガラスをめぐらせるが、水平に走る木製のフレームが日射や視線を遮ったり、棚になったりする。ランドスケープと続く内外が曖昧になった内周部の扱いは、《後山山荘》の新しい縁側空間にも通じる。最後は彼の事務所も入る《森×hako》へ。道路側の看板を兼ねる自転車置き場が植栽に覆われて凄いことになっていた。1階は歯医者が入り、スリット状に中庭を挿入し、多孔的な空間のため、奥の個別診察室も明るい。階段を上って事務所へ。開口のフレームと木々が交互に続く眺めは不思議な奥行き感を出す。

写真:左上=《とおり町Street Garden》 左下2枚=《Peanuts》 右上2枚=《森×hako》 右下=前田事務所

2017/06/26(日)(五十嵐太郎)

村野藤吾の建築─世界平和記念聖堂を起点に

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会期:2017/05/16~2017/07/09

広島市現代美術館[広島県]

(いまならスキャンダルになるであろう)コンペをしたものの結局、審査員が設計してしまった世界平和記念聖堂のドキュメントが面白い。村野のファサード案もいろいろダメ出しされていたのか。後半は、目黒などでも開催した模型展示だった。

2017/06/24(金)(五十嵐太郎)

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《広島平和記念資料館》

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[広島県]

本館は改修工事中だが、東館は展示がリニューアルされている。パノラマ的な風景写真、原爆投下の前後やその瞬間を表現する円形の都市模型へのプロジェクション、インタラクティブな映像・情報検索のシステムなど。悪くないけど、すごく良いわけでない。文字が多すぎるかな。

2017/06/24(金)(五十嵐太郎)

《おりづるタワー》

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[広島県]

三分一博志が関わった《おりづるタワー》へ。古いビルのリノベーションで、丘を登って世界遺産のエリアを見下ろす展望台、スロープ+滑り台+階段などの空間体験がユニーク。前者は屋外だけど、天井が張り出すことで通常と異なる場に。後者はぐるぐる歩いて降りるのが楽しい(滑る子どもや大人も多い)。

2017/06/24(金)(五十嵐太郎)

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