辻村慶人の記事




こんにちは。辻村です。



僕の任期は昨日で切れたのですが、最後ぐらいは何か書いておいた方がいいかと思い、慌てて書いてます。やりたいことの完成型を見る前に終ってしまうようで、非常に残念な、情けない気分いっぱいです。

毎日本屋に通うのが唯一の僕の日課なんですが、誰に頼まれたわけでもなく、ただ好きで本屋を巡り、勝手に雑誌を買っているので、それを説明したり、意見を述べたりするのは、予想以上に難しい行為でした。さらにブログというのにも不慣れなため、なかなか思うようにはいきません。

なんだか英語の雑誌に関するポストが多かったですが、日本の雑誌も買うし立ち読みもたくさんします。ただ、何かを言えるほど面白い雑誌が日本語ではあまりないのが現状です。
日本で制作される雑誌は、圧倒的な情報で読者を消費に向かわせること関して、世界一の技術を持っていると思いますが、国民性なのか時代なのか、あらゆるジャンルでジャーナリズムというものが成り立っていない気がします。

その点、やっぱりアメリカの雑誌とか、書いてる人の視点がはっきりしてて、話題も豊富で面白いと思います。メジャーな雑誌なら、ほとんどインターネット上で無料で読むことができるし、専門誌じゃなければ大学受験ぐらいの英語で読めるでしょう。googleの翻訳とか使ってもいいかもしれません。



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というわけで、最後の紹介もアメリカの記事。TIMEの10月5日号。
「NOTOWN」と題して、かつてモータウンと呼ばれアメリカ第4の都市だったデトロイト(現在は11位)の凋落とこれからを特集しています。TIME.COMでは全文読めないようなので、さわりだけでもこちらで。
www.time.com/time/interactive/0,31813,1925735,00.html

僕は雑誌を買い、全文読みました。アメリカの中では行ってみたい都市の上位にくる街ですが(音楽が好きな人なら、その意味はわかるでしょう)、行ったことありません。Northwest航空を使うと、よくデトロイトで足止めを喰らいますが、飛行機の窓から街を眺めるだけで、空港から出たことはありません。読後、やっぱり行ってみたいという思いは変わりませんでした。

So Many Magazines, So Little Time 12




最後に、唐突ですが、僕が最近気に入って聞いている音楽の紹介を。ここのブログに携わっていた3ヵ月間、ずっと聞いていた作品です。
坂本龍一の『beauty』というアルバム。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ビューティ


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これは、1989年、坂本龍一の国外デビューを飾ったアルバムで、発売時、僕はまだ中学生ぐらいだったと思うんですが、当時からまったく好きではありませんでした。と言うよりも、hateしていました。
理由はいくつかあるんですが、もっとも最大の理由は、沖縄民謡などの民族音楽をあまりにも安直に使っているような気がしたことです。実際に、沖縄だけでなく、オリエンタルなの感触の素材がそこかしこに散りばめられています。現代音楽や電子音楽のフィールドにいた人間が、海外でうけるために、それらエスニックな音楽を単に利用したようにしか感じられなかったのです。少年だった僕に、とても大きな失望と怒りを与えてくれた、記念すべきアルバムでした。

それがどうしてか、今ごろなって好きになり、毎日のように聞いています。ほんとに美しい作品だと思います。
その考え方の変化の過程は、なかなか一言では言い表せませんが、たぶん僕が大人になったということだと思います。そして、アートという手段を使って、より多くの人に自分を届けようとする行為が、どれほどのものなのかということを、少しは理解できるようになったからだと思います。それが嬉しくて、毎日聞いているだけなのかもしれません。

ナイーブな世界の中に閉じこもることを正当化する人たちは多いですが、そこからは何も産み出さないよ、と囁いているのだと勝手に妄想しながら、このアルバムを聞いています。
たとえ自分のエゴのためにある種の音楽を利用していたとしても、もはや僕は怒りを覚えることはないでしょう。自分がどこから来たのかということを嫌になるほど考えさせられ、それを赤の他人に説き続けることは、想像するだけでも骨の折れる作業です。セールス的には失敗でしたが、坂本龍一は一流の腕を使ってそれをやってのけたのだと思います。

この作品が美しいとすれば、それは坂本龍一のエゴが美しかったからでしょうね。大人になった僕は、そういうエゴを持った人が大好きです。もし本人に会うことがあれば、僕はこの「Beauty」について、じっくり話を聞いてみたい気がします。


アルバムの中の1曲、「ちんさぐの花」。

ではではまたどこかで。Zayonara。

辻村慶人




こんにちは、オードリーです。
これが私の最後の投稿です。今日はパリの本屋さん。





IMG_7131.JPGLa Hune
Librairie
170, boulevard Saint-Germain
75006 Paris
France


Tel: +33(0)1 . 45488099
Fax: +33(0)1 . 45444987

www.lahune.fr
lahune.librairie@wanadoo.fr

Horaires d'ouverture: 営業時間
Mon-Fri 10-23:40, Sun 11-20


  La Hune is a bookstore located between Cafe de Flore and Les Deux magots in Saint Germain, it was built in 1949, Max Ernst, Henri Michaux, Andre Breton, Jean Paul Sartre.. were  regular customers.
La hune offers an edgy selection of books on architecture. litterature, poetry, design, art, philosophy, and organizes very often books  sings events.   It's very common to meet authors while there, especially at night, La hune closes at 23.40 pm on week ends and it opens on Sunday ( yes! even in Paris!)
 The most remarkable aspect of this store is the staff, who knows well the books, and have good advice to give.

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La Huneは、サンジェルマンのカフェドフロールとレドゥマゴの間に挟まれたところにある書店です。1949年に建てられ、マックス・エルンストやアンドレ・ブルトン、ジャン・ポール・サルトル、、、、などなどが常連客として通っていました。

La Huneには、建築から文学、詩、デザイン、アート、哲学などの分野から、先鋭的な本のセレクションが並びます。さらに、著者サイン会なども頻繁に開催されていて、著者と面会できることがわりと日常的にあります。とりわけ夜、週末のLa Huneは、23:40まで開いているし、日曜日も営業しています(ここはパリなのに!)

特筆すべきはお店の店員で、本のことをよく知っているし、的確なアドヴァイスをうけることができますよ。

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こんにちは。オードリーです。
今日は、パリで開催中、マックス・エルンストの展覧会の紹介です。


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初めてアートの本を買ったのは、私が中学生のころで、それはマックス・エルンストについての本でした。そして今、彼の作り出すイメージが、私の物の見方にものすごく影響を与えているということに気がつきました。
9月13日まで、パリ、オルセー美術館ではマックス・エルンストのコラージュ作品のいくつかを見ることができます。「Une Semaine de Bonte(慈善週間)」と題された展覧会には、オリジナルのコラージュ作が184作品集められています。

The first art book I bought back in junior high, was one about Max Ersnt, I realize now that his imagery really influenced my perception of things.
Till September 13th, Orsay Museum shows some of his collage works. 'Une Semaine de Bonte' (A week of kindness) gathers 184 original collages.


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エルンストは、かつてそれぞれに曜日の名前を付けたコラージュの本を5冊作りました。当初の彼のアイデアは、創世記(神は1週間で世界を創造した)と関係づけることでしたが、1934年に4冊を発行し終えたものの、たいして成功とは言えず、そこで彼は既に出版した4冊に1冊を加えてセットとしました。そしてその5冊のセットは、とても良くデザインされたブックレットになりました。

Ernst made 5 books of collages, named after the days of the week, his first idea was to relate them to the genesis ( God built the world in a week). But after he published 4 of them in 1934, the success wasn't there, and he decided to publish them in a very nice designed set of 5 booklets.


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エルンストは、これらのコラージュを1933年のイタリアに滞在中に制作します。そして第一次世界大戦に参戦した後、当時の多くの男性と同じように、戦争の恐怖を目の当たりにし、戦争が終わるとまた社会へ復帰して、そこで自分の居場所を獲得しなければいけませんでした。エルンストの場合は、大量の暴力を表現することで当時の社会を描写します。コラージュのテーマは、拷問から火事、洪水、セックスにまで及びます。

Ernst made these collages while in Italy in 1933, after he took part in the first World war, like many men he had to experiment the horror of the war, then  when it ended he had to get back in the society and find a place in it. Ernst does the portrait of this society, with a lot of violence. The theme of the collages, go from torture, to fire, flood, sex...


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彼は自分の作品に絵本や暗黒小説を使いました。作業の緻密さゆえに、どこが切り貼り部分なのかわからないほどです。またモノクロであることが、いっそう、それをわからなくしています。
モンスターが繰り広げる、ロココ調のサロンでのSMセックスパーティ。。。この展覧会を見ている間、私はファッションデザイナー、高橋盾(Undercover)のことを考えずにはいられませんでした。彼のコラージュへの愛、そして彼の作り出すドールのことを。
展覧会はまもなく終焉を迎えますが、フランス文化ラジオのポッドキャストを聞くことができます。展覧会のキュレーターでありジャーナリストであるWerner Spiesさんの案内です(フランス語!)。

He used some illustrated books for the collages and he technically did such a so precise work that it's difficult to see where he cut and pasted. The monochrome of the images helps the trick.
Monsters are having SM sex parties in rococo salons.. I couldn't help thinking of Jun Takahashi while seeing the exhibition, his love for the collage and the dolls he makes.
This exhibition is about to finish but you can listen to podcast, a visit of  Werner Spies,  the curator  and a journalist on radio France Culture ( in French!)




こんにちは、オードリーです。
今回は、パリの13区で見つけた地球儀(球体)の話です。


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ヴェニスの地図製作者であったヴィンチェンツォ・コロネッリは、Le Roi Soleil(太陽の王様)として知られる、フランスの王、ルイ14世よりふたつの球体の制作依頼を受けました。

ヴィンチェンツォは、2年の歳月を費やし、それぞれの重量2トン、直径387センチの2つの球体を完成させたのです。ひとつは宇宙を表現していて、美しい動物の形をした星座を見せてくれます。



Coronelli_Portrait_2.JPGVincenzo Coronelli (1650 - 1718)



そして、もうひとつは地球を表しています。これは歴史的にも、また地理的にも興味をかき立てられるものです。カリフォルニアは島であり、日本は存在せずに、オーストラリアの境界は、はっきりしないところがいくつかあります。この地球儀は、ルイ14世の権力を誇示するためであり、フランスの植民地や大陸発見を示すために作られました。なので、中立というわけにはいきませんが。。。


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それでも、この2つの球体の美しさは信じられないほどで、驚くべき仕事です。木の骨組みをキャンバスが覆っていて、ペインティングは緻密で強烈で、丸い表面を見ていると目をどこで止めていいのかわからなくなります。

この2つの球体は、サイズの大きさのためあまり世間の目に触れることはありませんでしたが、あの美しいフランス国立図書館(フランソワ・ミッテラン図書館)で現在公開されています。
もしパリにお越しの際は、お出かけください。目にする機会は、めったにないでしょうから。


BNF.jpgBNF ( Library Francois Mitterand)/フランス国立図書館(フランソワ・ミッテラン図書館)


 Vincenzo Coronelli a Venetian  cartographer was asked to build these two globes for French king Louis XIV, Le Roi Soleil.
 It took him 2 years to build the pair, each of them weights 2 tons and  have a diameter of 387 cm. One represents the cosmos showing some fantastic animals shaped constellation.

 And the other shows the earth, the piece is historically and geographically interesting, California is an island, Japan doesn't exist, Australia has some blurred limits, the globe had for mission  to show the power of Louis XIV, the French discoveries, colonies... not neutral.

 But it's aesthetically that the globes are unbelievable, an amazing work, they made of a wooden structure covered by a canvas. The paintings are precise and intense, eyes don't know where to stop while looking at the round surface.


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 Due to their size, the globes didn't appear  that much since their making, but  they are now showed in the beautiful BNF ( Library Francois Mitterand).

 If you're in Paris, go see them, we might have never seen something like that.






少し前に買った2冊の雑誌に、アメリカの産婦人科医、ジョージ・ティラー医師の殺害事件に関する長い記事が出ていた。
ひとつはNewsweek8月23&31日号、もう1冊はEsquireの9月号。それぞれ6ページと11ページ(!)。

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当時のニュースがこれ。
www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2607491/4214838


僕はこの事件を知らなかったけれど、今さらながら、どちらの記事もとても興味深く読んだ。
Newsweekの方は、ジョージ・ティラーのクリニックでも働いていたリロイ・カーハート医師、そしてEsquireは、ティラーの長年の友人だったウォーレン・ハーン医師。2人とも後期中絶を扱う医師で、記事は彼らの置かれた状況を丁寧に取材していて興味深かった。(Esquireのタイトル「The Last Abortion Doctor」というのは間違いでは?カーハート医師含め、まだ何人か後期中絶を施す医師はいるらしいんで)

彼らのことをヒーローと考える女性がいる反面、プロライフ派からの脅迫、暴力は日常茶飯事で、ライフルを横に眠る日々、家族との外食もろくにできない上に、医師の間でも彼らはひどく蔑まされた存在だという。「これはもはや論争ではなくテロだ」とハーン医師は憤る。


遠く離れた安全な日本から、宗教観も違う人々のことを、バカだとか気狂いだとか避難することも、また医師たちをヒーローだと賞賛することも簡単だけど、それではちょっとしたドラマにしかならない。

ケーブルネットワークで最高視聴率を誇るニュース番組、ザ・オライリー・ファクターでの、ビル・オライリーと、作家ジョアン・ウォルシュとの対決。



www.salon.com/opinion/walsh/politics/2009/06/12/oreilly_walsh/?source=newsletter





こんにちは、オードリーです。
またまたバルセロナです。



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バルセロナは建築的に豊かな街ですが、私の好きな場所のひとつに、1929年のバルセロナ万国博覧会のためにミース・ファン・デル・ローエの設計により建 てられた、ドイツ館バルセロナパヴィリオンがあります。博覧会の翌年に取り壊され、83年にまた再建されています。ミースは大理石やトラバーチン、石や水 を素材として使いましたが、私にとってもっとも印象的なのは、そのラインです。

mies.JPG入場するともらえるパンフレット。


Barcelona is a town very rich in architecture, one of my favourite place is the German Pavilion built by Mies Van Der Rohe for the International Exposition in Barcelona in 1929, destroyed the year after and rebuilt in 1983. He used materials such as marble,travertine, stones and water, but the most impressive thing of the building are for me the lines.


en.wikipedia.org/wiki/Barcelona_Pavilion

ではでは、また。


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自分の生まれた国のことを好きになれないなら、好きになる必要はないし、社会に馴染めないなら、無理に合わせる必要もないと思う。

最新のThe Wireに、音楽家、恩田晃についての素晴らしい記事が6ページに渡り掲載されていて、彼の音楽がどこから来たのか、なぜ美しいのか、その果てしない質問の答えのいくつかが、この記事の中で読めたように思う。

韓国人の父親のもと、奈良で生まれた恩田晃は、幼少時代を近所の部落の少年たちと過ごす。親も、彼らと遊ぶことを止めなかったし、恩田さん本人も彼らとはよく気が合ったという。

ただ、日本の社会とは一向にそりが合わなかった。幼稚園で昼寝を強制されたことに反発し4日で辞めて以降、保守的で厳格な日本の教育機関が、彼にはどれほど退屈で意味がなかったか。校内唯一の長髪、5年間一言も口を聞かずに過ごした学校での日々が、詳細に描かれていて興味深かった。

11歳になったとき、恩田さんは韓国人名で書かれた父親の日記を発見する。日本で外国人として過ごした若かりし父親の日々は、彼に、自分もこの国ではよそ者なんだという事実を発見させる。ならば、この国のルールに従う義務はないという自覚が11歳の恩田少年に芽生える。

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理由は何であれ、社会に馴染めない人はいつもいるもので、社会が悪いのか、それとも自分が悪いのか、いくら考えても答えがない場合は、まさに恩田さんがやったように、さっさと自分に合った国や社会を見つけて引っ越してしまうというのはどうだろう?まして、ミュージシャンやアーティストである場合、自分のことを必要としてくれる社会を探すことは、大切な仕事のひとつかもしれない。いや、ミュージシャンやアーティストでなくても、自分を必要としてくれる社会を見つけることはわりと大切なことのような気がする。恩田さんが言うように、世界には日本という国しかないわけではないのだから。


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また、逆に、同じ気持ちを抱いてこの国へ入って来ようとする人たちがいることも不思議ではないし、彼らの進路を、僕たちはけっしてふさいではいけない。

いつの日か、人種や言語や出生地に縛られることなく、思想によって地域が形成される時代はくるだろうか?

機会があれば、ぜひ恩田さんの音楽を!カセットテープをテーブルにいっぱい並べて行われるライブも、とても美しいので、ぜひ!


So Many Magazines, So Little Time 9




こんにちは、Audreyです。
今回は、スウェーデンのCreators Innです。


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 もし、あなたがクリエイターで、スウェーデンで何かのプロジェクトを手がける機会があるなら、ぜひともクリエイターズ・インをチェックしてみるべきです。Next Century Modernのヤスパー・ラーソンによって考案されたクリエイターズ・インのコンセプトはシンプルで、ヨッテボリ、またはストックホルムに滞在するクリエイターが自由に使えるスペースを提供するということです。

 If you're a creator and you got an opportunity of some creative project in Sweden, you should check about Creators Inn, the concept created by Jesper Larson from  Next Century Modern, is simple a free place to stay for creators in Goteburg and now in Stockholm,

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ヨッテボリでは、私が滞在したようにLATに滞在することになります。アーティスト集団が、住居&仕事場としている場所に、ゲストのためのカプセルルームがあります。ストックホルムでは、Hotel Scandic Malmenの1室がそれです。これら全てのプロジェクトは、ファッションブランドのElvineによってスポンサードされています。

 In Goteburg you will stay, like I did at LAT, a collective of artists' living and working space where they have a capsule room ready for guests. In Stockholm it's located at Hotel Scandic Malmen, the whole project is sponsored by Fashion Brand Elvine.

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最近、ホテルとクリエイションを混ぜるというこのコンセプトは注目を集め、ベルリンの5つ星ホテル、Marienbad Hotelでのフリースペースとアート作品の交換というプロジェクトが、いい例でしょうか。ダグラス・ゴードンにより始まったプロジェクトで、彼はホテルの前に赤いネオンサインを作りました。

Recently this concept of mixing hotel and creation, seems to grow well, another example is the project of five-star hotel Marienbad Hotel in Berlin offering the artists  at free stay in exchange of a piece of art. The project started with Douglas Gordon who did a red neon light installed in front of the building.

www.guardian.co.uk/artanddesign/2009/aug/09/berlin-hotel-marienbad-artists

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アメリカのGQ8月号に、ウィスコンシン州のアイゼンハワー高校で起こった事件についての記事があり、けっこう読みごたえがあって面白かった。アメリカでは、有名な事件なんだろうか?約7ページ。

ア ンソニー・スタンシルという男の子が、Facebook上で女の子になりすまして、自分の通う学校の男の子たちのヌード写真やその他(!)を、巧みに収集 していたという話。で、けっこうな数の男子生徒が騙されて写真を送ってしまい、脅迫事件から性的暴力事件へと発展。。。。結局アンソニーは、いろいろな刑 が重なり300年の判決を喰らったようだ。

tony.jpgSo Many Magazines, So Little Time 8






テキストが完全に理解できなくても、編集者たちのアティチュードがわかること、またはお国柄がわかること、それは雑誌の魅力のひとつで、哲学書にはないものだと思う。


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フランスのテレラマ誌は、テレビ、ラジオ、映画や書物についての週刊誌で、間には番組表などもあるけれど、いくらフランス語に明るくない人でも(僕含む)、これがザ・テレビジョンではないことはすぐわかる。


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でしょ?

ベンヤミンの記事があり、アインシュタインの記事があり、人類学者と作家のインテリ女性2人によるフェミニストについての対談あり、それに続いてゲンズブールの人生を描いた映画についての記事がある(全て、内容は不明ながら。。。)。


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テレビを低俗なメディアとして片付けてしまうこともできるが、テレラマのように知的な目線を注いでみると、新しい魅力を引き出せるかもしれないし、それによってテレビ自体がグっと面白いものになるかもしれない。

別にインテリな記事がエラいわけではなくて、フランスにもザ・テレビジョンはあって、むしろそちらが主流だとしても、質の高いオルタナティヴを提示できること。
批評とは何か? メディアとは何か? テレラマが教えてくれることは、かなり多い気がする。

2.30ユーロ


こんにちは、オードリーです。
今回は、パリで開催中の展覧会です。


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Mémorial du Maréchal Leclerc de Hauteclocque et de la Libération de
Paris - Musée Jean Moulin
23, allée de la 2ème DB
75015 Paris


  A smart exhibition, in these times of depression, when everybody is stuck between getting depressed and trying to find solutions, it was nice seeing such a positive approach to fashion.
 Parisian Women during the second war had to be smart and strong to keep their humor high. They still wanted to be seductive, elegant and beautiful, for this they had to queue hours at the shops to be able to buy some fashion, food or to find some magazines. They had to deal with curfew, prohibition and penuries but they were so inventive, using paper, straw, wood, tire.. all kind of material to do some home made accessories. Amazing results.

景気が低迷して、気分が落ち込み、誰もがその出口を探そうとするときに、こうしたポジティヴで賢明なファッションの展覧会を見ることができるなんて、どれほど素晴らしいことでしょう。
第 二次世界大戦中、パリの女性たちは、自分たちのユーモアを高く保つために、賢く、たくましくなくてはなりませんでした。それでも彼女たちは、魅惑的であ り、エレガントで、美しくあることを望んだのです。ファッション用品や食料を手に入れるため、また雑誌を見つけるために、何時間も店の前に並ばなければな りませんでした。また外出禁止令や禁酒法、貧困といった問題と闘わなければならなかったにも関わらず、彼女たちはとてもクリエイティヴでした。紙や麦わ ら、木、タイヤなど、あらゆる資材を使って、手製のアクセサリーを作りました。完成度は驚くべきものです。


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 The Galliera Museum is the fashion museum of Paris, and The Jean Moulin Museum is the museum of the Resistance and war, they decided to put the exhibition together, so there is nothing fashionable about the venue itself, but the objects shown there are treasures.

ガリエラ美術館は、パリのファッション専門の美術館で、ジャン・ムーラン博物館の方は、レジスタンスと戦争の博物館です。2つの博物館が協力しあい、前者 の所蔵品を後者で展示しているため、会場自体はファッショナブルではありませんが、展示されている物は、目を瞠るものばかりです。


今回はバルセロナでの展覧会です。


from 21/05/2009 to 06/09/2009
La Caixa Forum Barcelona
Av. Marquès de Comillas, 6-8. 08038 BARCELONA


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This exhibition brings you into a time capsule to the Venetian country of the 16th century, these maquettes, books and sketches are the witnesses of not only a genius architect but also an humanist.
Andrea Palladio(1508-1580) was a genius architect beloved of the Italian thinkers and poets, his villas could have been habited by some Greek gods but were farms, made in bricks and stucco -to say it short- pretty cheap to make.
Some paintings, drawings and even a video show the huge influence that Palladio, his thinking and his work had and still have in the world of art and of course architecture, featuring works and words of Canaleto, El Greco, David Chipperfield, Arata Isozaki....


あなたをタイムカプセルへ詰め込んで、16世紀のベニスへと運んでくれる展覧会です。いくつかの模型、書物、そしてスケッチの数々は、天才的というだけでなく、ヒューマニストでもあった建築家の、その証左です。
ア ンドレア・パラディオ(1508-1580)は、イタリアの思想家や詩人に愛された天才建築家で、彼の作りあげた邸宅は、ギリシャの神様の住居にもなりえ たほどの美しさですが、レンガと漆喰で作られた、つまり安くで作り上げられた彼の建物は、実際は農園として使われていました。
絵画、スケッチ、ビデオも使い、アート界や建築界に与えた、または今も与える彼の影響を紹介しています。Canaleto、El Greco、David Chipperfield、磯崎新の作品、そして言葉も多数取り上げています。




Audrey です。
今回はパリにあるロダン美術館です。



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 LA FABRIQUE DU PORTRAIT
 RODIN FACE A SES MODELES
 Till August 23rd
 Musee Rodin
 79 Rue de Varenne
 Paris 7eme
http://www.musee-rodin.fr/welcome.htm

  The Hotel Biron became the Musee Rodin in 1919, it uses to be his residence and Rodin  donated his pieces to the state of France  on the condition that they turn the place into a museum dedicated to him. The venue itself is  well known for its nice garden.
 They're having two exhibitions, the work of Rodin as a portraitist, not the most famous part of his work. This exhibition shows a big amount of works, different kinds of plasters, marbles, bronzes.. And all these together give a portrait of the French society at the end of 19th century. Portraits of the bourgeoisie, Baudelaire, Clemenceau, Balzac, Camille Claudel....  Some romantisme, and desire of spirituality  can be read through the portraits.


かつてロダンが住居としていたビロン邸は、1919年にロダン美術館となりました。フランス国家に作品を提供する代わりに、自分の美術館にして残して欲しいというロダン自身の提案が受け入れられ、今日では庭園が美しい美術館として知られています。
現在、ロダン美術館では2つの展覧会が開かれています。ひとつは、ロダンによるポートレイトの作品。彼の仕事としては、それほど有名とは言えませんが、大量の作品が展示されていて、石膏、大理石、ブロンズの様々な作品を見ることができます。何人かのブルジョアジーにくわえ、ボードレール、クレマンソー、バルザック、カミーユ・クローデルなどのポートレイトがあります。これらのポートレイトからは、ロマンティシズムや精神性への欲求を読み取ることができ、19世紀末期のフランス社会の描写として見ることができます。


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 Another type of work on portraits  is shown on the first floor, video installation by British Artist Gillian  Wearing. Two Videos, Trauma (2000) and Secret and Lies (2009)  installed in a space called "Confession Box", the videos show people wearing masks and confessing things to the camera. Some of them are  ordinary individuals, some are actors and even if the "confession" is shown in a documentary way, it's hard to say  where the truth is.

1階では、それらとはまた違った種類のポートレイトが展示されています。イギリスのアーティスト、ジリアン・ウェアリングによるビデオ・インスタレーションです。
「Trauma (2000)」と「Secret and Lies (2009)」と題されれた作品は、"Confession Box"と題されたスペースに展示されていて、マスクを被った人たちが何やらカメラに向かって懺悔する様を映し出しています。一般人もいれば俳優も混ざっています。ドキュメンタリー的手法でこの懺悔を映し出しているとは言え、真実はどこにあるのか、判別するのは難しいものです。







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The Wire8月号のカバーストーリーはマッドリブだ!3.9ポンド。
サンプリングを多用し、とてもざっくりした音楽をつくる人で、いつも聞いてすぐに彼の作品とわかるほど、才能ある唯一無比のミュージシャンだと思う。

マッドリブはこの記事の中で、サンプリングの権利について話している。彼も、サンプリング絡みでいくつもの訴訟を抱えてきたヒップホップのプロデューサのひとりだ。

「彼ら(マッドリブが、無断でサンプリングしている音楽をつくったミュージシャンたちのこと)はおそらく、もう一文無しなんだよ。そういう状況になった ら、うーん、こいつから何かせびってやろうと思うのかもしれない。それにしても、ちょっと要求が過ぎる。オレをJay-Zかなんかだと思ってるんだよね」

マッドリブ自身は、仮に自分の音楽が、将来誰かにサンプリングされようと、訴えることはないだろう、と話す。それより、自分の音楽を使って誰かがいい音楽をつくってくれることを心から楽しみにしている、そういう風に彼は話す。


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なぜサンプリングにロイヤルティを払わないといけないのか?は、もっと考えた方がいいかもしれない。サンプリングだけに関わらず、著作権とか、あんなに強力に作家を保護する必要があるのかな?
マイケル・ジャクソンやビートルズなんて、もう十分に創作への対価は得ているはずだし、逆に発売当時に全く売れなかったアーティストは、売れなかったんだとあきらめるべきだと思う。年金じゃないんだからさ。

マッドリブが青年時代に多大な影響を受け、無断でサンプリングをしまくっていた作品の作家から、彼はとうとう訴えられるという話へと記事は進んでいく。そして、この2人の関係が迎える結末はいったい?

神聖な音楽を金に換算するな!という苛立ちよりも、どうしてひとりの作家がそれほど保護される権利があるのか?という疑問。きっと、そういう法律は間違っているんだと思う。

So Many Magazines, So Little Time 6


ラッパー、Mos Defとの1曲。レジェンド!





アメリカでは、大都市間の移動手段に車を使う。90%が車、7%が飛行機、2%がバス、そして鉄道利用は残りの1%だという。アメリカで電車に乗った時に感じる、あの誰からも相手にされてないような、時間が止まったような感覚は、数字でも証明されているのだ。




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「鉄道進化論」と題された週刊東洋経済の特集は、オバマが4月に発表した高速鉄道計画についての話から始まる。アメリカ国内には、成功しうる遠距離路線が少なくとも10はある、とオバマは言い、その膨大な計画に日本の企業連合(住友商事、川崎重工、日本車輌、日立製作所、三菱重工、三菱商事)が挑戦しているという話。続いて、これまた膨大なブラジルの高速鉄道の計画へと話は進んで行く(ブラジル、もっと頑張って!)。
もう「鈴木京香、新幹線で移動中。」とは比べ物にならない。

どうして、あんなにもBrutusに落胆していたのか? その答えは、たぶん、先々週ぐらいに買った、この週刊東洋経済と比較してしまっていたからだと思う。720円(は、Brutusより70円高い)。

他にも、東京メトロが上場したら株価はいくら?というシュミレーションも勉強になったし、軽くではあるけど、リニアの記事もある。世界の地下鉄事情もあるし、「駅力」ランキングという、妄想記事に懸命に力を注いでいるのも心を動かされた理由のひとつ。

日本!、日本!と言い過ぎるのには、ちょっと辟易したけれど、確かに日本の鉄道は素晴らしいもんね!

So Many Magazines, So Little Time 5



こんにちは、オードリーです。



Röda Sten

Contact Röda Sten
Röda Sten, Röda Sten 1, S-414 51 Göteborg, Sweden
Phone +46 (0) 31 - 12 08 16.
E-mail info@rodasten.com
Website: www.rodasten.com

 Röda Sten  used to be a refinery located in the area of Klippan in Gothenburg.
 The venue has been welcoming very different forms of art and performances, with a big part on street art and graffiti artists exhibitions, the venue itself has been in part covered in graffiti.

かつて製油所だったRöda Stenは、ヨーテボリのKlippanというところにあります。ストリートアートやグラフィティアーティストの展覧会に力を入れ、さまざまな形のアートやパフォーマンスを取り上げています。


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They even have  some workshops for the kids who have been in trouble with the police for doing some graffitis on the walls of the street (may be Japan should send Nara there? no just kidding). They have been also welcoming wedding ceremonies, priests graduation ceremonies (not kidding!)

会場自体も、一部がグラフィティで覆われているほど。
街の壁にグラフィティを描いて警察沙汰になった子供のためのワークショップというものもあります。結婚式も、司祭の卒業式も行ったりするそうです(冗談抜きで)。



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This enormous  monument in red bricks, just in front of the sea, is an example of open minded art space, so is their current exhibition about Allemansrätten (All-mans-right) is translated in English to Legal Right of Access to Private Land and implies, according to the Swedish National Encyclopaedia, the right for all to spend time in nature and to in woods and fields pick wild flowers, berries and mushrooms.

赤いレンガの中の、この巨大なモニュメントは、海のまん前にあって、ここがオープンマインドなアートスペースであることの一例を示すものでしょう。現在開催されているのは、「Allemansrätten」という展覧会です。Allemansrättenとは、私有地へアクセスできる法的権利、スウェーデンの百科事典によれば、誰もが自然の中や、森、草原の中で過ごし、野生の花やベリーやキノコなどを摘むことが権利のことです。


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An art exhibition that raises questions about rights of importance today, by way of the Swedish law Allemansrätten. How this concept helps to understand the individual´s relationship to the collective?
Following this rule you are allowed to enter in all areas of  Röda Sten,  and the view from the roof is pretty awesome.

このスウェーデンの法律「Allemansrätten」を使い、今日の権利の重要性を提起する展覧会になってます。共同体に対する個人の関わりを理解する上で、このコンセプトは、どれほど力になるだろうか? 実際、このルールに則って、会場の全てのエリアにアクセスすることができるようになってます。屋上からの眺めは、ちょっとスゴいことになってますよ。


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The exhibition includes works by Ibon Aranberri, Gregg Bordowitz, Ann
Bötcher, Kajsa Dahlberg, Hamish Fulton, Elisabeth Hasselberg-Olsson,
Runo Lagomarsino, Kein Mensch Ist Illegal, Lasse Lau and the YES!
association.
Curators
Henrik Andersson and Kajsa Dahlberg






ブルータスの最新号、「ニッポン鉄道の旅」を買ってみた。



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無類の電車好きだった、冴えない小学生のころの気持ちがよみがえってきて、わくわくしながらページをめくった。

が、どうだろう?この特集。650円。


僕は、鉄道の旅好きというより、電車好きなので、期待する方が間違えてるのかもしれないけれど、では鉄道の旅が好きな人なら、これ読んで面白いのかな?

「鈴木京香、新幹線で移動中」という、新幹線車内での女優さんのポートレート4ページ、必要だろうか?
それから駅弁、あんなにページ割かなくてもいいよ。

特集全ページに渡り、ページの隅っこに掲載されるトリビアは、良かったと思うんだけど、(「サッカーのアルゼンチン代表が来日する際の条件に『新幹線に乗ること』があった」とか、「京都の鞍馬山鋼索鉄道は日本で唯一宗教法人が運営する鉄道で、運賃設定がなくお布施で乗車する」とか、「近鉄には、伊勢志摩で獲れた魚介類を、行商人が大阪へ売りにいくための専用列車があり、駅や車両の行き先表示板には『鮮魚』と表示される」とか。これを本文に持って来ても良かったんじゃないか?)、もっと今話題のリニア新幹線とか、海外の電車事情とか、そういうのもブルータスなりに取り上げて欲しかった。

それじゃあ、「ニッポン鉄道の旅」というテーマと全然関係なくなるかもしれないけど、別にいいでしょ。その方が面白いんだから。もう、今日は愚痴。

ふー、残念だ。

So Many Magazines So Little Time 4

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イギリスの雑誌『SUPER SUPER』の16号に面白い記事があった。現在のイギリスでは10人の子供のうち、1人はmixed-race(混血、異人種)の家族から来ていて、2020年までに、mixed-raceの数は、イギリスの少数民族の中で最も大きなグループになるだろうと予測されている、という。

このポストのタイトルにもなったセンテンスが見出しとして使われているんだけれど、つまり、母親と子供の肌の色が違うため、見ただけでは親子なのかどうかわからないということが、イギリスでは現実的になろうとしている。

ジャマイカ人の母親とイギリス人の父親を持つ著者は、こうしたmixed-raceの世代をNu Raceと呼んでいて、Nu Raceは混血を指すだけでなく、中国人でジンバブエで育ったとか、さらに言えば、肌の色の問題などはどんどんなくしていこうとする心の持ち様だと言う。Nu Raceは、立ち戻る地盤やルールがないために、恐ろしく新しいセンスを持っている。

例えば、ヒップホップという音楽が、どうして求心力を失ってしまったかについては、諸説あるだろうけど、代わりに、まさにNu Race!、M.I.A.のようなアーティストに指示が集まるのも、その理由のひとつではないかな?どうだろう?

僕が面白いと思ったのは、このSUPER SUPERという雑誌は、今を生きる若者が読む雑誌で、パーティに集まる有名人の写真とか、トラッシーな洋服が散りばめられていて、ほとんど記事らしい記事なんかないにも関わらず、今回は4ページも使って、この記事(エッセイ)を紹介してたこと。読者が喜ぶ、喜ばないに関わらず、制作者の心意気、そしてイギリスが直面している現実が伝わってきてグっときた。

人種の問題はそう簡単になくならないし、移民の集まりと言われるアメリカでも異人種間の結婚は数パーセントに過ぎない。でも、進むべき未来はどこにあるのか、それはもう考えるまでもないことでしょ?

著者も指摘するように、黒人初の大統領と言われているオバマの母親は、カンザス出身の白人。

いつまでハーフモデルとか言ってんの?いつまで「日本語が滅びるとき」とか後ろ向きなことばっか考えてんの?

So Many Magazines So Little Time 3

(僕、辻村のポストには、たまに今回のように、one half of OK FREDであり、アーティストでもあり、現在ヨーロッパ滞在中のオードリーからのポストがまぎれます。今回はストックホルムから)

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April 29 - June 14
Rummaging

The Art Center Bonniers Konsthall was showing the Swedish contemporary art scene with a group exhibition titled Rummaging.  Bonniers Konsthall asked Camilla Larsson, who has spent the year visiting Swedish young artists in their studios to curate an exhibition. the result presented, revealed a connection between emerging contemporary artists and the Swedish art world of the early 80s with works by 11 artists, all at the beginning of their careers. The Rummaging exhibition combines monumental installation, ambiguous sculpture, real-time video and shadow play.
A program accompanying events about the '80s meets the '00s  also took place in a series of discussions, performances and concerts.

Participating artists: Suzanna Asp, Fredrik Auster/Viggo Mörck, Ebba Bohlin, Gabo Camnitzer, Johanna Gustafsson Fürst, Kerstin Persson, Jennie Sundén/Åsa Norberg, Christin Wahlström och Anna Wignell.



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Bonniers Konsthallアートセンターでは、「Rummaging」と題されたスウェーデンのコンテポラリー・アートを紹介する、現代作家のグループ展が開催されていました。キュレーターのCamilla Larssonは、今年に入ってから、スウェーデンの若手作家たちのスタジオを尋ね歩きました。そして、その結果が今回の展覧会となっています。集まった11アーティストの作品は、まだキャリアを始めたばかりの若手コンテンポラリーアーティストのとって、スウェーデンの80年代初頭のアート界と、どのような繋がりがあるのか、私達に見せてくれました。大がかりなインスタレーションや多義的な彫刻、リアルタイムビデオ、影絵芝居などで構成されています。
また、一連のディスカッションやパフォーマンス、コンサートの中で、the '80s meets the '00sについての附属イベントのプログラムも行われました。

参加アーティスト:Suzanna Asp, Fredrik Auster/Viggo Mörck, Ebba Bohlin, Gabo Camnitzer, Johanna Gustafsson Fürst, Kerstin Persson, Jennie Sundén/Åsa Norberg, Christin Wahlström och Anna Wignell.

P1040840.JPGMy favorite  installation was Gabo Camnitzer's one, titled Primal Intervals ( 2008).  A whole room filled with colorful broken panels.
Behind each panel was another panel, four layers of  primary colors appearing randomly due to their detruction. During the exhibition, the artist invited musicians to perform in the installation.

The whole exhibition had a cold atmosphere reminding Bauhaus, but still some humor. Really nice venue, very well located.

P1040845.JPG私のお気に入りは、Gabo Camnitzerの、Primal Intervals (2008)という作品でした。部屋全体がカラフルな壊れたパネルで埋められています。各パネルの後ろには、また別のパネルがあり、原色のパネル4枚が重ねられて、壊れたところから姿を見せます。Gaboは会期中、インスタレーションの中でパフォーマンスをミュージシャンを招いていました。

展覧会全体に漂う冷たい雰囲気はバウハウスを思い出させましたが、こちらにはユーモアがありました。とてもいい会場、いいロケーションでした。


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近所の本屋へ行くと、「小説新潮」の7月号が平積みにされていた。無類の野坂昭如好きとしては、表紙を見ただけで買わずにいられない。820円。
あとでじっくり中を見て、ずっこけたけれど、表紙だけで満足。大切に保管したい。

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先週号の「週刊文春(かつて野坂昭如も連載していた)」には、清原と阿川佐和子との対談があって、面白かった。全体的に良かったけれど、とくに、インタビューをする立場になると、それががいかに難しいか、ということを清原が切々と語っている部分が、何より良かった。ずっと呼び捨てにしていた松阪大輔にインタビューで対面したとき、清原は彼を何と呼んだのか? とかとか。  

So Many Books So Little Time 1 & 2

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