2017年10月15日号
次回11月1日更新予定

artscapeレビュー

書籍・Webサイトに関するレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス│2017年10月

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展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

日高理恵子作品集


著者:日高理恵子、小林康夫、蔵屋美香、森啓輔
発行:ヴァンジ彫刻庭園美術館
発行日:2017年10月5日
定価:4,200円(税別)
サイズ:297×210mm、232ページ

本書は、展覧会「日高理恵子 空と樹と」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡、2017年4月22日–11月30日)の関連書籍として刊行される日高理恵子の初作品集です。
日高理恵子は、1980年代前半より約35年にわたり、辛夷、山桜、百日紅、木蓮などさまざまな樹をモチーフに、絵画について真摯に問い、独自の表現を探求してきた画家です。武蔵野美術大学で日本画を学んだ日高は、日本画の画材を使用しながらも伝統的な様式に捉われず、新たな絵画表現を切り開いてきました。野外での鉛筆によるドローイングと、その硬質な表現を日本画の画材を用いてスケールアップした絵画の画面には、無数の幹や枝、葉、花芽が隅々まで細緻に描かれています。また、モノクロームの絵画は、岩絵具が何層も重ねられることで、細かな粒子が呼吸をするように、繊細で豊かな色調を帯びています。
本書は、一貫して樹を描きながらも多様な変遷をみせてきた、約35年におよぶ画業を網羅した初の作品集となります。2017年に開催されたヴァンジ彫刻庭園美術館での個展を冒頭に、70年代後半に作家が惹かれ、模写した過去の画家たちの習作や素描、水平の視点で描かれた樹々、そしてその後展開していく「樹を見上げて」、「樹の空間から」、「空との距離」の3つのシリーズを含む、約100点の作品図版を収録しています。また、作家が過去に発表してきた文章やインタビュー、寄稿者らによる多彩な論考を収め、止まることなく続けられてきた作品制作の全容を、俯瞰することができる構成となっています。

実況・近代建築史講義


著者:中谷礼仁
発行:LIXIL出版
発行日:2017年10月15日
定価:1,800円(税別)
サイズ:A4判、208ページ

建築史家・中谷礼仁による、早稲田大学の講義をまるっと収録。
生徒との授業でのやりとりを織り交ぜながら、臨場感あふれる授業風景を再現。
ブルネレスキから藤森照信まで、近代500年の建築史を全12回で駆け抜ける。


安藤忠雄展─挑戦─


著者:安藤忠雄、浅田彰、鈴木博之
発行:安藤忠雄建築展実行委員会
発行日:2017年9月15日
定価:1,834円(税別)
サイズ:B5版変、320ページ

稀代の建築家、安藤忠雄の半世紀に及ぶ挑戦の軌跡、未来への展望を紹介する「安藤忠雄展─挑戦─」の展覧会図録。展覧会場の6つのセクション・テーマに応じた構成で、70を超える代表作品を紹介。ANDO建築の魅力をコンパクトに伝える、特別編集のオリジナルです。


芸術の不可能性──瀧口修造 中井正一 岡本太郎 針生一郎 中平卓馬


著者:高島直之
発行:武蔵野美術大学出版局
発行日:2017年9月28日
定価:2,400円(税別)
サイズ:四六判、192ページ

前衛芸術が生まれた19世紀末から20世紀初頭は動乱、革命、戦火の時代だった。1907年のキュビスムのセンセーション、1909年の未来派宣言、1916年チューリヒ・ダダを嚆矢とする世界的なダダ・ムーブメント、1924年ブルトンによるシュルレアリスム宣言。1930年瀧口がブルトンの『超現実主義と絵画』を訳出して以来の、中井、針生、岡本、中平へと続く前衛芸術受容の日本的困難と屈折を、社会的事象とともに論じる。


内田祥哉 窓と建築ゼミナール


著者:内田祥哉
編集:門脇耕三、藤原徹平、戸田穣、窓研究所
発行:鹿島出版会
発行日:2017年10月5日
価格:2,800円(税別)
サイズ:B5変判、204ページ

建築家にして建築構法学の創始者が説く開口部論の極意。設計の真髄を「窓」から語り尽くす非公開講座の全記録、ついに完成。聴講者との総括座談会と、門脇耕三、藤原徹平、戸田穣による書き下ろし内田祥哉論3篇を加え集成。


新しい分かり方


著者:佐藤雅彦
発行:中央公論新社
発行日:2017年9月21日
価格:1,900円(税別)
サイズ:A5変判、268ページ

「分かる」って、こんなに気持ちいいことなのか。「伝える」には、こんな方法もあったのか。「ピタゴラスイッチ」生みの親が、世の中の見方が変わる「分かる」「伝える」を提案します。

2017/10/13(金)(artscape編集部)

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粱丞佑『人』

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発行所:ZEN FOTO GALLERY

発行日:2017/07/20

歌舞伎町を舞台にした写真集『新宿迷子』(ZEN FOTO GALLERY、2016)で第36回土門拳賞を受賞した韓国出身の粱丞佑(ヤン・スンウー)の「受賞第一作」の新刊写真集である。とはいえ、この『人』のシリーズは2002年から撮り続けられているものなので、本来は『新宿迷子』の前に刊行されるべきだったかもしれない。
写真の舞台になっているのは「横浜中華街から10分ほど歩いた所」にある横浜市寿町。いうまでもなく、東京の山谷や大阪の釜ヶ崎と並び称される「ドヤ街」である。これまでも、何人かの写真家たちがこの街を撮影してきたのだが、粱の撮影の姿勢は根本的に違っているのではないかと思う。彼は寿町を訪れて「撮りたいと強く思い」、街に通い詰めるようになるのだが、しばらくは「ただ見ていた」のだという。道に座り込んで住人たちと酒を酌み交わし、少しずつ顔なじみになると、やっと3カ月後にひとりの男が「お前は何をやっている人間なんだ」と聞いてきた。粱は「写真しています」と答え、そこからようやく撮影が始まった。
このような撮り方、撮られ方で成立した写真が、普通の「ドキュメンタリー」や「フォト・ジャーナリズム」の範疇におさまるものになるわけがない。そこから見えてくるのは、人と人というよりは、むしろ動物同士が匂いを嗅ぎ合い、互いに触れあい、ときには牙を剥き出しにして噛み合っているような関係のあり方である。モノクロームのスナップ写真は、むしろ古典的といえそうな風格を備えているが、そこには時代や国を超越した「どこでもない場所」の感触が見事に捉えられている。だが2017年現在、寿町も少しずつ「以前の姿は消え、高齢化が進み、街の『境界』は曖昧になり他の街となじみつつある」のだという。いまやこれらの写真は、失われつつある記憶のデータベースとしての意味も持ち始めているということだろう。

2017/09/27(水)(飯沢耕太郎)

カタログ&ブックス|2017年9月

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展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

芸術公社アニュアル 2016-2017


発行:特定非営利活動法人芸術公社
発行日:2017年7月31日
サイズ:A5判、55ページ

芸術公社の立ち上げから丸2年。2016年4月から2017年3月末までの1年間、芸術公社が日本、アジア各地で行なった作品創作、ワークショップ、教育プログラム、リサーチなど多岐にわたる活動を総括した報告書。

芸術公社ウェブサイトよりPDF版を無料でダウンロード可
サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで


企画・編集:佐々木瞳、湯原公浩、水野良美、関口秀紀
アートディレクション:尾原史和(SOUP DESIGN)
デザイン:高室湧人、加納大輔(SOUP DESIGN)
発行:国立新美術館、森美術館、国際交流基金アジアセンター
制作:平凡社
発行日:2017年8月10日
価格:3,600円(税別)
サイズ:A4変判、328ページ

ASEAN(東南アジア諸国連合)設立50周年を記念して国立新美術館、森美術館、国際交流基金アジアセンターが共同主催する国内過去最大規模の東南アジア現代美術展の展覧会図録。

都市は人なり──「Sukurappu ando Birudoプロジェクト」全記録


著者:Chim↑Pom
発行:LIXIL出版
ブックデザイン:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
発行日:2017年8月20日
定価:2,800円(税別)
サイズ:20×22cm、228ページ

本書は、歌舞伎町の取り壊し直前の振興組合ビルで行われた展覧会+イベント「また明日も観てくれるかな?」から、高円寺のキタコレビルの地下に歌舞伎町のビルの瓦礫を埋め、建築家・周防貴之との協働により、そのうえに道(公共圏)を通すまでの一連の活動「Sukurappu ando Birudoプロジェクト」の全記録である。都市を舞台に活動してきたChim↑Pomが、その活動によって都市の姿を更新していく過程を、膨大な記録写真と関係者の証言で克明に写し取る。しかしこのプロジェクトは本書で完結していない。その最終形は、東京の再開発にゆだねられているのである。


建築学生ワークショップ比叡山 2017


制作・編集:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
発行:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
発行日:2017年8月30日
定価:1,852円(税別)
サイズ:A4判、80ページ

全国の大学生を中心とした、地域滞在型建築ワークショップの全記録。2017年度の開催地は、比叡山。全国から集まった50名の大学生が、国内外で活躍中の講師の指導のもと、ちいさな建築作品を具現化させる。各作品のコンセプトから総評までを、豊富な図版とともに収録したドキュメントブック。


「Robert Frank: Books and Films, 1947-2017」展カタログ


構成:ゲルハルト・シュタイデル、ナディーン・レーゼ、林寿美
デザイン、編集:株式会社神戸新聞総合印刷
発行:「Robert Frank: Books and Films, 1947-2017」展実行委員会
発行日:2017年9月2日
サイズ:40 x 54.5cm、12ページ

9月22日(金)までデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で開催中の同展のカタログ。開催各地で発行されている新聞形式のカタログの翻訳版も好評を得ている。


ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化


著者:長谷正人
発行:東京大学出版会
発行日:2017年9月12日
定価:3,500円(税別)
サイズ:四六判、288ページ

写真やジオラマ、映画、テレビなどといった複製技術による映像文化が切り開く「自由な活動の空間」の可能性を、高踏的なモダニズムではなく、ヴァナキュラー・モダニズム──日常生活の身体感覚に根差した──の視点から探究する、横断的映像文化論の試み。


織物以前 タパとフェルト


アートディレクション:祖父江慎
発行:LIXIL 出版
発行日:2017年9月15日
定価:1,800円(税別)
サイズ:A4変判、76ページ

本書では、貴重な古写真から原初の布の風景を巻頭グラビアに、タパ研究の第一人者、福本繁樹氏による南太平洋のタパ紀行と東西アジアでフィールド調査を行った長野五郎氏によるフェルト紀行を図版展開。布の技術の広がりや機への発展なども考察しながら、装飾や衣文化の原点に立ち返る。


2017/09/14(木)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス|2017年8月

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展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

MA VIE A PARIS「私のパリ生活」


著者:ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット、イヴァン・ペリコリ、ヴィクトール・ルイ
発行:丸善出版
発行日:2017年6月
定価:8,000円(税別)
サイズ:18.2×13.4cm、392ページ

イヴァン・ペリコリ氏とブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット氏が、パリのお薦めの場所を紹介するガイドブックです。鍼灸師や水道管工事、歯医者といった日常生活に役立つ実用的な場所から、レストランやカフェ、ホテルといった観光客も知りたい場所まで、300箇所以上が収められています。アスティエ・ド・ヴィラット独自のセンスで切り取ったパリの日常が垣間見える内容となっています。 背表紙部分以外の本の裁断面全てに金箔が施された“三方金”仕様となっており、フランス語原書同様の活版工法にて印刷されています。 アスティエ・ド・ヴィラットは日本でも人気の高い陶器ブランドで、両氏が1996年に創業しました。2015年にパリ唯一の活版印刷工房を手に入れ、2016年1月に出版社「エディション アスティエ・ド・ヴィラット」を設立しました。最初の出版物として、本書のフランス語版を活版印刷で発行いたしました。



音楽と建築


著者:ヤニス・クセナキス
翻訳:高橋悠治
発行:河出書房新社
発行日:2017年7月26日
定価:2,800円(税別)
サイズ:四六判、184ページ

伝説の名著、ついに新訳で復活。高度な数学的知識を用いて論じられる音楽と建築のテクノロジカルな創造的関係性──コンピュータを用いた現代の表現、そのすべての始原がここに。



図鑑 デザイン全史


監修:柏木博
翻訳:橋本優子、井上雅人、天内大樹
発行:東京書籍
発行日:2017年7月5日
定価:5,800円(税別)
サイズ:30.4×25.8cm、400ページ

決定的図鑑─19世紀から21世紀まで、デザインの流れを一望する初めてのヴィジュアル大図鑑。編年的な構成―アーツ・アンド・クラフツ運動から、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、モダニズム、ミッドセンチュリー・モダン、文化革命、ポストモダン、そして現在まで、時代や動向ごとにデザイナーと作品を紹介。ジャンルを網羅―グラフィック、タイポグラフィ、食品、ジュエリー、家具、照明器具、自動車、建築などなど、幅広いデザインのジャンルを豊富な作品写真で丁寧に解説。進化─自転車の進化、カメラの進化、電話機の進化、ギターの進化など、個別のジャンルの変遷が一目でわかる特設ページも多数収録。

[書籍紹介より]



洋裁文化と日本のファッション


著者:井上雅人
発行:青弓社
発行日:2017年6月
サイズ:A5判、272ページ

ファッション史や大衆史からこぼれ落ちる洋裁文化の実態を、デザイナー、ミシン、洋裁学校、スタイルブック、ファッションショーなどの事例から立体的に描き出す。そして戦後の洋裁文化を、「民主化の実践」「消費社会の促進」という視点から再評価する。




フラッター・エコー 音の中に生きる


著者:デイヴィッド・トゥープ
発行:DU BOOKS
発行日:2017年6月
定価:3,000円(税込)
サイズ:四六判、320ページ

ブライアン・イーノらとともにアンビエント・ミュージックのシーンを作りあげ、ヒップホップ、テクノなどの発展にも貢献した、英国のミュージシャン/音楽評論家、デイヴィッド・トゥープが、自身のキャリア、自身の作品、音楽のパートナーについて振り返る、決定的な一冊。トゥープの広範囲にわたる活動記録の集大成であると同時に、英国における、現代音楽〜フリージャズ~テクノ/アンビエントの地下水脈を辿る年代記でもある。




ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見


著者:鈴木一誌
発行:誠文堂新光社
発行日:2017年7月1日
定価:2,500円(税別)
サイズ:四六判、376ページ

生活者そして知識人としてのデザイナー12年間のクロニクル。
長年にわたりブックデザイナーとして活動し、デザイン、写真、映像についての批評でも知られる著者が、2005年から2016年までの12年間にわたって日常や社会の諸相に巡らせた思索の軌跡。『at』『atプラス』『市民の意見』『十勝毎日新聞』という三つの媒体に寄稿した連載エッセイと読書アンケートを中心に収録する。経済や情報のグローバル化を背景に、人々の価値観や公共性の枠組みが大きく変容していった時期に書かれたこれらのエッセイは、出版にかかわるデザイナーならではの同時代批評であり、デザインについて語らないデザイン論でもある。市場経済のデザイン言語から離れ、私たちの足下から立ち上がる思考の地平。



2017/07/31(月)(artscape編集部)

カタログ&ブックス|2017年7月

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展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

Drawing Tube vol.01 Archive


著者:華雪、鈴木ヒラク、髙橋憲人
翻訳:金井哲夫
発行:Drawing Tube
発行日:2017年7月14日
定価:2,500円(税別)
サイズ:27.2cm×40.6cm、80ページ

2016年9月に“山形ビエンナーレ”にて行われた、ドローイングの領域を拡張し続けるアーティスト 鈴木ヒラクと、日本を代表する全身詩 人 吉増剛造のセッション、あるいは交信の記録。神宮巨樹による記録写真に加え、気鋭の書家 華雪によるテキスト「ことばがうまれる間 際」、サウンドスケープ研究者の髙橋憲人と鈴木ヒラクの電話対談をバイリンガルで収録。 ドローイングの実験室“Drawing Tube”による初の出版物。


建築の条件──「建築」なきあとの建築


著者:坂牛卓
発行:LIXIL出版
発行日:2017年6月
定価:2,300円(税別)
サイズ:A5判、288ページ

建築はいつの時代も「建築家」と「クライアント」と「社会」の関係のうえに成り立ちますが、21世紀の建築は特に「社会」の比重が大きいと言われます。建築は社会がつくる。
建築は、応答せざるをえない他者からの直接的な要求だけではなく、間接的あるいは無意識的なレベルの条件に規定されていると坂牛は考え、現在に至る歴史を、人間に内在する問題系──「男女性」「視覚性」「主体性」「倫理性」──と、人間に外在する問題系──「消費性」「階級性」「グローバリゼーション」「アート」「ソーシャル」──から成る9つのテーマについて分析的に思考します。
また、社会的枠組み(ハビトゥス)をどのように「違反」して次の建築を生み出すか、建築家・坂本一成氏との対談も収録しています。


ISOTYPE[アイソタイプ]


著者:オットー・ノイラート
監訳:永原康史
発行:ビー・エヌ・エヌ新社
発行日:2017年6月23日
定価:3,200円(税別)
サイズ:四六判、320ページ

事象と意味をつなぐ視覚化(=絵文字化)のシステム、ISOTYPE[アイソタイプ]。開発者であるオットー・ノイラートの多面的な活動とともに、あらゆる分野におけるビジュアル・コミュニケーションの発展に影響を与え、インフォグラフィックスのはしりとしてデザイン史に名を残すも、その志を著した出版物がこれまで邦訳されることはなかった。大戦の狭間、移民やナショナリズムを背景とし、国際化社会に向けた絵による教育・掲示の体系化と普及に勤しんだノイラート。彼が夢見た、国家を超える〈普遍的〉世界において、“個人のために”科学が、デザインが、果たすべき役割とは何であったのか。80年の時を経て、今なお問われているグローバリズムの課題、取り組まれているユニバーサルなコミュニケーションツールに通じる、その基礎的で壮大な取り組みに光を当てる。


All about Saul Leiter ソール・ライターのすべて


著者:ソール・ライター
発行:青幻舎
発行日:2017年5月16日
定価:2,500円(税別)
サイズ:A5判、312ページ

映画「急がない人生で見つけた13のこと」で話題を呼んだソール・ライター。我々日本人を引きつけてやまない、人生観、情緒的表現、浮世絵の影響を感じされる構図、色彩など、その深遠なる魅力の謎に迫る。初期のストリートフォトから広告写真、プライベートヌード、ペインティングなど約200点とともに、アトリエ写真、愛用品などの資料も収録。


T_ADS TEXTS 02 もがく建築家、理論を考える


著者:東京大学建築学専攻 Advanced Design Studies
発行:東京大学出版会
発行日:2017年6月
定価:1,500円(税別)
サイズ:新書判、304ページ

ふたつの東京オリンピックのはざまで、時代の大きなうねりのなか形作られた現代日本建築の多様性を「理論」「技術」「都市」「人間」という四相から見直すシリーズの第1弾、「理論編」。日本を代表する建築家自身による作品解説とインタビューによる現代日本建築入門。

2017/07/14(金)(artscape編集部)

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